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2009年9月18日金曜日

ツバサ・クロニクル 25 3/3





ツバサ・クロニクル 25 3/3





皆さん!
早く、避難を!



冗談じゃねぇぜ。



私たち鬼児狩りだもの。
戦うわ。



これはゲームではありません。
下手をすれば命を落とします。



そんな事は百も承知だ!



それでも戦いたいのです。



ぁ!



俺達は戦いに命を賭けていた。
今さら逃げられるか?



でも、桜都国は・・・



夢みたいな世界だったって言うんだろ?
だがな、それでも俺達は命を張って戦ってきた。
てめぇにその覚悟はあんのか?



ぁ・・・ぅ・・・



命を張って生きてねぇやつに
人の生き死にを扱う資格はねぇ。
たとえそれが夢の世界でもだ。



彼の言うとおりね。



ぇ・・・



今の私たちがたとえ命を賭けたとしても
鬼児を倒す事は出来ないわ。



みなさん、このフェアリーパークを
いいえ、この桜花国(エドニス国)を
鬼児の驚異から救ってください。



はーい。
喜んで。



私は戦う力は無いけれど
みんなの傍に居ます。



うん。



とりゃぁ!



ニャンコさん!



さくらさん、だったわね?
あなたを危険な目に逢わせるわけにはいかないわ。



でも・・・



だって、あなたはあの子にとって
かけがいのない人だから。



ぁ・・・



前よりずっと強くなったでしょ?
小狼って子。



どうして知ってるんですか?



歌よ。



歌?



羽根の力が桜都国に異変を起こし始めた時
同じ力を発している存在があった。
それが、さくらさん
あなただった。
だから、あの時
私はあなたに接触した。

あなたの歌を聞く事で
私はあなたが過ごしてきた時を知ったわ。
その記憶の中で
あの子の存在は大きく確かな物だった。

あなたもそうなのね。



ぇ?



あの子がそうであるように
あなたもあの子の事を・・・






えい!



てやぁ!



うーん。



てやぁ!






小狼くん・・・



本当に強いわね。
あの子。



それにしても
仮想現実で行った鍛錬が
現実の世界でもあれほどの影響をもたらすなんて。



星史郎さんという人は羽根の力で
仮想現実を実体化させたけど
たとえ実体がなくたって
現実に存在する物はたくさんあるわ。

歌も・・・
物語りも・・・






ふ・・・






過去の記憶もね。



はい。






そうよ。



おれたちみたいに



ゲームの世界だけど
おれたちの過ごした時間は
現実なんだ。



おれたちが・・・



わたしたちが・・・



であった事も・・・



わたしとニャンコさんが
お友達になった事も・・・



おれとワンコの約束も・・・






ふん。






ふ。



小狼くん。



姫・・・



あ、なんだ?



星史郎さんが使った魔法具の力に引きずられてるんだ。
どちらも力の源は同じ。
次元の魔女の物だから。



という事は・・・



もう、この国とお別れかも。



お別れって?



どういう事だよ?



モコナもどきもどっきどき!
はぁーぷう!



ちっこいニャンコさん!



私、さくら。
本当は、さくらって言うの。



元気でね。
さくら。



うん。



お前も教えてくれ。
本当の名前。



小狼って言うんだ。
本当の名前。



小狼!
また、会えるよな!



わからない。
でも・・・



あぁ!



あきらめない!
強くなる!
もっと。



おう。



あー、ぱく。

ぴかーん。






今回も予測とは程遠い結末ね。



しかし、羽根は彼らには渡らなかった。
羽根の所在が一つ明らかになっただけでも
私は十分満足だ。



次の一手も・・・
この、私が。

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