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2009年4月27日月曜日

ツバサ・クロニクル 4 1/3




ツバサ・クロニクル 4 1/3


汚れなき放浪。





翼をなくした鳥は
思い出という名の大空を舞うことは出来ません。
でも、私は信じています。
今を生きている限り
思い出は流れる時のように
新たに生み出されていく事を。






うん?



私のお下がりだけど
着替えは済ませておいたから。



今日は街の南側へ行こうと思っています。



そう。
気をつけて。



おーい。
そろそろ出かけるよ。
小狼くん。



はい。



行って来るよ、さくら。






彼女に覚醒の兆候があるわ。



そのようだな。



人の心は
信じがたき力を
内に秘めているもの。



その心が崇高ならばなおさら。






ぁ・・・



ぁ。






ぁ!






ぁ!






ぁ?



お客さん、たこ焼きは始めてかい?



たこ焼きって言うのか?



たこ焼き!
たっこ焼き!



どうやって食うんだ?



口の中に入れて噛むんだ。



なめているんか!



前から気になっていたんだけど
ちょっと聞いていいかな?



何ですか?



あの子、さくらちゃんって
どんな子なんだい?



さくらとは幼なじみで
おれの居た国の王族の・・・



そうじゃなくて・・・



ぇ?



知りたいのはあの子の本質。



本質?



黒りんに話した、例の本質の話。



おい!
全部食うな!
こら!



前に居た世界で出会った人が
別の世界ではまったく違う人生を過ごしてるって言う・・・
あれですね?



あの話を聞いてから
いろんな人の本質について考えるようになってさ・・・
その人の物の考えかたや、行動や・・・
周りの人に及ぼす影響とか・・・
そういう人の本質みたいなものって
たとえ住む世界が違っても
変わらないような気がしてね。

ま、気がするだけなんだけどねぇ。



さくらの・・・本質・・・



ここに居たのね。
皆さん。

ごめんなさい。
私がついていながら
さくらさんが・・・



さくらが・・・



さくらが居なくなった?



えぇ。
私が目を離した隙に・・・



さくら、起きたの?



みたいだね。



おれ、探してきます。



探すって、どこを?



それは・・・

でも、さくらを一人にしてはおけません。



どうする?



ほうっては置けないだろうね。
さくらちゃん、記憶、無いし・・・
それに、妙な連中に目をつけられたら
大変だよ。
この間の黒りんみたく。



誰が黒りんだ!



黒りん!
黒りん!



おめぇも黙ってろ!



私は戻ります。
もしかすると、さくらさんが帰ってくるかもしれませんから。



えぇ、お願いします。

ふーん。






さくら・・・
どこに行ったんだ?






ねぇ?
間違いないっすよね?



うん、確かにあいつらが連れていたお姉ちゃんだ。



じゃぁ、早速・・・



待て。



どうして止めるんっす?
あの子を引っ張り込めば
例のガキやら黒いのやらは
こっちの言いなりっすよ。



もちろん、そうだけどよ・・・
手荒なまねはすんじゃねぇって言ってんだよ。
いいか・・・
こういう時はだな・・・



お嬢さん、こんにちは!



こんにちは!



ボス?
ノーリアクションっす。



馬鹿!
この子は外国から来たから
言葉がつうじねぇんだよ。






でー・・・
なんでお好み焼きなんです?



ちょっと待ってね・・・
はい、はい、はい・・・



アジトに戻ったって
何にも無いだろ?



そんなに見られると、やりにくいな。

珍しいかい?
お好み焼き。



うん。



お嬢ちゃん、名前は?



ぁ・・・



きみの、名前だよ。



ぁ・・・

さくら。



ボ・・・ボス・・・

この子、うちらの言葉、しゃべれるじゃねぇすか。



そ、そのようだな。

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