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2009年6月20日土曜日

×××Holic 12 3/3





×××Holic 12 3/3





うわぁ・・・
た・・・



四月一日。



ぁ・・・



言え。



百目鬼。



こ、こ、こ・・・
これ・・・
と・・・とれ・・・

ぁ?



これでも言わないのねぇ。



ぇ?

どういうこと?

い・・・



ふぅ。
壊れちゃった。
いひ。



へぇ!!!






つまり、全部、仕込みだったわけですね?!



ま、簡単に言っちゃうとそうね。



どんだけびびったと思ってるんですか!
冗談にしてはタチ悪いですよ!



と、思ったんだけど・・・
ひまわりちゃんがね・・・



ぁ?



せっかく海に行くのに
四月一日が泳げないのは可愛そうだって。



ぇ?



今回の別荘、近くに海があるからって選んだのに
四月一日、泳げないでしょ?
今頃の海は特に
アヤカシやら霊やらいっぱいだもんねぇ。



ぇ・・・



で、ひまわりちゃんに
四月一日は泳げないって伝えたの。
そしたら・・・

なんとかしてあげられませんか?

って凄く一生懸命でね・・・



ひまわりちゃんが、一生懸命・・・

おれの事を!



だから教えたの。
百目鬼くんに助けてもらえばいいって。



四月一日がちゃんと声に出して
助けてって言って
それを百目鬼君が了承すれば
一日だけなら、霊やアヤカシを寄せ付けないように
ケイヤクできるから。

ま、一日限定だけど・・・



ちなみにひまわりちゃんの対価は
昨日飲んだシャンパンよ。



ひまわりちゃんが、おれのために・・・



なんで、百目鬼に
助けてなんて言わなきゃならないんですか?!



ってなるだろうから、ひまわりちゃんが考えて
モコナが協力したの。

四月一日が百目鬼君に
助けて
って言う方法を。

でも、ちょっと懲りすぎたわねぇ。
あんまり怖かった物だから
とっさに助けを呼ぶ声も出なかったんだもんねぇ。



別に怖かったわけじゃぁ・・・



ごめんね。
四月一日君
もっと別の方法を考えれば良かったね。
それに、結局、泳げないし・・・



いいんだよ。
気にしないで。



夕食後の片付けの時に言っておけばよかった物を・・・



なんだと、てめぇ!



荷物の時でも良かったのに・・・



ねぇ!






それにしても、ひまわりちゃんが考えたの?
あの展開。



前にも百物語、やったでしょ?
そのとき、ネットで調べたら出てきた話なの。
この辺りであった実話だって。



あぁ、よくある都市伝説みたいな感じのやつね。



そ。
青い洋服を着た女の人が閉じ込められて
青いペンで
『ここから出して』って書くって言う・・・



青いペン?

あぁ、それで台所に青い花とか飾ってたんだ。
ほんと、凝ってるよね。



え?



でも、よく用意したよね。
あの紙の壁は別荘に着いてすぐ
2階に上がった時だとして
花はいつ?



知らねぇぞ。



ぇ?



壁作ったり、部屋に字書いたりはしたけど・・・
花は知らないぞ。



あの花、水が入った花瓶に活けてあったよな。

おれたちが着いた時、蛇口が固かった。
しばらくの間、使ってなかったみたいに。

でも、あの花も
花瓶も水も・・・
新しかった。

誰が用意したんだ?



まーたまた
そうやって、まだ言わそうって言うの?

そうはいきませんって。
どうせ、別荘の管理人さんかなんかに頼んで
先に仕込んだんでしょ?



ん?



窓・・・



ぁ・・・






あー、
やっと出られる。

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