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2009年11月21日土曜日

×××HOLiC◆継 1 3/3





×××HOLiC◆継 1 3/3


×××HOLiC◆継 1



それが四月一日の願いだから。



あいつがああなるって
わかっててもですか?



そうよ。

願いをかなえる。
あのミセはそのためにある。
人間は不思議な生き物だから
人から見れば不幸な結果でも
その人にとっては幸せな事もあるの。



だったら蜘蛛からあいつの目を取り戻す方法を
教えてください。



それは出来ないわ。



なんでですか?



あの目を取り戻すためには
今度は百目鬼君
あなたが右目を失う事になる。

同じ強さの願いなら
先にあたしに届いたほうを
優先する事にしているの。

怒っているわね。



怒っていません。
あなたには。



でも、四月一日には怒っているわね。



怒っていいのよ。



人を助けるために自分を犠牲にすることが
どれほど相手を傷つけるか
それが大切に思う人なら尚更だと
まだまだあの子にはわからないから。

怒って教えてやればいいわ。






ひまわりちゃ~ん!
一緒に帰らない?



うん。



やったぁ!






あったかくなってきたね。



本当にねぇ。

最近、ひまわりちゃんとずぅっと一緒なんだよな。
帰り。
百目鬼はなんでか別々だし。



ぁ!
百目鬼君。



どこに?!
どこ、どこ、どこ、どこ、どこ。



違うの。
百目鬼君にね、貸す約束してた本があるんだけど
最近、一緒にならないでしょ?
だからずっと渡せなくて。



おのれ、百目鬼!
ひまわりちゃんと本の貸し借りなんて
羨ましいこと、しやがって!



今日、四月一日君
侑子さんのお店にバイトに行く?



うん。



じゃぁ、百目鬼君の家の近くを通るんだよね?



通るっちゃぁ
そうなんだけど・・・



これ、渡してもらっていい?



え?



ごめんなさい。
四月一日君、忙しいよね。



任せて!
ちょうど百目鬼の所へ行く用があったんだよ!






居ても居なくても
邪魔しやがって!
百目鬼の野郎!



ここだっけ?
あの蜘蛛の巣があったとこ。
片目なのも結構なれてきたし。
おれが構わねぇっつったら
構わねぇんだよ!



ぅ!



ぁ?



ぇ?



痛むのか?



ぁ!



目、痛むのか?



脅かすな、阿呆。

痛くもねぇし
何でもねぇよ。



さっさと帰るかバイト行け。



言われなくても行くっちゅうの!
つか
指図するな!

ひまわりちゃんに頼まれなけりゃぁ
誰が来るかぁ!
ひまわりちゃんが
おまえに貸してくださるってよ!

拝め!
感謝の祈りを捧げろ!

って、何だ?
その本の山?
図書館にでも行ってきたのかよ?



いや。
うちの蔵のもんだ。



ぁ?



うわぁ!
蔵のある家・・・
なんかのCMみたいだな。



そりゃ建築会社だろ。
歴史あるぜ!
って感じの蔵だな。



100年以上前から建ってるらしいからな。



100年?!
ん、でも壁とか
そこまで古い感じには見えねぇぞ。



おれが生まれる前に
一度でかい修繕をしたらしい。
それに使ってたのは
ほとんど、爺さんだけだったしな。



お爺さんって
寺の住職だったって言う?



おう。



で、おまえが言ってた
家でやる事ってのは
蔵の片づけか?

ん?



呪解読本
逆凪と結界



バイト
行かなくていいのか?
それとも、また寺の掃除したいんだったら
箒はあっちだ。



だれがしたいか!?
おまえが無理やりやらせたんだろがよ!






ふぅん・・・
はぁ・・・



人がせっかくひまわりちゃんの本
届けてやったのに
誰が掃除してなんかやるか!

家でこき使われてろ!
百目鬼の阿呆、阿呆、阿呆!



百目鬼君ちの蔵かぁ・・・
お宝、ありそうねぇ~。



お宝!

お宝!



お宝!
お宝!



ほら、ちゃんと座って。
騒がない。



お宝!
お宝!



つか、なんでおれが
アリスなんですか?



お宝!
お宝!



面白いから。
ラインウォルドメンのアリスもいいけど
やっぱ英国好きとしては
テニエルよねぇ~。



なんすか?
それ。



お宝!
お宝!



う~ん!



でも、まぁ
凄そうな蔵ではありましたよ。
あいつが持っていた本も古そうだったし。



どんな本だったの?



なんか
『呪解読本』とかありましたね。

他にも
『かやりの風』『解法』がどうとか・・・



な~るほど。



ん?
何がですか?



百目鬼君が家でやってる事がわかったわ。



ん?
だから蔵の整理を・・・



整理をしながら探しているのよ。



何を?



その目を元に戻す方法を。



え?



百目鬼君のお爺様は
ご住職で、憑き物落としもなさっていたのよね。
蔵に呪術関係の本もあるんでしょう。

呪解読本があるなんて
古書屋と術屋が土下座してでも
譲ってもらいに来るわよ。
大金つきで。

あたしが断ったから
自分で探す事にしたのよ。



あの馬鹿!
おれが勝手にやったんだから
放っておけっつぅんだよ!



それでいくと
百目鬼君が勝手にやっている事も
放っておくべきだと思うんだけど・・・



四月一日
紅茶に入れるブランデー持ってきて。



持ってきます。



バツ。



マル。



バツ。



マル。



バツ。



マル。



バツ。






人に無理だと言われても
あきらめないで自分の出来ることを模索する。
だから百目鬼君は
うちの店に入る必要がないのよ。



うわぁ~・・・



で、四月一日は行くわね。



ホッ、ホッ!

行く!



ふ。

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