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2009年12月13日日曜日

ツバサ・クロニクル 第2期14(40)1/3





ツバサ・クロニクル 第2期14(40)1/3


黒き鋼。(はがね)




図書館で見つけた1冊の本。
その本には
おれがよく知っている人の過去が綴られていた。






ぁ・・・ぅ・・・
うはは
やったぁ!

母上!



危ないからと言ったのに。
いつも言っているでしょ?
無茶をしてはいけないと。



あれ位の樹
もう登れる。
それに、これは母上の大事にしている物だ。



この俺が贈った物だからな。



ぅん?

父上!
お帰り!



おーっと。
相変わらず腕白小僧だな。



小僧じゃ無いやい!



怒る所が小僧の証だ。



違う!



ははははははは。



笑うな!
父上!



ははははははは。



ぅん。






お帰りなさいませ。



うむ。
国境に出た魔物は討伐してきた。



申し訳ありません。



なぜそなたが謝る?



此度の災いは
私の結界にほころびが生じたために。



気にするな。



ぁ?



この日本国は
人と魔物が共に生きるを定めとする世界。
魔物の驚異は我らが領地だけに及んでいるわけではない。



魔物たちはここを狙っているって本当なの?



いかにも。
ここはかつて神が住んでいたとされる場所ゆえ。
大地に神の力が浸み込んでおりまする。
魔物どもはその力を求めているのです。



うわ。



されど
心配は無用。
姫巫女である奥方様の封印によって
魔物どもはこの館はもちろんの事
我が領内に入る事はできません。



けれども
私の力も万全ではありません。
それに私は・・・



万が一
良からぬものが領内に入ってきても
案ずる事など無い。



ぁ・・・



そのために俺が居る。



はい。



俺も居るぞ!



ぁ・・・



お!
小僧が大きく出たな!



小僧じゃ無いってば!



なら
あの樹の天辺まで登れるか?



登れる!



待ちなさい!
鋼丸!



諏訪姫!



ぁ・・・






若様!
頑張れ!



そこに大きなのが居るよ!



それ!

う・・・わ!



あ~ぁ。



もう一度だ!



頑張れ!






ふん。






こんな時間まで何をしていた?!



ぅ・・・



言いたくないのならそれでいい。
ずっとそこに座っていろ!



ぅ・・・






うん。



あのふくれっ面。
若い頃のお館様にそっくりですな。



なんぞ用か?



ふ。
実は・・・






ぁ・・・

母上?



こんなに服を汚して。



ぅ・・・



鋼丸。
よく聞くのですよ。
父上はあなたが憎くて怒ったのではありません。
あなたの事を心配して怒ったのです。
それを忘れてはなりません。



ぁ・・・

う・・・






母上は父上が好きか?



もちろんです。



俺のことも好きか?



はい。



じゃぁ、父上と俺
どっちが好きか?



ぁ・・・



ん・・・



さて、困りましたね。






で、どっちって答えたんだ?



うふふ。
あなた様まで大人気ない。



男はな
惚れた女子が現れるまで
母親に恋をするものなんだ。

こいつ
里で魚を採っていたそうだ。
里長からため池に居る魚に滋養があると
聞いたらしい。

身体の弱いそなたの為にと
思ったのだろう。






破魔・龍王陣!



あ・・・
すごい!
すごいよ!
父上!



鍛錬すればおまえにも出来る。

強くなりたいか?



なりたい!



何のために?



ぁ?



強くなってどうする?



ぁ・・・



ただ強さの為だけに
更なる強さを目指すか?
おまえが望む強さは
おまえだけのためか?



ぁ・・・

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