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2009年2月28日土曜日

灼眼のシャナII 24(最終回)




灼眼のシャナII 24(最終回)



男が二人の出した手紙を手に、どこかへ行く。
シャナも吉田さんも悠二が来るのを待っている。
悠二はどこかへ行こうと歩き出す。
佐藤は誰かと重要な電話をしている。
池は降ってくる雪を眺めている。
坂井家では千草さんと貫太郎が食事をしている。
悠二は・・・どこかへ歩いていく。
シャナは待ち人が来たという顔でこちらを向くのだが・・・



そこで悠二のナレーション。



街を守ったこの夜
僕は日常を大きく動かした。
その先にあるものを信じて・・・





一応事件は解決し、ハッピーエンド?
とも思えるのですが

アニメ版では含みの多い終わり方になっています。
特にラストの悠二のナレーションは重要ですね。

なぜなら、シャナの満面の笑顔で終わりますが
この笑顔を誰に向けているのか?


悠二と会うとは描かれていない。

シャナの笑顔は今まで見てくれた私たちにあるように感じます。


小説版を知っているから余計に・・・



アニメ版3期はあるのか無いのか?


今までの様子から見るに12話を3冊前後で行っているので
24話では・・・
あと3冊くらい出ないと無理のようですね。

それともOVAになるのか?



灼眼のシャナII DVD8巻

灼眼のシャナXIV(14巻)


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2009年2月27日金曜日

灼眼のシャナII 24(最終回)3/3




灼眼のシャナII 24(最終回)3/3







ぁ!



こいつ、あの時の!
悠二、零時迷子は?



間違いない!
こいつの中だ!



邪魔!
悠二!
援護して!



僕がうまくやれなかったら、どうするつもり?



やれたでしょ?



ったく。






あれは消えるもの。






ぁ!



マージョリーさん!?



大丈夫か?
嬢ちゃん。



ったく、このあたしが銀を前にして
人助けとはね。






ぁ!



ぅ!



シャナ!



わかってる。



まただ。
僕から吸い取った力がどこかに送られている。






おそらく貴様はその心臓の動力として
消費されているのであろう。






そうか!
心臓!






さすがによく粘る。
だが、そろそろ背にした盾も危ないぞ。



ぅ!



こーれぞまさしく、エークセレント!
エーキサイティング!
いーざ、飛びたて!
美しき世界へ!






シャナ!
あれだ!
零時迷子の心臓と、巨大なともがら(従)をつないでいる
あの仕掛けを壊せば!



う!



もう、力が・・・



ぁ!



あ!






なぜ?






戻って来い!
零時迷子!



悠二!
零時迷子は?



うん。



よし!
脱出だ!






なんと!
もう一息のところで。



ふん。
やはりこの世はままならぬか。
しかし・・・






何があった?
ヘカテー。



わかりません。



ノーーー!!
なーぜ、よりにもよって今
防御中枢から制御データが
フィードバックを?
エラー?バグ?
ドーミノー!
修正プログラムを今すぐ送信するんですよ!



リンクほど全滅中。
あ、零時迷子が抜き取られちゃって居るんでございますです。



な、なんですって?!



さっきから崩壊が連鎖的に進行中。
実体化、維持できません。



教授、引き時だ。



おーのれ!おのれ!
二ー度ならず、三度まで私の実験を・・・



ポチ。



ぁ!






守った。
私と悠二で。



うん。



吉田さん。



良かった!



吉田さん。



一美。



お帰りなさい。






街を守ったこの夜
僕は日常を大きく動かした。
その先にあるものを信じて・・・

2009年2月26日木曜日

灼眼のシャナII 24(最終回)2/3




灼眼のシャナII 24(最終回)2/3





悠二はきっとそこに・・・






着いてく、着いてく、着いてく。






坂井くん・・・
坂井くんが助かるなら・・・
私・・・






悠二と一緒に帰る!
帰ってもう一度やり直す。






シャナちゃんは待ってろって言ってくれた。
もう一度待ち合わせをやり直すって。
それなのに、私は勝手に負けを認めて
坂井くんを助けようなんて・・・






悠二と一緒に戦うために。
悠二もきっと中で頑張ってる。






信じよう。
シャナちゃんと坂井くんの事。
ここで待っていよう。
そして、お帰りって言おう。






着いてく、着いてく、着いてく。



逮捕する、逮捕する、逮捕する。



存在の力を使いすぎれば
僕は消える。
でも・・・
なぜだろう?
不思議なくらいに怖くない。
僕はただ・・・
父さんと、母さん・・・
生まれてくる弟か妹・・・
この街や街にいるみんな・・・
ミステスの僕をずっと待っていてくれた吉田さん。
みんなを守りたい。
それに・・・






うわーははははははは。



ぅ!



ぁ!






シャナ!
うぉー!
シャナを守りたい!






おまえ、どうして悠二を?



私を空っぽでなくした者。
そして、既に役目を終えた者。
役目を終えた者はただ消えるか・・・



おまえ!



俺のヘカテーに気安く触れるな。



ふっ。
狙いはそっちだったか。
どけ!



通すわけにはいかないのであります。



心配、無用です。
フレイムヘイズの一つや二つ
我ーが防衛網がたーちどころに発見対処
即殲滅。



でも、さっきのミステスも
まだ捕まえられていないんでございますです。



シャーラップ!



ぁ!



どーにかく剛の立像の完成まで
時間を稼げばいいんです!
とーもかく、もうすぐですよー!



ふん。
簡単に言ってくれる。






居る。
悠二が・・・



悠二!



シャナ!



悠二・・・
消えちゃ駄目・・・



大丈夫だよ。



でも、零時迷子が・・・



うん。
零時迷子を通して、僕の存在の力が
吸い取られているらしいんだ。



探耽求究めが零時迷子は
剛の立像の心臓と言っていたな。
おそらく貴様はその心臓の動力として
消費させられているのであろう。



剛の立像?



現世で生み出されるともがら(従)らしい。
この鉄の塊その物が巨大なともがら(従)に
変じようとしているのだ。
かつてこの街で集められた存在の力を使ってな。



どうしてそんな事?



わからない。
でも、そんな物が動き出したら
とんでもない被害が出る。
この街だけじゃなく世界中に。
それだけは間違いない。



早く零時迷子を取り戻さないと。



場所はわかる?



うん。
この上だ。



悠二!



平気だよ。

行こう。



戦える?



決めたんだ。
守るって。
それに・・・

足手まといにはならない。



わかった。



行こう!
悠二!



うん。






さぁ、立たれよ!






ぁ!






おぉ!いよいよ。






ぁ!






何とか間に合ったわねぇ。



ちぇ。
傷口がまた開きやがった。



だって、しょうがないでしょ?



ったく、手のかかる患者だぜ。






生ーまれ出る雛を再び殻の中にとは何という無粋!
ドーミノー!
こんな事もあろうかと着けておいた
スッペシャルデバイスを起ー動させますよ!



ギェー!
あ、あれを動かしたらこの一帯を全部吹っ飛ばして
作戦からも離脱しちゃうのでは?



ノー!プロブレム!
着けた仕掛けは全て試す!
これぞ、本懐!王道!クライマックス!



あれは翼?
まさか、封絶の外に飛び出すつもりでは?



騒乱必死。



戦の最中に見物とは
余裕だな!



止めなければ!
何としても!






急げ!
どうやら本格的に動き出している!



もうすぐだ!

2009年2月25日水曜日

灼眼のシャナII 24(最終回)1/3




灼眼のシャナII 24(最終回)1/3


守るべきもの。





突如再来したヘカテーによって
悠二は零時迷子を抜き取られてしまう。
その眼前で異様な変貌を遂げていく時計塔。
バルマスケ(仮装舞踏会)の秘そうする謎の力。
大命詩篇が今、発動しようとしていた。






まずは順調。
このまま計画が進めば・・・



我等が大命の成就。



さてね・・・
世界の理(ことわり)を変えるんだ。
このまますんなりゆくかどうか。






生み出すだと?
これほど巨大で異質な存在を
恒常的に稼動させる気か?
気でもふれたか?
探耽求究。



先駆者とは理解されぬもの!
その覚悟をもって
実験アーンド検証に使える物のーみが
一歩、二歩、三歩を踏ーみ出すのです!



エークセレント!
教授。



ウハハハハハ。
この剛の立像が今、私に代わって
明日の未知なる一歩を踏み出してくれるでしょう!



断固阻止。



わかっているのであります。



零時迷子を取り戻せばいい!
悠二を助けるためにも!



させんと言った筈だ。



ぁ。






やっぱ・・・柄にもないことするもんじゃないわねぇ。
戦いをまん前におあずけくらうなんて。



いいから黙ってろ!
くそ、治すに手間取るぜ。
こいつは!






悠二!






坂井くん・・・






存在の力の回復は叶わぬ。
現在の坂井悠二が持つ存在の力の量は
相当に大きい。
滅多なことで消耗しつくす事は無いだろうが。



でも・・・
もし力が無くなったら・・・



消滅。






もし、シャナちゃんたちが坂井くんを助けられなかったら・・・
今がこれを使う時なのかも・・・
一瞬でも叶わないと思ったんだから。






坂井くんを助けるために?



違う。
悠二と一緒に戦うために。






私にできるせめてもの・・・






まずい。



ちっ。



攻撃してこない?



間違いない。
時計塔を傷つける事を避けている。






ぁ!
カルメルさん。
じゃぁ、きっとシャナも。
でも、全然気配は・・・
今はきみしか感じられなくなっているのか。
くっそう!
こんな所で・・・



僕は、僕の戦いを!



発見、発見。






護衛には慣れているつもりだったが
ここまででかいと流石に守る側に不利か。



敵の切り札が我々の盾になるとは
皮肉でありますな。



ただ重要なのは千変たちの討滅ではない。
このともがら(従)の誕生を阻止することだ。
ただ守りを固めて戦いを長引かせるわけにはいかぬぞ。



零時迷子奪還。



うん。
隙を見てあの中に突入する。

2009年2月24日火曜日

灼眼のシャナII 23




灼眼のシャナII 23


バルマスケ(仮装舞踏会)が悠二の零時迷子を

抜き取りに来ました。


この話はアニメ版独自の物です。


そして吉田さんはヒラルダを見せ

ヨーハンの声が聞こえたと言います。


小説版では

それまではヒラルダの事を一人だけの秘密にしていたのですが

悠二たちがサブラクに襲われたときに

吉田さんがシャナの手当てをします。


その時、なぜ吉田さんが封絶の中で動けるのか

シャナとアラストールに聞かれます。


それまで、小説版では

吉田さんは封絶の中では動けない事になっていたので。


そこで吉田さんはシャナにヒラルダの事を言い、

悠二の為にフィレスを呼ぶかどうか悩むのですが

シャナに呼んでも状況は変わらないからと止められます。



アニメ版ではフレイムヘイズたちにヒラルダを持っている事が知られるのが

ここでヨーハンの声が聞こえたという事で明らかにされています。


さて、いよいよ最終回です。


いつもは漢字変換や聞き取りが難しい言葉は

小説を頼りに書いているのですが

今回と次回はアニメ版だけなので、

特にヴィルヘルミナとティアマトの台詞の漢字変換は

前後の意味から推測するしかなく

間違っていたらすみません。


あと、教授の台詞も聞き取りが難しいです。


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2009年2月23日月曜日

灼眼のシャナII 23 3/3




灼眼のシャナII 23 3/3





内部構造を複雑にしすぎたせいで
とても追跡しきれない・・・
あーたたた。



構造が複雑になるのはあーったりまえです!
文句を言う暇があったら
捜索を続けるんですよ!



はい、はい。それは・・・






マージョリーさん、ありました。
殻の真ん中から少し上に渦の中心が見えます。
ほんとに乗り込むんですか?
こんな不気味な物の中に?



啓作、あんたに出来る事はここまで。



はい。



でも、ここまでは上出来だったわよ。



ぇ?



それじゃ。



行くわよ!



悠二の事、知らせてくれてありがとう。



気をつけて。



大丈夫。
悠二と一緒に帰る。
帰ってもう一度やり直す。



うん。



悠二と一緒に戦うために。



やっぱり、かなわないのかな?
今は坂井君やシャナちゃんたちが無事に。






あれね。



思った以上に小さい。



突入難航。



私がやるわ。



はっはぁ。
やっぱりそうきたか。
我が勇猛なる穂先、マージョリー・ドー。



ふ。
私が先頭きって穴をこじ開けるから
後からついてきて。



これほどわかりやすい突破口は
待ち伏せされている可能性は高いぞ。



そんな事は承知の上の爆中。
語ってる暇があればとっとと突っ込むべきなのさ。



そうね。
ま、やる事はきっちりやるから
任せときなさい。



わかった。
任せる。



王様目指す獣たち!



ライオン・統帥・一角獣!



街中ぐるぐる追い回す!



ふ。



ぁ!



とっさにこれだけの攻撃を放ったのは流石だが
あいにく俺には通用・・・



弔詞の詠み手、感謝するのであります。



どういたしまし・・・






マージョリーさん・・・






なるほど。
貴様らを突入させるための囮役か。
珍しく殊勝な真似を。
だが、入ってきたところでどうにもならんさ。



なに?あれは?



妙な気配は時計塔、それ自体だったと?



そうです。素晴らしいでしょ?



探耽求究。
また貴様の仕業か。
度々この地で訳のわからぬ事を。



訳?
訳はもう、わーかりきっていますよ!
観察、研究、実験、発明。
全てが、その試しの上に
この地を選んだのもその道理にそーっています。
ルックー!
今、この世界を動かしている力はかつて
この地に発生させた存在の泉から得られた物!



あの星黎殿の?



生み出した莫大な力は
ベルペオルの施した封印によってこーの地に隠され
計画実行の動力となり
続けて偽りの器を送り込み
さまざまな感情を収集。
蓄積、吸わすことで
制御のためのデータをゲットから・・・



感情を収集する偽りの器?



近衛史菜!



存在の力を動力に
収集した感情を頭脳に
零時迷子を心臓にしたものが
こーこから生まれるのです!



教授、そろそろ独演会は切り上げてくれ。



何を言ってるんです?
今が一番のクライマーックスじゃありませんか!
ごー覧なさい!
いーち番大きな核心をきたす
大命詩篇のありようを!



大命詩篇?



何であれ、よからぬ企みには違いあるまい。
即刻破壊するのみだ。



神器ペルソナを。
不備なし。



完了。



頂の座(いただきのくら)!



アステル(星)よ!



悠二、感じる。
この中だ。
やっぱり悠二は大丈夫。
一緒に戦いを終わらせる。
悠二の力が尽きる前に!






また力を持っていかれた。
零時迷子の位置はおおよそつかめたけど
他はまだ何も・・・
もっと考えて、もっと動くんだ。



しまった!






第2段階発動!



ハハハハハハ!
COME a POWER!






うわぁー!






事象はまさにエキサイティング!
移行はまさにエクセレント!
ぐぜ(紅世)でしか生まれ得ないともがら(従)を
この世で生み出す
不可能の壁を越える、その存在!



名づけて・・・
名づけて!
業の立像!



業の立像?

2009年2月22日日曜日

灼眼のシャナII 23 2/3




灼眼のシャナII 23 2/3





落ち着け!
やみくもに飛びかからず
まずは打開策を探るのだ。



なに?
この妙な気配?



中だけじゃねぇ。
この一帯がざわついてやがる。






解かれよ。



泉よ、溢れよ!






これって、存在の力?!
今の今まで何も感じなかったのに!



さっき、封印が解かれた気配があったわ。
気づけなかったのは多分そのせいよ。



これほど大掛かりな仕掛けを施せるのは
逆理の裁者、ベルペオルを置いてありえんか。



マルマスケ(仮装舞踏会)・・・



一体、何をたくらんでる?






ようやく、大命も一段落ですな。



まだまだこれからさ。
これは大命の始まりにすぎない。
我らバルマスケ(仮装舞踏会)の掲げる大命のね。






力よ・・・そそげ!



来ます!
来ました!

来ますよー!






一体、何が?



ぁ・・・!



零時迷子が無い。
僕の存在の力が吸い取られている。
何かが、零時迷子を使って・・・
零時迷子が無ければ存在の力は回復しない。
このまま全部、吸い出されたら・・・
僕は・・・消える・・・






ともがら(従)とも違う・・・
何の気配でありましょう?



誰かが暴れてるって簡単な話でも無いか。



とにかく、中に入らなきゃ何もわからない!
あたしの力、全部ぶつけて殻を破ってみる。



無駄だ。



無駄でも!



そこまでして中に入ったとして
状況に対処できるのでありますか?



ぁ。



これがバルマスケ(仮装舞踏会)の仕掛けとあれば
我々の侵入も当然警戒しているはず。



戦闘必死。



けどよう、このままほっぽって置くわけにもいかねぇわな。



どこかに隙をみつけなきゃ。



ぁ!



シャナちゃん!



一美!
来ちゃだめ!
決着は延期する!



違うの。
坂井君が大変なの!
零時迷子を取られたって。



取られた?
零時迷子が?
どういう事?
まさか、悠二が壊されて?



そうじゃなくて、零時迷子だけが抜き取られたみたい。



しかし、戒禁が・・・



ぁ!



変異させた式の出所が
バルマスケ(仮装舞踏会)なら・・・



なるほど。
抜き取るのも可能ってか。
みんな奴らの手のひらの上かよ。



一美、そんな事どうやってわかったの?



教えてくれたの。



誰が?



フィレスさんの恋人。



ヨーハンが?
まさか?



ここから声が聞こえたんです。



それはまさか・・・
ヒラルダ!



零時迷子を縛る戒禁が緩んだほんの少しの間だけ
話す事ができたって。






このままだと、僕はフィレスに愛され
かき消されてしまうことになる。
ヴィルヘルミナたちに伝えて欲しい。
零時迷子を早くミステスへ。






ヨーハンが・・・



まじっぽいわね。
その話。



零時迷子が・・・
もしほんとなら、悠二は・・・



存在の力の回復は叶わぬ。
もっとも、現在の坂井悠二が持つ力の量は
相当に大きい。
滅多なことで消耗し尽くす事は無いだろうが。



でも・・・
もし力が無くなったら・・・



消滅。



ぁ!






やっぱりやばい事になってそうだな。



啓作。



はい、玻璃壇の前に居ます。



よろしい。
今からいう事、よーく聞きなさい。
私の張った封絶の中に玉子の殻みたいの物が見えるわね?



はい。



殻を形成している存在の力の流れは?



はい、見えます。
渦みたいな感じで。



じゃぁ、その渦の中心とか、隙間とか
突入できそうなポイントが無いか
大急ぎで探して。



わかりました。



ハハハ。
随分と手馴れてきたじゃねぇか。
これも親分の教育の賜物・・・



これだけの大きさよ。
隙間の一つぐらいあるはず。



在ったとしても、それを敵が看過するはずも無いのであります。



厳重警戒。



うむ。
内部の状況を一切うかがえぬまま
飛び込む危険をあえて冒さねばならぬか。



ふ。
博打は覚悟の上よ。



シャナちゃん。



方法はそれしかない。
行く!



坂井君を助けるために?



違う。
悠二と一緒に戦うために。



ぁ。



悠二もきっと中で頑張ってる。



シャナちゃん・・・






外には出られそうにもない。
栞の通信も使えなかったし
シャナもこの異変には気づいているだろうけど
いまだに入ってこないって事は
やっぱり、ここに来るのは簡単じゃないんだ。
これが何なのかはわからない。
でも、感じる。
何かとてつもない物だって事。
こんな物で何か始めたら
御崎市が無事で済むはずがない。
だったら、僕がやる事は唯一つだ。



零時迷子を取り戻す!
それが出来なくても
シャナが来るまで
できるだけの事はやっておくんだ。






エークセレント!
経過は順調!
このまま、どんどんガラガラいきますよ!



教授、時計塔に侵入者が!
これは・・・
抜け殻になったミステスでございますです。



実験の邪ー魔です!
迎撃砲、作動!



はいでございますです。






この上・・・






教授、ミステスを見失っちゃったようでございますです。



なーにをやっているんです
ドーミノー!
兵も監視装置も相当数そろえたはずですよ。

2009年2月21日土曜日

灼眼のシャナII 23 1/3




灼眼のシャナII 23 1/3


危難の胎動。






悠二は帰ってきた貫太郎から
千草に新しい命が宿っていると知らされ
戦う意味を改めて見いだす。

一方、シャナと吉田は
悠二に自分たちのどちらかを選んでもらおうと決意する。
約束の場所に向かう悠二だが
その前に現れたのはヘカテーだった。






ぁ・・・



取られた・・・
零時迷子・・・






ようやく手に入りましたでございますですねぇ。
零時迷子が。



んーふふふふ。
ようやくではなく、順当にと言いなさい!
ドーミノー!
前回の星黎殿(せいれいでん)による実験を応用した
施設のーみの融合転移。
ミステスに印した刻印での座標測定!
そーして、最強技術の戒禁にぶち込んだ
自在式の防衛、あんど分離機構!
全てが、計画どーりー!

準備がパーフェクトなら進行もまたパーフェクトなのは
順当当然!
全然オーラーイー!

しかーし
それゆえにわきわき沸き立つ興奮はあーりません!
熱狂と感激を叫ぶエーキサイティングな実験は
こーれから始まるのでーす!






あるべき場所へ。



目覚めよ。



ウーハハハハハハ。






これは・・・



なんと。



封絶?・・・
じゃない・・・



うむ。
人が感知できぬ所は同じようだが。



ぁ?



ちょっと、封絶ぐらい張ったらどうなの?



ハハハ。
また随分ととんでもねぇ事になってんな。



一体、どういう経緯でこのような物が?



わからない。
私が来た時にはもうこうなってた。
ただ・・・
感じる。
中に悠二が居る。



ぁ!






封絶・・・
やっぱり、さっきの玉子みたいのは・・・






ただぶつかっても駄目ね。



受けた力を全て吸収してしまうのであります。



瞬時修復。



でも、早く何とかしなきゃ。

2009年2月20日金曜日

灼眼のシャナII 22




灼眼のシャナII 22


悠二は父、貫太郎から
母、千草の妊娠を知らされる。


そして、悠二が双子で生まれ、
生きられなかった子供が居たことも。



そして・・・
出ました!
シャナの爆弾発言!


小説版では学校の大掃除(?)の時間にそれは行われます。
アニメでは吉田さんと二人になった時ですが・・・

男子生徒は全員物凄いリアクションを起こし・・・



でも・・・
確かシャナは学年トップの成績では?



アニメでは出てきませんが、
シャナはもう一つ、信じられない爆弾発言をします。

ヴィルヘルミナさん、彼女に生物学は教えなかったのですか?
雄しべと雌しべの話はしなかったのですか?!?!



そして、さすが吉田さん。

とりあえず、アラストールにお伺いを立てるのだが
アラストールは・・・

ぜ、善処を頼む・・・


オイオイ。
そして吉田さんは人前で大きな声で聞くものではないと教えるのだが・・・


小説版ではこの時に保護者会議が・・・


そして事務用便箋と封筒を差し出すシャナ。


質実剛健といいますか・・・
色気も味も素っ気も無いと言いますか・・・


吉田さんの脳内イメージが・・・
まさにそのとおり。


無駄に堅苦しい表現を使うシャナ。
まぁ、ヴィルヘルミナが育ての親では・・・



池くんは佐藤に相談をしに行くのだが
佐藤はこの時、重要なことを池くんに伝えます。
アニメではカットされていましたが。



シャナとヴィルヘルミナの言い合いも・・・
いつものヴィルヘルミナらしくない。



池くんが吉田さんに告白する所までは
アニメ版も小説版も同じです。


しかし、この後が大きく変わってきます。


小説版では悠二は出かける前にザロービに拉致され・・・


そしてアニメ版は


悠二はとりあえず駅まで来たのだが・・・

そこで・・・

最終回に向けてアニメは独自の展開になります。



ところで、悠二君、アニメにも小説にも出てこなかったけど

出かける時は、どちらを選ぶつもりだったのか?

たぶん・・・

答えは小説版17巻に載っていると思うのですが

吉田さんには、どう言うつもりなのか?


ラストの悠二が駅へ来る直前までは

小説版14巻とおおむね同じです。


灼眼のシャナII DVD8巻

灼眼のシャナXIV(14巻)


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2009年2月19日木曜日

灼眼のシャナII 22 3/3




灼眼のシャナII 22 3/3





だって池くんは坂井君と私の仲を取り持ってくれてたのに
どうして、私の思いの全てが試される寸前に?
こんな・・・



もし、私が選ばれなかった時
私はこれを坂井君とシャナちゃんの為に使えるの?






ヴィルヘルミナ。
私、今日 悠二に好きだって言う。



う・・・



危険な行動であります。



う・・・



もし、結果が否と出た場合
どうするのでありますか?
共に戦う事への支障が本当に無いと言い切れるのでありますか?



あ・・・



仮に吉田一美嬢を選ばなかったとしても
彼はやはり彼女を気遣い
思いを残すでありましょう。



ヴィルヘルミナは悠二と一美の事を知らないから。



坂井悠二への妄信を基点に物事を考えるのは危険であります!



妄信なんかじゃない!



いつまでわからない事を言っているのでありますか?



もう、全部決まった事なんだから!



そうして開き直る事と、現実への対処とは
違うものであります!



決まって動き出している事に後から文句を言うのはいいの?!



そんな受け取り方をするのは
冷静でない証拠であります。



何が何でも邪魔をしようとするほうこそ
冷静じゃない!



それとこれとは・・・



違わない!



双方静粛!



ごちそうさま。



既刻理解。(きこくりかい)



そのとおりであります。
あれほど否定をしたのは・・・
わたくしが味わった恐怖の投影でありましょう。
何より天壌の劫火が何も言わなかった。
彼の無言は覚悟の表れ。






なに?



お出かけは何時でありますか?



19時に駅前だから・・・



では、仕度はどうされるのでありますか?



あ、服・・・



この場合、ご自身で仕度をするより他に
無いと思うのでありますが・・・



でも・・・



お早く、ご希望の色なり
様式なりを申告していただかねば
用意が間に合わないのであります。



ヴィルヘルミナ。



いささか、わたくし自身の繰言が混入したとはいえ
忠言の妥当性は認めていただけると
思っているのであります。
それらをしっかり踏まえたうえであれば
わたくしが制す理由は無いのであります。



うん。



では、ご要望を。



んと・・・なんか赤いのとか・・・






吉田一美さん。
僕はあなたが好きです。



ぁ・・・



返事はいらない。
どっちかに足を向けてくれるだけでいい。
向こうか、こっちか。






僕は・・・



なんだ?




ぁ?!






調査報告書。






うわぁーー!!






ん?






悠二!



あれは・・・?

2009年2月18日水曜日

灼眼のシャナII 22 2/3




灼眼のシャナII 22 2/3





弟、妹って、それ・・・
つまり・・・


なんだ・・・
出来たらしい。



そう・・・
そうなんだ。
おめでとう、父さん。
って、あれ?
僕は、こういうべきなのかな?



ありがとう。
そして、おめでとう。だ。
悠二、兄さん。



兄さん・・・か。
でも、どうして
それで母さんが困るのさ?



おまえにしなければならない話があったからだ。



僕に?



今度のことが無ければ話す気は無かった。
だが、どんな神様のお計らいか
こういう事になった。
私は今のおまえになら全て話してもいいと思った。
千草さんは、どう言うべきか困った。
そういう話だ。



聞くよ。
だから、わざわざ帰ってきてくれたんでしょ?



千草さんと私が若くして結婚したのは
子供が出来たからだ。



僕の・・・こと?



しかし、その初産はひどい事になった。
しかも全部終わった後に医者から告げられた。
もう、子供は出来ないだろうと。



え?
でも・・・



あぁ。
結果的にはそれは誤診だった。
実際16年経つ今まで
子供は出来なかったわけだが・・・
とにかく当時の私たちにとって
子供はその時生まれた二人だけになった。



二人?



あぁ、生まれて、生きる事の出来なかった子。
生まれて生きる事の出来た子。
その二人だけだ。



ぁ!



次男だからというだけじゃない。
生きる事のできなかった兄さんが
確かに居たことの証として。
もう一つ。
兄さんの分も合わせた二人分の人生を
はるかに生きて欲しいという願いをこめて
私たちはおまえに
悠二
という名前をつけたんだ。
だから次に生まれる三人目の子にも
兄さんと悠二、二人の次である証として
三の字を入れたい。
いいか?



うん。
話してくれてありがとう。
父さん。






お帰りなさい。



父さんがいて、母さんがいて
新しい命があって
これが覚悟なのかどうかは、わからない。
だけど、はっきり感じる。
人の営みでつながってゆく
この世界を守りたいって。






珍しいな。



ちょっと相談があってさ。






お待たせ。シャナちゃん。



予定よりも早い。



シャナちゃんのほうが先に来てたのに。
どうしたの?



一美、子供の作り方、教えて。



ぇ!
なんで・・・そんな事・・・?



みんな、そうやって困る。

悠二も、貫太郎も、千草も。






どうしたの?
千草に子供が出来たんでしょ?
作り方、教えて。



ぁ・・・



私たちの一存で教える訳には・・・
ねぇ、千草さん?



えぇ、カルメルさんとか、アラス・トオルさんと
相談して決めないと・・・



ん?






アラストールまで。



ぁ。
アラストールさん?



ぜ、善処を願う・・・



千草は後で教えてくれるって言ったけど
どうして今じゃ駄目なのかわからない。
一美ならすぐ答えてくれるかもって。



ぁ・・・



ねぇ、一美、教えて。



ぁ・・・
あのね・・・

それを人前で聞くのは
裸を見せるよりも、ずっと恥ずかしい事なの。



裸を見せるより?!



だから・・・ね。



ふぅ。



そう、坂井君
お兄さんになるんだ。



うん、嬉しそうだった。
悠二、本当に強くなってる。
鍛錬の事だけじゃない。
以前とは違う。
まっすぐ前を見てる。
だからって、今すぐ悠二が街を出ていく訳じゃない。



ぁ。



でも、いつまでも猶予があるわけでもない。



うん。



もう、一美はぐぜ(紅世)の事を全部知った。
どこにも差は無いから。



シャナちゃんも好きだって言うの?



言う!
そして、一美と決着をつける。
決戦は明日。
12月24日。



クリスマス・イヴ。
方法はどうやって?



悠二はあたしたち二人を前にしたら
何も出来なくなる。



うん。



だから、あたしたち二人が
別々の場所で待ち合わせをして
どっちに行くかを悠二に選ばせる。
選ばれたほうが勝ち。



どうやって、その約束をしてもらうの?



事前の干渉を絶って、冷静に判断させるのなら
文書による通達が最適だと思う。



文章?
ラ、ラブレター?



手紙は今、書けばいい。
私が届ける。



こ、これ?



駄目だよ、こんなのじゃぁ!
二人で買いに行こう。
商店街にいいお店があるから。






坂井君、
突然、こんなお手紙を書いてしまってすみません。



悠二へ。
以下のとおり通達する。
しっかり確認する事。



これは、私たち二人が話し合って決めた事です。



明日(みょう)、12月24日
19:00時。(ひと きゅう まる まる じ)
御崎市駅の時計塔、オープン記念
イルミネーション・フェスタへ。



私たち二人のどちらかに会いに来てください。
届けたい言葉があります。



私は北出口に。



私は南の出口に待ってます。
吉田一美。



シャナ。






シャナ?






佐藤は僕の悩みを茶化す事も
笑い飛ばす事もしなかった。
だけど・・・






本当にそうしたいんなら
できるだろう?
小難しい理屈なんかすっ飛ばしてよ。






それが出来ないから相談に行ったってのに。
でも、確かに問題の大元はそこにあるんだよなぁ。
そう、僕にはそういう
吉田さんへの気遣いなんか無視してしまうほどの
我武者羅な熱意が足りないんだ。
僕がもし、変われたら・・・
みんなのように変われたら・・・



ぁ。



ぁ。
池くん、お買い物?



僕も・・・
変わりたい。






明日、付き合ってもらえないかな?



うん、夕方までならいいよ。
夜からは大事な約束があるから。
シャナちゃんと決めたの。
二人で同じ時間に坂井君と待ち合わせをして
どちらかを選んでもらおうって。



だったら、その前でいい。
聞いてもらいたいんだ。
僕が君の事をどう思っているのかを。






知らなかった。私。

2009年2月17日火曜日

灼眼のシャナII 22 1/3




灼眼のシャナII 22 1/3


クリスマス・イヴ。





不死身のともがら(従)
壊刃(かいじん)サブラクの正体が
御崎市全体に広がるほど巨大な物だと見極めた悠二は
シャナやマージョリー、ヴィルヘルミナたちと協力し
ついにその撃退に成功した。






ご苦労だったねぇ。
壊刃(かいじん)。



なるほど。
確かに手ごわい連中だった。
あわよくばミステスへの襲撃を餌に
あの厄介な三者を片付けたかった所だが
やはり、そう上手くはいかぬか。



かまわないよ。
所定の目標は達成された。
後はこちらの仕事さ。



ふん、これで俺の仕事は終わりだ。
当面の用も無かろう。
もはや長逗留する理由もない。



では、始めようか。






うん、よし!

う・・・はぅ。



ハハハハハハハ。
ため息、はぁ。
ときたもんだ。



何、してんのよ?
朝っぱらから。



俺、やっぱりアウトローで働きたいんです。
そのために必要な事は勉強でも何でもやります。
自分の武器になるんなら
何だって使うつもりです。
絶対に頼りたくない奴も・・・



きれぇ、きれぇと喚いてた親父まで引っ張り出すか。
ありゃぁ、あきらめねぇぞ。
マジも、マジ。
目標めがけて一直線の大マジだ。



さんざん、脅したのに
効果無しね。



ふん、しょうがねぇだろ?
どっかの誰かさんが本格的に火ぃ着けちまったんだからよ。






あなたが死んだ後のことなんか
俺には考えられない。






ほんと、馬鹿なんだから。






何だか、変わったなぁ。みんな。
佐藤と田中からは以前の騒がしさが消えた。
シャナちゃんと吉田さんは
仲良く二人で話してる。
坂井は・・・
何でだろ?
何も違ってないのに
あいつが一番変わったような気がする。
僕は・・・



池くん!
会長が呼んでるよ。
そろそろ終業式の準備
仕上げに入るから戻って来いって。



うん、わかった。



変わらなきゃいけないんだ。
僕も。






また、来年な。



もう、2学期も終わりか。
シャナ、今日はこれからどうするの?



千草に成績表見せる。
それから、一美と会うから出かける。



吉田さんと?



うん、ちょっと。
約束。



ふーん。



ぁ。



ん?



よう。



父さん!?






良かったのか?
彼女を一人で帰らせて。



うん、うちに寄るって言ってたし。
それに父さん、僕に話があるんでしょ?



そうか。

冬の河川敷ってのもいいもんだ。
渡り鳥のような暮らしをおくっていても
息子と立つと、ここが自分の街だって気がしてくる。



自分の街・・・か・・・

父さん、今度は長く居られるの?
もうすぐお正月だよ。



あぁ、それがな
今度も急用が出来て帰ってきただけなんだ。
また、すぐ出る事になる。
すまん。



急用って、母さんの?



あぁ。
困った人の相談にのるのが
私のモットーだからね。



え?
母さんが?



千草さんはいいと言ったんだが
あの人は昔から自分自身の事になると
不器用な所があるから・・・



あ、待ってよ、父さん。



母さんが困ってるって、その・・・



やぁ、別に悪い意味じゃない。
ただ、どう説明すればよいか悩んでた。
って、ところかな?



そう・・・



でも・・・
実際に母さんが困ったり悩んだりしてた事に
気づけなかったのなら・・・
僕はその・・・
やっぱり悔しいよ。



うん、そうだな。
私が帰ってきたのは
おまえに同意を求めるためなんだ。



同意?



あぁ、弟か妹か
その子の名前に三って字を入れたいんだ。
いいかな?



そりゃぁ、別に僕はかまわな・・・
えーーー!?!?

2009年2月16日月曜日

灼眼のシャナII 21




灼眼のシャナII 21


悠二たちがサブラクに反撃を開始し・・・


ここは小説版14巻と同じです。


啓作にマージョリーさんが確認をする所も。


雰囲気的には最終回になっても良いような

ストーリー展開だと思ったのですが・・・



久しぶりに出ましたね。

シャナのうるさい、3連発!




小説版ではこの後、悠二は・・・


灼眼のシャナII DVD7巻

灼眼のシャナXIV(14巻)


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2009年2月15日日曜日

灼眼のシャナII 21 3/3




灼眼のシャナII 21 3/3





おっぱじめるわよ!



派手にいくぜ!



なに?!



現れたのは、おっかさん!



雌のガチョウを捕まえて!



やおら、背中にまたがれば!



お月様まで、ひとっ飛びぃ!



な、なんだと?



ハハハハハハ。



後は任せたのであります。



悠二。



なんでもない!



告げても良かったのだぞ。
我は干渉しなかった。
単身、イェーガー(捜索猟兵)を討滅し
ヴァンデラーの存在に気づいたのみならず
殺し屋、サブラクの正体を看破。
あます、撃退の策まで。
坂井悠二・・・
零時迷子のミステス。
いつの間に、かく大きな存在となっていたのか?



終わったわね。



あぁ、ようやくな。



我々の勝利であります。



無念昇華。



終わったのか?



良かった。






心配かけてごめんなさいね。



本当に、もう大丈夫なんですか?



えぇ、すっかり。
吉田さんとシャナちゃんのおかげね。
それからカルメルさんの。
よろしく伝えておいて。



僕は?



さぁ、どうかしら?






じゃぁ、また。



うん、ありがと。



吉田さん!



ぁ。



また、怒らせちゃうかもしれないけど・・・
もう一度だけ、謝らせて。
言ったよね。
僕はこの街を出て行かなければならない。
だから、吉田さんには甘えられないって・・・
でも、違うんだ。
それは・・・
その時の気持ちは全然・・・



この街を守る。



ぇ?



守るために戦っている。
そう言った時の坂井君・・・
私が良く知っている坂井君でした。



吉田さん・・・



ぁ。



悠二。



シャナ。



鍛錬、今夜からまた始めるわよ。



うん。



そうだ、シャナ。



ん?



あの時、なんて言おうとしてたの?
サブラクを倒す前、ビルの上で。



な、なんでもない!



でも・・・



何でもないったら、なんでもない!



シャナ!



うるさい!うるさい!うるさーい!

2009年2月14日土曜日

灼眼のシャナII 21 2/3




灼眼のシャナII 21 2/3





あの大穴にだけ気配が感じられなかった。



ふ。






なんと言う・・・
では、今 目の前にいる巨大な存在であるサブラクも・・・



断片。



そういう事になります。



なるほど。
であれば、あの異常な耐久力も説明がつくのであります。
この地一帯に浸み込ませた自分の存在の力で
奴は消耗を補っている。



随時補給。



しかし厄介な敵である事に変わりは無い。
一体どのような手で?



試したい事があります。



スティグマが破られたとて
俺の絶対的優位は動きはせぬ。
消耗戦は常にフレイムヘイズのほうが不利になるのが
世の定めなのだからなぁ。



その発案に応じて既に弔詞の詠み手が動いていると?



消耗戦に強いあいつを倒せるとしたら
この方法しか無いんじゃないかって。
お願いします。カルメルさん!



カルメルさんは、私が誘導します。



吉田一美嬢。



どこまでやれるかわからないけど・・・
ううん、きっとやり遂げて見せます。



了解。
では、弔詞の詠み手が仕事を完遂するまで
せいぜいこの身を削るとするのであります。



粉骨砕身。



黄金の卵は海の中!



投げ捨てられちゃぁ、いたけれど!



啓作、次は?



その交差点を左に
線路の高架近くです。



OK。



ほんと、この街に居ると退屈しないわねぇ。
天壌の劫火が闘争の渦だって言いたくなるのも
わかるわ。



おまけにサブラクの正体にまで
手ぇ伸ばしちまうってんだからなぁ。
ぜんたい、長生きはするもんだぜ!
ハハハハハハ。



あと100mほどで楽器屋が見えてきます。
その交差点が第13ポイントです。



カルメルさん。
南側の大通りに出たら迂回してください。
そしたら暫らくは範囲内です。



うまくいくかどうかなんて
やってみなければわからない。
全ては僕の憶測に過ぎないのかもしれない。
でも・・・



キミョーな魚がもう一度!!



持ってぇ帰ってきてくれたぁ!!



やるしかない。
今はこれに賭けるしかないんだ!
みんなと一緒に・・・
シャナと・・・
一緒に・・・



おのれ・・・



おまえの相手はこのわたくしだと
言ったはずなのであります!



この程度の攻撃が通じぬ事くらい
今までの戦闘で理解できない貴様では無いはず。



シャナ!



大丈夫。

悠二の作戦はきっとうまくいく。



うん。



でもよ、そんなでっけぇともがら(従)を
一体どうやって倒すってんだ?
おまえさんの言っていることが本当だとすりゃぁ
ヴァンデラー(巡回士)を吹っ飛ばしたのと同規模の爆発を
何十回も繰り返さなければならねぇって事になるんだぜ。
そうなりゃぁ、この街は焼け野原だ。



まぁ、もっとも後から修復すれば言いだけの話。



駄目です!
そんなやり方で悪戯に存在の力を減らせば
あいつはきっと人を喰らい始める。
この街を守る。
守るために戦っている!



坂井君・・・



この街を焼き払ったりしなくても
サブラクを倒す方法はあります。



ぁ。



いいわ、聞こうじゃないの。



今、サブラクはカルメルさんがくい止めてくれている。
くい止めることが出来ている。
その事自体が大きなヒントです。
巨大なともがら(従)なら
カルメルさんを相手にしながらでも
ここ、僕らを襲う事が出来るはずです。
でも、奴はそうしない。
いや・・・
出来ないんだ。






どういう事ですか?



奴が現れる直前の予測不能の大規模の攻撃は
初めの1回限り。
あの姿を見せている限りは
目の前の敵と交戦するのみで
再び大規模な攻撃を仕掛ける事はないのであります。






つまり、存在は街全体に大きく広がっていても
その感覚は個人レベルの物でしかない。
それが、サブラクの正体なんじゃないでしょうか?



ぁ。



なるほど。
図体はでかくても
脳みそは戦っている人型そのものだって訳か。



そう考えれば、大規模な攻撃が
あらかじめ仕掛けた初めの一回限りというのも
うなずける。
今のあいつには、もう全体を捉える感覚はない。



じゃぁ、サブラクを倒すには?



その人型を図体から切り離して・・・



そう、存在の力の補給源を断った上で・・・



討つ。



うん。






力を蓄える。
その時が来るまで。



どう?啓作。



いい感じです。
自在式はちゃんと配置されています。



次は?



そのまま進んでください。
でかい駐車場が見えてくる。
そこが最終ポイントです。



了解。



それから
さっきの質問の答えですけど・・・



ん?



あなたが死んだ後のことなんか
俺には考えられない。
マージョリーさん、言いましたよね。
自分が死んだらどうするつもりだって?
そんな質問、クソくらえだ!
俺はあなたを生かすために
生かすことだけに全てを賭ける!
それだけです。



馬鹿ね。



ふぅ。



ぁ、マージョリーさんが最終ポイントに向かいました。
カルメルさん、そのままひきつけておいて下さい。






なぜだ?
なぜ炎髪灼眼は退いた?
なぜ、討ち手が全員でかかってこない?
よもや交互に戦い俺の疲弊を誘うなどと言う
愚作をめぐらせてはいまいな?



弔詞の詠み手を、これほど待ちわびるのは
初めてなのであります。



鶴首待命。(かくしゅたいめい)



来る!



緊急回避。



もらったぞ!



準備完了!

2009年2月13日金曜日

灼眼のシャナII 21 1/3




灼眼のシャナII 21 1/3


合わさる力。






強大なるぐぜ(紅世)の王
壊刃(かいじん)サブラク。
広範囲に及ぶ大規模な不意打ちを受け
一瞬にして戦闘不能に陥るフレイムヘイズたち。
因縁の戦いに終止符を打つべく
ヴィルヘルミナが孤軍奮闘する中
悠二はシャナの元へと走る。






ぁ!



疲労を前に表すほど力もうせたか。
ならば、そろそろ決別のころあいだ。
万条の仕手!



再現が無いのであります。



弱音禁物。






治療は幾重にも感謝する。
だが、すぐにこの場を立ち去るのだ。
ここに居てはいかに親しき御身とて守りきれぬ。



でも・・・



悠二!



坂井君!



シャナ!
吉田さん?!
吉田さん、どうして?



え?



シャナの手当てを?



ぁ・・・



それなら、こっちで頼めるかな?
カルメルさんからだよ。



うん。



早く処置してヴィルヘルミナを助けに行かなきゃ。



いや、行くのはマージョリーさんの所だ。



ぁ。



僕に考えがある。






さて、そろそろ疲労の色も見えてきたか。
どうせならエンゲージ・リンク(約束の二人)の二人ともども
始末してやりたかったんだがな。
ここは邪魔者の確実な排除を優先させるとしよう。



馬鹿な!
他のフレイムヘイズは我がスティグマで瀕死のはず。
だが、この紅蓮はまさしく・・・
炎髪灼眼の討ち手。



シャナ!
そう後ろに付け加えるべきね。



なぜだ?
スティグマが与えた傷は確実に
行動不能の段階まで達しているはず。
それが、なぜ?

ぁ!



仇敵との再戦に私が備えていないとでも
思っていたのでありますか?



秘策周備。(ひさくしゅうび)



かつて幾度となくサブラクに襲われてきたミステス。
自身、有能な自在師でもあった彼があみ出しつつあった
スティグマ破りの自在式。
その式が今、おまえとの戦いの中で狙え試され
そしてついに完成を見た。
今こそおまえは知る!
永遠の恋人、ヨーハンの力を!



なに?

ありえん・・・
我が秘宝、不破の自在法たるスティグマを
ミステスごときが破っただと?



大丈夫?
ヴィルヘルミナ?



問題ないのであります。



決死覚悟。



これからが本当の戦いなのであります。



カルメルさん。
聞こえますか?



何をのこのこ戻ってきたのでありますか!



聞いてください。
今からシャナやマージョリーさんと相談して決めた
作戦を説明します。



作戦?



はい。
サブラクを倒す作戦です。

実は今朝からずっと違和感があったんです。
なんだかもやもやした胸騒ぎのような。
ザロービが現れたとき
僕はてっきり違和感の正体が、そいつの気配だと思い込んだんです。
あまりに弱かったからともがら(従)だと気づけなかったんだと。
でも、ザロービとその後 現れたヴァンデラーを倒しても
それは消えなかった。



御崎市全体から?



地下ではその気配を強く感じただと?



サブラクは事前に気配を察知される事なく
広範囲の不意打ちをやってのける。
もし、僕の感じた気配が
この御崎市に浸み込んでいるあいつ自身としたら・・・



奴自身って・・・
あんた、まさか・・・



この街全体がサブラクだってぇのか?



そう考えれば納得がいくんです。
シャナがヴァンデラーを倒した時に出来た穴。

2009年2月12日木曜日

灼眼のシャナII 20




灼眼のシャナII 20



ザロービとビフロンスを倒したと思ったら・・・

それで終わるはずも無く、サブラクとヴィルヘルミナの戦闘。


しかし苦戦を強いられるヴィルヘルミナ。


そしてマージョリーさん、シャナも負傷して絶体絶命?

マージョリーさんは改めて佐藤に忠告というか警告(?)


小説版ではXIV(14巻)が対応しています。


でも、小説版ではわずか数ページ。


アニメではサブラクの考えている事が台詞となって出ていますが

小説版ではもっとサブラクは寡黙です。



特にヴィルヘルミナが悠二の偽物を囮に使い

その間に悠二を逃がし・・・


次回、いよいよシャナや悠二たちが・・・


灼眼のシャナII DVD7巻

灼眼のシャナXIV(14巻)


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2009年2月11日水曜日

灼眼のシャナII 20 3/3




灼眼のシャナII 20 3/3





境涯地を戦場に選ぶ行為は
俺にとってはなんら脅威にならない。
仮にも万条の仕手たる者が飛び込むべき
死地ではあるまい。
とは言えこのままみすみす逃すわけにもいかぬか。



はっ。
いかん、なんたる不覚。



ぁ!
あれだけの攻撃を受けて全く無傷とは。
ありえないのであります。



不可解。



幻術の可能性は?



皆無。






万条の仕手と
これほどの長丁場を戦うのは初めてだったからな。
なるほど。
あの二人の逃げ足の速さと、この防御力。
俺にとっては最悪の標的だったと言うわけだ。



壊刃、サブラク!
先のイエーガー(探索猟兵)とヴァンデラー(巡回士)も
おまえの仕掛けた罠の一貫でありますか?



いかにも。
俺が三眼の女怪(じょかい)、ベルペオルに手配させた。
油断を誘い手管を探る。
そのためだけに使った道具。
あるいは彼奴ら(きゃつら)だけで事がすむかと
淡い期待もしたが所詮役者が違ったか。



やはり依頼主はバルマスケ(仮装舞踏会)。
狙いは・・・



零時迷子。



はっ。



うっ!



やはり手ごわい。
かつての遭遇で遺漏無く皆殺しにしておれば
楽に仕事を終えられたのだが・・・
最もこれは一撃必殺を旨とせぬ
俺の流儀が呼んだ不快な結果でもある。



さて、捕らえはしたが
戦いの最中である今
これをどうこうするという悠長な・・・
うむ?
今さらと言うような確認の会話は
俺の気をこいつに引くためか?
本物は?






何か・・・
何か・・・
あのぐぜ(紅世)の王を倒す方法は・・・






察知不能の不意打ち。
大規模な攻撃は初めの一回限り。
目の前の敵と交戦するのみ。
異常なまでの耐久力。






ぁー。



まさか・・・






ぁ!



疲労を前に表すほど力もうせたか。
ならば、そろそろ決別のころあいだ。
万条の仕手!



再現が無いのであります。



弱音禁物。

2009年2月10日火曜日

灼眼のシャナII 20 2/3




灼眼のシャナII 20 2/3





マージョリーさん・・・



う、ぅぅぅ。



かまわねぇから、ひっぱたけ!



そ、そんな事・・・



う、ぅぅ。



マージョリーさん!



ぁ。



よぅ、目覚めはどうだい?
我が眠れる美女、マージョリー・ドー。



最悪。
あの、茜の炎は・・・
まさか・・・



あぁ、壊刃(かいじん)サブラクだ。
どうも、イエーガー(捜索猟兵)
ヴァンデラー(巡回士)込みで
奴の罠だったらしいなぁ。



坂井は無事だ。
シャナちゃんやカルメルさんは?



さぁね。
気配はあるようだけど・・・
う、ぅ。



マージョリーさん!



やべぇな、こりゃ。



これが悪名高いスティグマって訳ね。
ほんと、最悪。






坂井君・・・






ただの人間はここから出て行くべきよ。



ぁ!



これは私を呼び寄せる宝具。






ぁ!
ひどい!



シャナちゃん!






やはり、今回も出現を察知できなかった。



今回も?
どういう事ですか?



サブラクの殺し屋としての最大の武器。
それは、事前に出現を察知する事が不可能
という特異性なのであります。

かつて・・・
フィレスやヨーハンと共に旅をしていた頃

警戒を怠らなかったにもかかわらず
奴の出現を事前に察知できた事は一度もなかった。
そして、数年にもわたる追撃の末
エンゲージ・リンク(約束の二人)の二人は
ついに奴の魔手にからめとられ
敗北したのであります。

察知不能の不意打ちで大打撃を与え
体制を立て直す前にしとめる。
それが奴の・・・



常套手段。



備えるに難く(かたく)
開戦した後は不利を余儀なくされるという
まことに厄介な手管であります。
しかも、受けた傷は全て
自在法スティグマによって広げられ
追い走らされているうちに倒れる運命。
幾度も戦った私でさえこの有様であります。



そんな敵とどうやって戦えって?



おわっ!



この感じ・・・
何だろう・・・?
あそこは・・・






坂井君・・・



案ずる必要はない。
封絶は維持されている。



坂井君、少し様子が変だったから・・・
あたし、坂井君にひどいこと・・・



あたしも同じ。



ぇ。



悠二に怒った一美の気持ち、わかる。



シャナちゃん。



でも、もう心配ない。
いつもの悠二に戻ったから。



そうなの?



うん、あの悠二ならきっと
もう、平気。
ヴィルヘルミナも頑張っているみたいだし。



うっ。



シャナちゃん!
大丈夫?



ぁ。






津波みたいに溢れる炎に無数の剣を抱え込んで
傷を広げる自在法も使って
おまけに本人まで強いって
一体、どういう化け物なんだ?



確かに恐るべき王。
とはいえ、奴も万能と言うわけではないのであります。



どういう事ですか?



奴が現れる直前の
予測不能な大規模の攻撃は初めの1回限り。



みんなを巻き込んだあの大きな攻撃は
もう、無いって事ですか?



それにサブラクは広範囲に力を及ぼす王には珍しく
あの姿を見せている限りは
目の前の敵と交戦するのみで
再び大規模な攻撃を仕掛ける事はないのであります。



じゃぁ、カルメルさんがあいつをひきつけている限り
シャナやマージョリーさんには・・・



危険は無いのであります。



現状理解。



とはいえ、不利な状況にあるのは明らか。
現に他の二人は援護に来られず
栞(しおり)も焼かれ、連絡も取れないのであります。



そう言えば、僕の栞も。
なんて抜け目の無い奴だ。



カルメルさん!



うわっ!



本体接近。



先ほどの攻撃は囮?



やった!

ぁ!



かつて逃した愚が今に祟ると言う事か。
俺の性(さが)としては
与えられた場での最適を目指すしかないが
あの時のように、今のように、これからも
依頼を果たし、余力があれば障害を斬る。



やはり駄目でありますか。
異常なまでの耐久力。
それもサブラクが持つ特性の一つなのであります。



本当になんて化け物なんだ。



ぼくも・・・



余計な手出しは無用。



でも・・・



あなたには他にやってもらいたい事があるのであります。






この傷、フレイムヘイズの治癒力とか自在法で
治らないんですか?



こいつはただの傷じゃないのよ。



妨害や解除の式も使っちゃ居るんだが
ほとんど効いちゃいねぇ。



啓作、
ちょうどいいから
あんたの決意にもう一つ水を差しておくわ。



ぁ。



あんた、言ったわね?
私の力になりたいって。
アウトロー(外界宿)で働きたいって。



ぁ、はい。



もし、私が死んだらどうするつもり?



え?

2009年2月9日月曜日

灼眼のシャナII 20 1/3




灼眼のシャナII 20 1/3


茜色の死闘。






御崎市に現れたバルマスケ(仮装舞踏会)の
イエーガー(捜索猟兵)、ザロービ。
その策略を見抜いた悠二はザロービを討ち倒し
また、シャナも砲撃体制にあった
ヴァンデラー(巡回士)ビフロンスを撃破するのであった。






あそこ、何だか変な感じがする。
そんな事より・・・

シャナ!
さっき言えなかった事、聞いてくれる?



ぁ?



うわぁー!






ぁ。






なんだ、これ?

うわっ!

なんだ、こいつ?
さっきのともがら(従)とは
全然レベルが違う。
どうして気づけなかったんだ?
こんな巨大な力の持ち主に・・・

うっ!

おまえは・・・?



壊刃(かいじん)サブラク。
強大なるぐぜ(紅世)の王。



うわっ!



カルメルさん。



依頼を受け標的の抹殺を請け負う殺し屋。



壊刃(かいじん)サブラク・・・
あいつが・・・



やはり最初に体制を立て直したのは
貴様だったか。
幾度もの交戦を経れば
逆襲に転ずるまでの時間も短くなるようだ。



貴様の相手はこのわたくし
万条の仕手、ヴィルヘルミナ・カルメルであります。



開戦。



相も変らぬ技巧の冴え。
始末する討ち手、三者のうち
よりによって貴様が混じっているとはなぁ。
いや、しかし
我が生の因業と受け入れるしかないか。



うわぁっ!



また一振り、我が剣を失ったか。
いかに強敵相手とはいえ
損壊は心地よい物ではない。
また一振り
いずこかより得ねばなるまい。
この戦いのうちに
あといく振りを失うか?



わぁー!



問題ないのであります。



静粛要求。



我が一撃を受け
尚もここまでの戦闘力を維持し得ているか・・・
いかに交戦経験があるとは言え
その事実には許しがたいものを感じずにはおれんなぁ。
いつ出くわすとも知れぬ者へと
常に力を注ぐようでは
遂行自体に障るとも言えるが・・・



カルメルさん!
そ、その怪我は・・・



自在法、スティグマ。
つけた傷を時とともに広げていく力であります。



そんな傷、いつ?
あの時の・・・



すみません。僕を守るために・・・



問題ないのであります。
これが奴のいつもの手。



ぇ?



壊刃(かいじん)サブラク。



シャナ?

みんなは?

良かった。気配は感じる。

その自在法のせいか、かなり弱っているみたいだけど。






う、ううう。

何が、どうなったんだ?
マージョリーさん?



やっと起きやがったか、啓作。



マルコシアス。



まんまとやられちまった。
我が重厚なる盾、マージョリー・ドーは
親分の責務を果たして
このありさまよ。

2009年2月8日日曜日

灼眼のシャナII 19




灼眼のシャナII 19


思い悩む坂井君や、シャナと吉田さんに怒られるシーンは

アニメ独自の物なので小説版にはありません。


しかし、おおむね小説版と同じです。

ザロービと出会うのはいつもの川原で。

アニメでは悠二はシャナや吉田さんに怒られ

いろいろ考え悩み、そこへザロービが姿を現すので

ザロービの台詞は

うかないお顔ですな。

となっています。


しかし、小説版では

シャナが突然、ある事情において朝の鍛錬が中止になります。

ある事情とは・・・ちゃんとこの後にアニメでも出てくるのですが・・・



それで悠二は川原で一人で棒を振りながら

剣さばきをおさらいしています。


そして、ザロービが

ご精がでますな。

と声をかけます。



悠二は今の自分の状況を誰かに知らせようと

大通りで突然大声を張り上げます。




それを見ているのがアニメ版では田中と緒方ですが

小説版では緒方はまだ田中に会っていなくて

田中一人で悩み、マージョリーさんの所へ伝えに行きます。


真竹は一人で待ちぼうけ。


マージョリーさんは田中に

真竹に何か言われたらあたしからのアドバイスと伝えなさいと

田中に言います。


小説版XIV(14巻)に対応しています。


灼眼のシャナII DVD7巻

灼眼のシャナXIV(14巻)


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2009年2月7日土曜日

灼眼のシャナII 19 3/3




灼眼のシャナII 19 3/3





来たか。

まだか?
ザロービ。
皆殺しの合図は?
おまえのあめ色の封絶は?






な、なぜ止まるのです?
えー、目的地はもう少しですぞ。
あたくしに従わなければ
周りの人間は・・・



守らなきゃ。



え?



僕は・・・



ひぇ~・・・



この街を守りたいんだ!



うわぁ~・・・






うぉー!






ひ・・・



な、何を・・・?



わかったよ。シャナ、吉田さん。






どうして謝るんですか?



私、今の悠二とは一緒に行きたくない。






うぉー!



僕はこの街を出て行きたくなんかなかった。
なのに、悟ったように振舞って居たんだ。



うわぁー!






悠二、一言 言っとくけど
覚悟ってのは頭じゃなくて
腹で決めるもんよ。






本当は覚悟なんて決まってないのに
受け入れたふりをして・・・



ひ、ひ・・・



吉田さんもシャナも
怒るのは当然だ。

だから・・・
謝らなきゃ。



う・・・
うわぁー!



ふ。
思ったとおり
ヴァンデラー(巡回士)は僕を襲ってこない。
やっぱり狙いは遠距離攻撃!
う。
シャナー!
シャナー!



悠二!
悠二、平気?!



大丈夫。
それより・・・



情勢の分析は?



ぁ。
はい。
ここを一望できる場所に
遠距離から攻撃するヴァンデラー(巡回士)が居るはずです。



ヴィルヘルミナ。



了解であります。
あなたは封絶の維持にぬかりなきよう。



わかりまし・・・
う!
うわぁ!



居た!



もう、打とうとしてる!



行くのであります。



投射体制(とうしゃたいせい)。



はっ!



一拍、間に合わない!
はぁーっ!



うぉー。



危なかった。



うむ。
接近を待たずに先制したのは
良い判断だった。



なるほど。
能力的には確かに行の共とするに
申し分なし。でありますか。



不承不承。(ふしょうぶしょう)






あーぁ。
今回は出番なしか。
つまんない。



たまにはこういう事もあらぁなぁ。
あっはは。



でも、良かったです。
無事に終わって。






なんだろう?
イエーガー(捜索猟兵)も
ヴァンデラー(巡回士)も片付けたのに・・・
それに、あそこ
何だか変な感じがする。
でも、そんな事より・・・

シャナ!
さっき言えなかった事、聞いてくれる?



ぁ?



ぅ!

2009年2月6日金曜日

灼眼のシャナII 19 2/3




灼眼のシャナII 19 2/3






それはどうですかな。



だったら今・・・



それ以上やったら、本当に
喰らいますよ。



わかったよ!くそ!



はぁ、なんて奴だ。



今の、坂井君・・・だよね?



あ、あぁ。



なんか、怒鳴ってたよね。
あの坂井君が喧嘩なのかな?



あれは、俺の事に気づいている目だった。
なのに、あんな・・・
あのおっさんに、知られたくなかったのか?



ねぇ、おっかけよう。
坂井君、変な事に巻き込まれてたらまずいよ。



いや、知られたくなかったんじゃなく
知られるとやばい?
じゃぁ、あのおっさんはまさか・・・

まさか・・・
まさか・・・
ぐぜ(紅世)のともがら(従)?



ねぇ、何、ぼぉっとしてんの?
早くしないと、坂井君、見失っちゃうよ!
ほら。



た、田中?



駄目だ。
行っちゃぁ。



ど、どうしたの?
顔色悪いし、坂井君と一緒に居た人
そんなにやばい人なの?
でも、それなら なおさら・・・



違う。
そんな簡単なもんじゃぁ。



ぁ?



やっぱり奴らだ。
坂井は奴らに連れて行かれそうになっている。
あいつは、俺に気づいて
俺に助けを求めてきた。
あれは伝言だ。






このままついて行ったら
どうせみんなを引っ掛ける大きな罠があるんだろ?






今さら、どのツラ下げて姐さんに会えって言うんだ?
どこまでもついていくなんて
偉そうにほざいて・・・
それに、もし、また、あんな事があって
今度は直せなかったら・・・
もう、こりごりだ!
俺はもう、かかわりあいたくないんだ!

う!



平気?



走るぞ、おがちゃん。



あ!
え?
ちょっと?田中?
どっち行くの?



馬鹿か、俺は。
坂井が危ないのなら
迷ってる暇なんかねぇだろうが。






おがちゃん、ここに居てくれ。
出来れば中は見ないでな。



う、うん。



はーい。
田中?



合わす顔なんかねぇのはよくわかってる。
だけど、姐さん・・・
いや、マージョリーさんを呼んでくれ。






俺が見たのは、それだけです。



ほう。
おおかたバルマスケ(仮装舞踏会)の
イエーガー(捜索猟兵)か何かかな?
そりゃ。



話はわかったわ。
連中にはすぐ伝える。
啓作、栄太、久しぶりに玻璃壇(はりだん)使うわよ。



あ、あの・・・



ん?



すいません。
俺・・・駄目なんです。



ぁ?



ふざけんな
って言われるのは覚悟してます。
今まで散々調子のいい事ばかり言って・・・
ほんと、何て言えばいいのかわからないんですけど・・・



ふ。
真竹を遠くに逃がしなさい。



うん。



ん?
あ?






千草、よく寝てた。



そうでありますか。
煎じ薬が効いたのでありましょう。



応病与薬(おうびょうよやく)。



ご飯、どう?



栄養のつく物を種々煮込んでいるのであります。
すっぽん、マムシ、にんにく・・・
それから・・・



高麗人参。



そう、それであります。



悪化せぬか?



ぁ!






敵が動く前に、何とか坂井を助けられませんか?
マージョリーさんだけがここに残っているなんて。



物には順序って物があるのよ。
私はここで囮としてフレイムヘイズの気配を漂わせて居ればいい。



グハハハハハ。
酒の臭いの間違いじゃねぇのか?






随分、ご足労かけました。
もう間もなくですよ。



ここに、ヴァンデラー(巡回士)が居るのか?



ほっほほ。
さすが、いろいろご存知ですな。
あえて答えはしませんがねぇ。



この笑い。
何か普通じゃない事を企んでいるのは間違いない。
こいつの相棒は一体どこに居るんだ?
ヴァンデラー(巡回士)が戦うにしたって頭上の視界が悪い。
動きだって限られる。
こんな所でフレイムヘイズを相手にするのは
自殺行為じゃないのか?
ここまで来て、まだこいつらの狙いが見えないなんて。
このままじゃまずい。
このままじゃ、みんな・・・



さて、
そろそろわたくしも戦闘の舞台を整える支度をしませんとなぁ。



ん?



戦闘の舞台?

ヴァンデラー(巡回士)じゃなく
あんたが封絶を張るのか?



えぇ。
何か問題でも?
我々五人の力を合わせれば
この区画くらいは楽々、封絶で覆ってご覧にいれますよ。



変だ。
この程度の奴が封絶を張っても
戦えるだけの範囲をカバーできるはずがない。
こいつがそんな小さな封絶を張ることに
何か意味があるのか?



ぁ!



5人目が止まった?
小さな封絶・・・
止まった5人目・・・
戦うには不向きな場所・・・
封絶を戦場にするフレイムヘイズと
ともがら(従)の慣習・・・
そしてこいつの特性・・・
そうか!



ど、どうしました?



小さな封絶はフレイムヘイズをおびき寄せる檻。
止まった5人は合体して僕を連れ出す逃げ道。
屋根は外を探られないための目くらまし。
つまり・・・
ヴァンデラー(巡回士)の狙いは・・・
封絶の外!
遠くからのフレイムヘイズ殲滅(せんめつ)!

2009年2月5日木曜日

灼眼のシャナII 19 1/3




灼眼のシャナII 19 1/3


言えなかったこと。






この街を出る。
そう決めて一心に鍛錬を続ける悠二の態度に
言いようの無い不自然さを覚えるシャナと吉田一美。
二人に激しい言葉をぶつけられ
戸惑う悠二の前にぐぜ(紅世)のともがら(従)が現れた。






わたくし、
名を聚散(しゅうさん)の丁(てい)、ザロービ
と申します。

おー、ほほほほほほ。



ぐぜ(紅世)のともがら(従)?

僕の感覚はかなり鋭くなっている。
なのに、なぜ、こんなに接近されるまで気づけなかった?」

そうか、
こいつの存在の規模が小さすぎるんだ。
これなら、シャナやカルメルサンたちも
気づけない。



そう怖い顔をなさいますな。



あなたに乱暴などいたしませんとも。



そう、あなたにはね。



僕にはって?
どういう意味だ?!



ほっほっほ。
あなた以外の人間には
そうではないと言う事です。



まさか・・・



この周囲にどれだけ人間がいるか
おわかりで?



おまえな!



お待ちなさい!

あたくしに危害を加えれば
あなたは必ず後悔いたしますぞ。



僕が、おまえたちを倒す前に・・・
向こうに隠れているもう一人が
街の人を襲う手はずだからか?



ぐ、ぐふぅ。
はー。

お察しのとおりわたくしに何かあれば
残った一人が周囲の人間を喰らう事になるでしょう。
はっはは。
反抗する事がいかに危険であるか
おわかり頂けましたかな?



誰にも悟られずに僕を狙ってきたって事は・・・



あんた、バルマスケ(仮装舞踏会)のイエーガー(捜索猟兵)って奴か?



うわぁっ!
それを?!
あっちゃー!



やっぱりそうか。

アウトロー(外界宿)の書類に何度も出てきた。
隠密行動専門で戦いには不向き。
単独行動はせず、戦闘専門のヴァンデラー(巡回士)
という種類のともがら(従)と作戦を遂行する。
だとしたら・・・

そのヴァンデラー(巡回士)がどこかに居るはずだ。
けど、そいつの気配は感じない。
自在法でも使っているのか?
こいつらの狙いが読みきれない。
様子を見るしかないか。



ご納得頂けましたかな?



わたくしの事もご存知なら
話が早くて助かります。



それでは、ご同行願いましょう。



ミステス、坂井悠二殿。



今朝から感じてた物は
この事だったのか?






ぁ。

どう?
ヴィルヘルミナの煎じ薬?



効きそうなお味ね。
カルメルさんは?



千草に薬膳作るって、張り切ってる。






うむむむむ。






一美も、これ
持ってきてくれた。



まぁ、
ありがとう
って伝えて。
もちろん、シャナちゃんもね。



うん。






どうして謝るんですか?



悠二は嘘ついてる。
私と一緒に行くのも
千草を心配するのも
全部、違う!
ほんとじゃない。
私、今の悠二とは一緒に行きたくない!






悠二・・・






ぁ。



よう。






どこに連れて行くつもりだ?



黙ってわたくしの導きに従っていただきたい。



もし、従わなければ?



おわかりでしょ?



こいつらの狙いはなんだ?
僕を誘拐したいだけなら
こんな面倒な事はしない。
真の目的は僕を餌に
シャナ達をおびき寄せる事か?

だとしたら、早く知らせなきゃ。
でも、どうやって?

ぁ。

わぁー!
わぁー!
わ、わぁー!!



何をしているのです!



わぁー!



お静かに。
気でもふれたのですか?



このまま付いて行ったら、
どうせみんなをひっかける大きな罠があるんだろ?!

2009年2月4日水曜日

灼眼のシャナII 18




灼眼のシャナII 18



聚散(しゅうさん)の丁(てい)、ザロービに関しては

小説版XIV(14巻)に書かれています。

ただ、小説版ではクリスマスイブという事になっていますが

アニメではもう少し早い時間

11月の祭日と推測されます。



クリスマスイブにはまた、大きなイベント(?)がありますけど

それは後日・・・



小説版では坂井家ではおめでたい事が進行中です。

アニメにある千草が体調を崩すと言うシーンは

小説版にはないのですが、そのおめでたい事への布石のように感じます。



清秋祭での事件。

そしてそれぞれの揺れる思い。

坂井悠二の苦悩・・・



アニメ版ではよく書かれていると思います。



小説版のほうでは

悩む間もなく次から次へと・・・というように感じました。



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2009年2月3日火曜日

灼眼のシャナII 18 3/3




灼眼のシャナII 18 3/3





それは一大事であります。

日ごろ何かとお世話になっている方。
早速お見舞いの品を用意しなければ。



ぁ。

悠二の言っている事は何か違う。
あっているんだけど、違う。






急いだからあんまり出来は良くないんですけど
坂井君のお食事と、病気でも食べやすい物を入れときました。



ありがとう。
ぁ、でも・・・



お母さん、お大事に。
明日も持ってきます。
それじゃ。



吉田さんとの事
いつまでも中途半端には出来ない。
だから・・・






ぁ。



母さん、具合、どう?



ありがとう。
気分もいいし、もう大丈夫見たい。



そう。
でも、今日一日は寝てたほうがいいよ。



そうね、ちょうどお休みだし。



なんか、すっきりしないな。






では、先行してこの煎じ薬を奥様に。
わたくしもアウトロー(外界宿)からの定期便を受け取り次第
駆けつけるのであります。



うん。



何か昨夜から気落ちされているようでありますが。



ううん。
なんでもない。
行ってくる。






ぁ。

一美。



ごめんね。
受け取れない。
今、言ったとおりなんだ。
吉田さんも見たでしょ?
清秋祭でのこと。
僕は吉田さんと同じ側の人間じゃないんだ。



それは、わかってます。
それでも、私は・・・



僕がここに居ると街も巻き込まれる。
だから、僕はシャナと一緒に行かなきゃいけない。
その覚悟もできてる。
その僕がこれ以上、
吉田さんに甘えたり、迷惑はかけれないよ。



迷惑?



ほんとにごめん。



どうして謝るんですか?!



ぁ。



私が坂井君を好きな事が迷惑ならそれでもいいんです。
そう言って断ってくれたら
納得します。
それは、私の気持ちに対する坂井君の答えだから
でも、今の坂井君の答えは
そうじゃない。
私の坂井君への気持ちに・・・
悪いとか・・・

謝って欲しくなんかないです!



吉田さん・・・



吉田さん!



ぁ。
シャナ。



一美が怒った気持ち、わかる。
たぶん、私が昨日からずっと感じてたのと一緒。



ぇ?



悠二は嘘ついてる!
私と一緒に行くのも千草を心配するのも
全部ちがう。
ほんとじゃない。
私、今の悠二とは一緒に行きたくない。






馬鹿 悠二。






なんで、二人ともあんな・・・
僕はやっと本当の自分って物がわかったんだ。
嘘なんかじゃない。
僕は・・・






ぁ?



どうしたのでありますか?
それは奥様に届けるよう、お願いしたはず。



ぁ。






どうしよう。
坂井君にあんな事を・・・
でも・・・






ん?



うかないお顔ですねぇ。



うかない・・・



うかない・・・



お顔ですねぇ。



まさか・・・



お気づきですか。
わたくし、
名を聚散(しゅうさん)の丁(てい)、ザロービ
と申します。



ともがら(従)?!



そう、ぐぜの(紅世)のともがら(従)でございます。



どうして気づけなかったんだ?

2009年2月2日月曜日

灼眼のシャナII 18 2/3




灼眼のシャナII 18 2/3






調子に乗るんじゃないわよ。



ワハハハハハ。
兄ちゃん、何そんなにあせってるんだ?
明日にでも殴りこみ、かけようってぇのか?



むやみな進展はかえって逆効果なのであります。



程度問題。



はい。



ふん。

あ、そうだ。
こないだ頼まれていたやつ。

ブルートザオガー(吸血鬼)を
普段から持ち運べるようにってご注文。
しおりになれって念じてみなさい。



ありがとうございます。



ったく。

悠二、一言 言っとくけど
覚悟ってのは頭じゃなくて腹で決めるもんよ。



ぁ。



でも、覚悟を決めるって言う事実は同じですよね。



ふっ。
明日の鍛錬はお休み。
少し頭を冷やしなさい。






悠二、そこまでつきあって。



そこまでって・・・
シャナの家、反対方向だけど・・・



いいでしょ。
メロンパン
買いに行くの。

悠二、どうかしたの?



え?



鍛錬の時とか、なんかいつもと違う。



そうかな?
清秋祭での事で、自分がどういう存在なのか
思い知らされた感じはしてるかな。



ん?



トーチでミステスなのはわかっていたけど
零時迷子だけじゃない。
僕の中にはもっと得体の知れないものがある。
自分ではまだ
坂井悠二として ここに居られるつもりだったけど
そうじゃなかった。
僕はもう完全にフレイムヘイズと同じ側に居る。
シャナと一緒に行く存在だったんだ。
その為にも、もっと強くならなきゃ。
シャナが言ってくれたみたいにね。



うん・・・



じゃぁ、おやすみ。



おやすみ。






シャナと一緒に行く存在だったんだ。






一緒に・・・



なんで・・・?
嬉しいはずなのに・・・
嬉しくない。






ただいま。

ん?
母さん?



あぁ、ゆうちゃん。
お帰りなさい。
ちょっと、うとうとしちゃって。



どうかしたの?
なんか、顔色悪くない?



そう?
あ、お夜食にお芋、蒸かしたんだけど。



危ない!



大丈夫。



母さん!






坂井君、遅いな。



シャナちゃん、おはよう。
今日、坂井君、一緒じゃないの?



今日は鍛錬、休みだから。



まだ来てないみたいなんだけど・・・



ぁ?



おす。

ったく、気にする事ねぇのに。



おはよう。
ねぇ、明日のお休み、買い物 行くんだけど
付き合ってもらっていい?



え?



用事ある?



いや・・・



じゃぁ、お願い。
洋服、田中に見て貰いたいかなぁ?
なんて・・・



うん。






えーっと
坂井だが
どうも、お母さんが具合を悪くされたらしくてな。



ぁ!



大した事はないらしいが
お父さんも長期出張中だし
大事をとって、今日だけ付き添うってことだ。



千草が病気?



坂井君のお母さんが・・・






千草・・・






坂井も大変だね。



池くん。



お見舞いに行くの?



私は・・・
坂井君一人だと、食事大変かなって思うし
お母さんの事も心配だけど
なんだか病気にかこつけるみたいで・・・



え?
そんな事、誰も思わないよ。



でも、迷惑かも。



そんな事、言われてから考えればいいよ。
吉田さんが坂井を助けたいなら
ただ、そうすればいいと思うけどな。



私が思ってれば・・・



大事なのはそこでしょ?



うん・・・そう・・・
そうだね。
池くん、ありがとう。
私、何か作って持ってく。
それじゃぁ。



なんで、僕はこうなんだ?






私は今、坂井君を助けたいって思ってる。
だから助ける。
そう・・・
これを使うのだってきっと・・・
持っているだけで
坂井君やシャナちゃんと同じ場所に居られる気がしてたけど
そうじゃない。
これを使う事・・・
坂井君を助ける事でそうなれる。
これは、そのための
ただの道具なんだ。

重要なのは私がそうしたいって思ってること。
坂井君を助けたいって思ったらきっと使う。
それだけ。






おかゆって・・・
水と塩だけで良かったっけ?



悠二!
千草は?



部屋で寝てるけど。



ぁ!



あら、シャナちゃん。
いらっしゃい。



千草、大丈夫?
どこか痛いの?



ううん。
ちょっとした疲れみたい。
心配させちゃってごめんなさいね。
明日には起きられると思うから。



無理しちゃ駄目。
何か欲しい物あったら持ってくる。
何がいい?



ありがとう。
でも、シャナちゃんが来てくれただけで十分。



じゃぁ、明日も来る!
ヴィルヘルミナも。



そんな。
カルメルさんにまで心配かけられないわ。
内緒にしておいて。



ヴィルヘルミナは看病がすっごく上手い。
私が昔、熱出した時なんか
こーんな大きな氷を持ってきてくれたんだから!



まぁ。
シャナちゃんと話すと元気になるわ。



千草、何か欲しい物、ある?






ごめんね、心配かけて。



元気そうだったから良かった。



母さん、意外と体力あるから。
でも、今回はちょっと考えたかな。



何を?



僕が居なくなった後の事。

父さんはあんなふうで、滅多に帰ってこないし
親戚づきあいもないしね。
もし、一人のときに倒れたら・・・

でも、母さん、しっかりしてるし。

あ、母さんの友達に看護師さん、居るんだ。
きっと大丈夫だよ。



悠二は千草が心配じゃないの?



とにかく僕は傍に居られなくなるんだから
しょうがないよ。






なんと、奥様が?



うん。

2009年2月1日日曜日

灼眼のシャナII 18 1/3




灼眼のシャナII 18 1/3


錯綜の悠二。






清秋祭において繰り広げられた死闘の中
無残な緒方の姿を見た田中の中に恐れが生まれた。
彼はマージョリーに近づく事を躊躇する自分を恥じつつ
佐藤に決別を告げる。
長く一緒に居た二人は別々の道を歩き始めていた。






何処ですと?
たいそう電波の状態が悪いのですが
いかにわたくしの任務に先行偵察が含まれているとは言え
こうも度々期限間際の合流を繰り返されるようでは
作戦の連携にも不備が生じますぞ。

互いに参謀閣下、ベルペオル様の信頼を受ける身
ピフロンス殿にもそろそろ御自覚頂きたい。

な・・・

あー、やはり電波が・・・



電波の状態じゃない。



おー?
おー?
ぐほー!



携帯を切ったんだよ。
聚散(しゅうさん)の丁(てい)、ザロービ。



吼号呀(こうごうが)、ビフロンス殿。



いつもどおり、合流予定時刻は今だ。
斥候であるイエーガー(捜索猟兵)のおまえと違って
俺の気配は小さくない。
この隠れ蓑、タルンカッペへと、じっくり、力を注ぎながら
歩かなきゃ、ならん。



事情は了解しておりますが・・・



あせる必要は、あるまい。



あせってなどおりません。
ただ私どもには・・・
大命詩篇にかかわるミステスの奪取。
および、邪魔者の始末と言う
デリケートきわまる重要任務が課せられております。
慎重には慎重を期して。



ハハハハハハ。
安心しろ。
責任を持って皆殺しにしてやる。
ハハハハ。



安心できるか?
戦闘馬鹿のヴァンデラー(巡回士)はこれだから困る。



行くぞ。



はっ。
わかっております。






じゃぁ、今教えたとおりにやってみなさい。
あんたの身体を形作っている存在の力。
それを無意識に統御している意思相対の働きを感じて
支配下に置く。



悠二・・・






僕に自在師の適正が?



おそらく。



マージョリーさんみたいに自在法が使えるって事ですか?



存在の力の量だけは相当な物でありますから。



力を炎として打ち出す炎弾とか
習得しておいて損はない。
悠二は体術はまだまだだし・・・



封絶だけじゃなくて、戦いにも?



ただし優秀な自在師の指導を受けねばなるまい。
自身の存在の力を使う以上
適正や力の加減などを見誤っては悲惨な結果になろうからな。



弔詞の詠み手ならぴったりだけど・・・



この手の事に協力するとは思えぬな。



カルメルさんから、頼んでもらえませんか?
僕、自在法での戦いも出来るようになりたいんです。



しかし・・・



お願いします!



ぁ。



それに、僕が使うのは銀の力って事になりますよね。
マージョリーさんも傍で監視してたいんじゃありませんか?



ぁ。






で、あんたの存在の端からこぼれてくる
ほんのちょっとの力を自分の手に集める。

馬鹿、ちょっと・・・
そんなに集めたら、あんた丸焼きよ。
今集めたもんの鼻先つまむ程度でいいの。

そう、それを炎のイメージで手のひらに具現化する。



ぁ。



おいおい、きなくせぇぜ、相棒。
教える振りしてぶっ壊すなよ。



ふん。
そんな意味のないことしてどうすんのよ。
ようやく目の前に現れた手がかりじゃない。

悠二!
その炎を切り離して!
あれに、ぶつけんのよ!



え?
切り離すって?



切り離してぶつけんのよ!
早く!



はい。

炎を切り離して、あの的へ・・・

やった!

うわぁっ!



悠二!



あの程度の火傷で死ぬ事はないのであります。



ぁ。



全力でやらないから手元に力が残っちゃうんでしょ。
出した力は全部ぶつけなさい。



はい。



炎を出してぶつけるまで、5秒切れるところまでやりなさい。



悠二、この間から物凄く鍛錬に熱心になった。



良い傾向であります。



重畳。(ちょうじょう)



ふふん。
我が相棒の
ぶん殴るみてぇな言葉にもくじけねぇでついてくる根性は
意外つーが。



あれなりに、己の立場を自覚し覚悟したと言うことであろう。



覚悟、ね。
どっちかって言えば
憑き物でも憑いたって感じだけど。



ぁ。



やった。

マージョリーさん!
出来ました!



ふん。
最初にしてはまぁまぁね。



次、
次、お願いします。



はぁ?



もっと大きな的も攻撃できる炎弾を作るには
どうすればいいですか?



悠二。



ともがら(従)に少しはダメージを与えられるくらいの・・・