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2010年2月18日木曜日

劇場版 ×××HOLiC 真夏ノ夜ノ夢 1/6





劇場版 ×××HOLiC 真夏ノ夜ノ夢 1/6






憂鬱だなぁ。

いい加減に離れろよ!



離れた!



ぉ・・・
ぉ・・・
ぉ・・・
ぃ・・・

と・・・

ぁ?



なんだ。
四月一日か。



おまえから、ぶつかってきといて
なんだ!
は無いだろ!



道端でぼさっと突っ立ってるな。



ぁ?



邪魔だ。



なにぃ!
百目鬼のくせに生意気な!

ぁ・・・



四月一日くん。
百目鬼くん。



ひまわりちゃ~ん!



明日から夏休みだね。



いやぁ~。
でもおれは休み中ずっとバイトだから。



百目鬼くんは何か予定とかあるの?



特に無い。



そういうひまわりちゃんは?



あたしはね
お盆の間
親戚のお家に行くの。

でも、みんなと会えなくなるの
ちょっと寂しくなるな。



うん。
おれもだよ。
ま、どっちにしても
地獄のバイト三昧で・・・



おれは寂しくないぞ。



おまえに言ってないんだって!
いいからお前は一人で帰れ!
おれはここから
ひまわりちゃんとの帰り道を楽しむんだ!



それじゃぁ
あたし、ここで。



え?!



あぁ。
じゃぁな。



はぁ。



四月一日くんもね。



気をつけてね。



あぁ。
いとしの九軒ひまわりちゃん。
君がいればこその学校生活。

夏休みと言えば
普通の学生なら楽しみにするものなんだろうけど
おれにとっては辛い別れの時!



じゃあな。



おまえは勝手に帰れ!
シ、シ、しーだ!
へー。



来た!
あいつめ!

いくら百目鬼がいれば寄ってこないと言っても
あいつとは一緒に帰りたくないし
なんで
なんで、おればっかり
こんなもんに好かれなきゃならないって
見える
感じる
影響する
呪わしいんだ
まったくぅ・・・






世に不思議は多けれど
どれほど奇天烈
奇奇怪怪な現象も
人が居なければ
人が見なければ
幻のごとくに過ぎない。

人、人、人。
人こそ
この世で最も摩訶不思議なもの。






この
この
この
このこのこのこのこの
この
この
この

重い・・・

もう少し・・・



はぁ・・・






ぁ?



招待状。



なんだ?
これ?

ん?

ぁ・・・



主さまがお待ちかねです。



え?

お待ちかね?



です。



わ~い!
帰ってきた!

ぷぷぷぷぅ!



うは!
お帰りなさーい!



侑子さん?



四月一日。
お酒!



はぁ?!



お酒!

お酒!

お酒!



もう!
何かと思ったらいきなり酒ですか!
真昼間から!



純米
大吟醸



お気に入りの
純米 大吟醸
無くなっちゃったんだも~ん。



勢いで飲んじゃうからいけないんですよ!
まったくもう!

これはもう
どこの酒屋さんにも在庫ありませんよ。
一応、注文はしときますけど。

で、おれの雇い主の壱原侑子さん。
とりあえず、掃除に洗濯
庭の手入れに料理。
今日は何がお望みで?



ぜ~んぶ。



全部かよ!?



耳元で大声出さないでよ。

あなたがアヤカシを見ないように
そしてアヤカシがあなたに憑かないように
その望みを
アタシガ
叶えてあげてるんでしょ?



ん!
ん・・・



その代わり
それに見合う対価として
あなたはあたしに労働力を提供する。

まぁいいわ。
今日のところは
宝物庫の整理で許してあげる。



はぁ。
まったく。

ぁ!
そうだ。
これ。



招待状



ふ~ん。
招待状というより
挑戦状といった内容ね。



何て書いてあるんです?



知りたい?



ぁ・・・
ぁぁ。

いいえ!
知ったら知ったで
対価をよこせって言うんでしょ!
どうせ。






しっかし
一体どれだけあるんじゃ!



いっぱい。

いっぱい!

いっぱい!



もう!
こんなにあるんだから
どこかに引き取ってもらえばいいのに!



それは無理ね。
これは誰かに渡るためにここにあるだけだから。
私が集める気が無くても
集まってしまうんだから
仕方ないじゃない。



整理整頓が出来ない人ってのは
みんなそう言うんです!

ぁ?!
なんだ?
これ。



あはは。



うわ!



くすぐった~い!
あははは。

よ!
四月一日!
4月1日と書いてワタヌキ!



宝にまぎれるな!



た!



うくぅ・・・!



た!
ゴロコロコロ
コ・ロ・・・
ん?



ぁ?



見つけた。



ぁ?



あたしを
たすけてくれる人。



え~っと・・・
侑子さんのお客さんだな。
きっと。






ぇ?

何か?



いいえ。

あの
ここって・・・
本当にどんな願いでも叶えてくれるんでしょうか?



えぇ。
侑子さんが。



それがどんな願いであれ
必ず叶えて差し上げるわ。



ただし
それに見合った対価はいただく事になるけど。






あぁやって
おれと同じように罠に絡めとられて
侑子さんの毒牙にかかるんだ。



毒牙一発!

毒牙一発!



そこ!



キャァ・・・




どんな対価でも払います。
でも良かった。
初め聞いたときは信じられなかったんです。
どんな願いも聞いてくれる店があるなんて。
知り合いの占い師の方が
偶然ここを紹介してくれたんですけど。



この世に偶然なんて無いわ。
あるのは必然だけ。
あなたがここに来たのも必然という事。

だからあたしがそれを叶えるのも
必然という事になるわ。

あなたの願い
聞きましょう。



助けて欲しいんです。
長い間留守にしていた我が家に
帰れなくなってしまったんです。
鍵はこうしてあるのに。



ぁ・・・




あの家に・・・
帰りたいんです!






と、言うわけで
あの子の依頼でここに来たんだけど。

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