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2009年7月1日水曜日

×××Holic 15 2/3





×××Holic 15 2/3





気になりますか?



ぇ?



百目鬼?



え!



仏頂面ですけど、噛み付いたりしませんよ。

話してみればいいのに。



でも・・・
妹にはかなわないから・・・

妹は明るくて、何でも出来て
同じ顔なのにあたしは全然駄目で
話しかけるなんて。
絶対無理。



違う!
やる前から駄目って決めてたら
本当に駄目になっちゃいますよ!

自分にはきっといい事があるって
言ってみましょうよ。

ね。



いい事?



そうです。
言うだけでも違ってきますよ。
絶対。



ほんとにあるといいわね。
いい事。



えぇ。



ぁ?



カフェオレですけど。



え?



前、ケーキ食べに行ったとき
飲んでたの、カフェオレでしたよね?
ハンカチ買ってもらったお礼です。



ぁ・・・

ありがとう!






なんだか、ご機嫌ね。



ご機嫌!

ご機嫌!

四月一日!



何かいいこと、あった?



あの双子に、また会ったんすよ。
お姉さんのほう。

そしたら彼女
すっげぇ明るくなってて。

侑子さん、言葉は生きてるって言ってたじゃないですか。
おれ、わかったんですよ。
鎖は縛るだけじゃないんだ。
つないだり、結んだりも出来るんだって。
前向きな事、いうだけで
あんなにも違うんすね。

本当に言葉って凄いす!



そう。
でもね、言葉が縛るのは自分だけじゃないのよ・・・



え?

ぁ・・・






うわぁ!
凄い!
これ、全部、四月一日君が作ったの?



こないだのカフェのケーキ
再現できないかなって思ったんだけど・・・



うん、完璧!
あたし、モンブラン大好き!



あむ。



って、なんでおまえが一番に食べるんだよ?



はい。



サンキュー。



ひまわりちゃんも
そんなヤツにコーヒーやる事ないから!



どうした?
おまえも食え。



食うに決まってるだろ!



楽しそうね。



ぁ?

あぁ、こんにちは。



今日はお友達と外でお茶?



まぁ。



これからバイトなんですか?



バイト?

あたしは姉のほう!



え?

すみません!
間違えて!



気にしないで。
最近、よく間違えられるんです。



わかります。
だって・・・



明るくなった?



はい!

って言うか・・・えーと・・・



いいの。
そのとおりだから。



ぁ。



だとしたら、あなたのおかげ。



ぇ?



私、何でもやる前から
きっと駄目だって決め付けてばっかりだったから。

最近はね
やってみないと、わからない。
って言ってみることにしてるの。

そしたら、ほんの少しだけど
失敗する事が減ったような気がする。
気がするだけかもしれないけど。



ううん。
それじゃぁ、今度はこう言ってみましょうよ。



え?



わからない・・・じゃなくて
きっとうまくいくって。



きっとうまくいく。



そうです!



どうぞ。



ありがとう。



って、それ
おれが作ったやつじゃねぇかよ!
なに、我が物顔で渡してんだよ!



一緒にお茶、いかがですか?



彼女?



い・・・い・・・
ちがう・・・あの・・・



じゃぁ、彼の?



それは絶対、全然違います!



そう・・・
美味しい。

お花も咲いてるし・・・
お天気もいいし・・・
本当に、いろんな事がうまくいきそう・・・



うん。



そうだ。
あの・・・良かったら・・・
あたし、今、あのカフェでバイトしてるの。
良かったら、一緒に来て。






って、言われても
言われたとしても!
普通、こう遠慮とかあるだろ?



一緒にって言われただろ?



おれは、ひまわりちゃんと一緒に来たかったんだよ!



九軒はピアノ教室だって言ってただろ?



そうだけど・・・

そうなんだけど・・・

ぁ、ぁ・・・



いらっしゃいませ。



ん?



あの、ご注文は?



あの、ケーキセット、紅茶で。



同じで。



お待ち下さい。



ぁ・・・



なんで?
さっき公園で会った時はあんなに明るかったのに。



こんにちは!



ぁ。



一緒に座ってもいい?



あぁ、はい。



お姉ちゃん、いきなりここでバイトするって言い出して。
家でもよくお皿割ったり失敗してるのに
大丈夫なの?って。
だから、様子見に来ちゃうの。



様子って?
何度も?



えぇ。



そんなに心配ですか?



えぇ。
でも、たった二人の姉妹だもの。
当然じゃない?

あ、気をつけてね。
お姉ちゃん!
またカップ落とさないで。
ほんとにお姉ちゃんは危なっかしいんだから。



はぁ!



ほら、お客様が見てる!
ゆっくりでいいから、こぼしちゃ駄目よ。



は。



あ!



ごめんなさい。
百目鬼君。



大丈夫です。



だから、バイトなんて無理だって言ってたのに!



ぁ!
ご、ごめんなさい!
ごめんなさい。






無理!



駄目!



失敗!



やっぱり!






わたし・・・

わたし・・・






まだ1週間なのに、そんなにいっぱい怪我して。

あたしが来るたびに増えてるでしょ?

お父さんもお母さんも心配してるのよ?



わたし・・・

わたし・・・

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