楽天

2010年2月15日月曜日

ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ3 1/2





ツバサ・クロニクル ドラマCD 王宮のマチネ3 1/2


言えないセリフ。






私には言えない・・・
小狼くんに
好き
だなんて・・・

たとえお芝居の台詞でも・・・
言えない・・・






さくら、頑張って!



やっぱりあの姫を舞台に立たせるなんて
最初から無理だったみてぇだなぁ。



無理は十分承知してるよ。
でも、王様の心の病が治らなくちゃ
羽根の手がかりは得られないからね。






いかがですか?
王。
彼らの芝居をご覧になって
お心の具合は?



何も変化はありません。



そうですか。

やはり芝居をお見せしても
我らが王の心はこれまでと一緒だ。

それに役者は台詞を忘れて立ち尽くす始末。
これでは
我らが王の心を取り戻すなど
夢の
また
夢・・・か・・・






姫。
台詞が言えなくてもかまいません。
台本を無視して喋ってください。



だけど・・・
そんな事をしたら
お芝居が目茶目茶に・・・



ファイさんの書いた物語は
おれたちの旅が元になっています。
だから
何とかなります。



でも・・・



あとはおれが何とか辻褄を合わせますから。
姫は自分の言葉で語るんです。



自分の・・・
言葉・・・






私の記憶は・・・
羽根になって飛び散ってしまいました。
今では少し、羽根が戻ったので
旅に出る前のことも
思い出せるようになりました。
それでもまだ
たくさんの思い出を失ったままです。






あれ~?
さくらちゃん
アドリブだね。






記憶は失くしたけど
代わりに大切な物を手に入れました。

それは・・・
仲間です!

小狼くんに、ファイさんに
黒剛さんに、モコナ。
みんな私にとってかけがえの無い人たちばかりです。






さくら
いい事
言う!






この旅を通して
人も世界も一つではないという事を知りました。

だから、もしも私が記憶の羽根を失わず
次元を超える旅に出なかったとしても
どこかで必ず
みんなと出会う運命だった。
そう信じています。






オレたちはともかく
小狼くんとはとっくに出会っているんだよ。
さくらちゃん。



あのガキは決して言わねぇがな。






小狼くん
私たちもきっと出会う運命なんだよね?



姫・・・







違う・・・
私たち
ずっと前に
あってる!



あ!
記憶が・・・!



気のせいなんかじゃない!
ついこの間まで・・・
私は・・・!



駄目です!
それ以上は!



私は
小狼くんと一緒に・・・



ズキューン!



ぁ!






あの音・・・



おそらく
人ならざる力による物かと。






私・・・
今・・・
何をしゃべっていたのかな?

何だか・・・
とても・・・
眠い・・・



姫。
安心してそのまま休んでください。



うん。






さくら!
しっかり!



大丈夫だよ。
眠ってるだけだから。



これじゃぁ
お芝居は中止だね。



なんでぇ。
また骨折り損か?



一体何が起きた?!
先ほどの音はなんだ?!



小狼くん。
事情を説明してもいいかな?



はい。



この小狼くんとさくらちゃんは
実は幼馴染なんです。
でも、今の彼女は小狼くんと過ごした日々を
全て失っています。

そして、それは
決して戻らない。
たとえさくらちゃんが自分で思い出そうとしても
今みたいにその記憶は強制的に消去されてしまう。



ん・・・
なぜ・・・?
そのような事が・・・?



小狼くんがある人と約束したんです。
命の危機に瀕したさくらちゃんを助けるためには
彼女との関係性を対価として払う必要があったから。



では・・・
今後も?



はい。
姫がおれとの過去を思い出す事は・・・
決して無いでしょう。



悲しい・・・
話・・・
ですね。



ユキト王!



あの王様
とっても悲しそうな顔をしているの!



これまでとは
まるで別人みてぇだな。



もしかして心がちょっぴり戻ったのかも?



我らが王よ!
もしも心が戻ったなら
何があったのか
お聞かせください!



全てを話しましょう。
私についてきなさい。



羽根の手がかりをつかむチャンスかもよ?
さくらちゃんは
オレたちに任せて。



さっさと行け!



はい!

0 件のコメント: