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2009年10月22日木曜日

×××Holic 22 1/3





×××Holic 22 1/3


第二十二話。
「ユウワク」


×××HOLiC 22



ふぅ。
あとは布団の敷布に糊付けして
糠床かきまぜて・・・
あ!
花も活け変えないと・・・

こぶしか万作か?

うわぁ!
急がねぇと!
侑子さん帰ってきたとき
酒の用意が出来てなかったら、絶対怒る。

うわぁ!
ててて。



うふふ。



ぁ・・・



こんにちは。



ぁ・・・
こんにちは。

あのぉ~
侑子さん、今
留守なんですけど。



侑子さん?



え?
あの・・・
侑子さんに御用じゃ・・・?



あなたが何だかとても楽しそうだったから
つい、声をかけてしまっただけなの。
ごめんなさいね。
お邪魔してしまって。



あぁ、いえ。



素敵なお宅ね。



いや、店なんです。
ここ。



そうなの?
何のお店?



え、えっと・・・
何でも屋・・・みたいな・・・



ここのお子さん?
お家のお手伝い?



バイトなんです。



そう。
学生さんなのに偉いわ。



いやぁ、そんな・・・



ジリリリリ・・・



ぁ!



手を止めさせてしまってごめんなさい。



いえ。
じゃぁ。






電話!
電話!
四月一日、電話!



はいはい。
わかってますって!

もしもし?



お疲れ様!



侑子さん!



ごめんなさい。
こっちちょっと立て込んでて
帰れそうもないのよ。



ありゃ。
せっかく朝掘り竹の子
買ってきたのに。



え~?!
竹の子、食べたい!



モコナも食べたーい!



じゃぁ、とっときますよ。
明日まで。
本当はすぐ食べたほうが良いんです。



ジジジ・・・



え?



て言うわけで、明日も帰れないのよ。
て、言うか
暫らく留守にすると思うわ。



そうなんですか?



だからその間はバイトはお休みってことで。



わかりました。



お土産、買って帰るわ。



どうも。
侑子さんも気をつけて。



そっちもね。



ガチャ。
ツー・・・



え?



ツー、ツー、ツー、ツー






そそそそそそそ
そっかぁ!
ひまわりちゃん、マシュマロ好きじゃないんだ!



好きじゃないって言うか
よくわかんないって言うか?



うんうん。
あの、ふわふわって言うか
にちゃにちゃって言うか?



うん。
不思議な物体って感じ。



うん、うん。
わかる、わかる。



でも、マシュマロって本当は
マシュマロって名前の樹から作られているんだよね。
ん・・・



え?
ほんとに!
四月一日君って物知りなんだね!
すごーい!



わぁ!
すごいのは、ひまわりちゃんの笑顔だ!



おい!



ホワイトデーのリサーチがいきなり
いきづまちゃったけど
そんな事、全然平気さ!
そう、平気なのさぁ!



おいっつってるだろ!



ぁ!



おいじゃねぇよ!



帰るのか?



悪いか!



百目鬼君は弓道部の練習?



あぁ。



最近、遅くまで頑張ってるね。



ふん。



大会、近いからな。



また、応援、行っていい?



いやぁ!
ひまわりちゃんが百目鬼の応援に?!



バイトか?



悪いかよ!



侑子さんは?



居ねぇよ!



なんで?



何だよ、しつこいな!
仕事で出かけてんだよ!



ん・・・



なんだよ?!
文句あんのか?



管狐どうした?



はぁ?
侑子さんのとこだよ。
キセルの中で寝てるよ。



持って歩け。



なんでだよ?!



チェ、訳わかんねぇつーの!?



本当に仲良しだね。
百目鬼君と四月一日君。



どこが・・・






本当に百目鬼の野郎はわかんねぇ。
何がわかんねぇって
あいつが出るのが一番わかんねぇ!



うふ。



ぁ?

あぁ!
昨日の!



ごめんなさい。
何だか歩きながら百面相してるのが
楽しそうで。



いやぁ。
楽しかった訳じゃないんですけど・・・



学校からの帰り?



はい。



早いのねぇ。
部活とかは?



帰宅部なんで。



バイトしてるんだったわね?



当分、休みなんですけどね。



そう。
だったらちょっと付き合ってもらえないかしら?



え?






こんな所でいいんですか?
寒いですよ。



ここがいいの。



貸してください。

はい、どうぞ。



ありがとう。



ぁ・・・



こうやってね、
缶コーヒーを飲みたいなって
思ってたの。
変かしら?



いや、別にそういう訳では・・・



嘘。
顔に書いてある。



ぇ?



子供とね・・・
こうしたいなって思っていたの。



ぇ?



散歩の途中とか
学校の帰りも・・・
今日は特別ねって言って
ちょっと寄り道して・・・
随分前に死んじゃったけど・・・



ぁ・・・



男の子だったの。
大きくなったら
あなたみたいな良い子になっていたかも
しれない。
だから・・・
夢がかなったわ。
ありがとう。

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