楽天

2010年3月23日火曜日

ツバサ OVA 東京編3 1/3





ツバサ OVA 東京編3 1/3


ツバサTOKYO REVELATIONS
姫君の視た夢。







ん・・・

う・・・むむむ・・・



待ちなさい。



は!



侑子。



その小狼は
あなたのお母さんを殺した者に
捕らわれていたのよ。

それに居場所もその子にはわからない。



ぅ・・・



後で聞かせろ。
魔女。
全部な。






無理だわ。



どういう事?



眼球をえぐり取られている。
普通ならショック死しても
おかしくない状態よ。

それにここには薬も足りない。



ファイ
どうなっちゃうの?

侑子!
お願い!
ファイが死んじゃうよ!
侑子!



・・・



駄目だ。



ファイ。



オレが生きたままなら
小狼くんの魔力も生きる。
半分の魔力でも大きすぎる。
彼を
止められなくなる。



ん・・・



誰が
そんな風に
腹くくれっつった?



う・・・



駄目!
黒剛!



ふ。
ごめんね。
う・・・



・・・



魔女。
こいつを死なせねぇ方法はあるのか?



あるわ。



は。



けれど
あたしがやれば対価が大きすぎる。



やっぱり地下の水がほとんど消えちまってる!



え?!



おれが
あの場に現れたから。



いいえ。
僕のせいです。

この世界に来てすぐ
地下の水底に沈んでいた力に引き寄せられて・・・






水の底に何かある。
すごく強い力だ。

ぅぁ!



昴流!

昴流!!



駄目だ!
神威まで巻き込まれる!



えい!

うわぁ!






眠ったままあの子を引き寄せてしまったのは
僕です。
だからその後のことが
起こるべくして起こったとしても
その場があの地下になったのは
僕のせいです。



何がきっかけだとしても
無くなった水は戻りません。



ん・・・



あなたには何か考えがあるようですが・・・



はい。
お久しぶりです。



そうね。



お願いがあります。
水が欲しいんです。



ぇ!



この地下の水槽を満たすほどの。



対価が要るわ。
あなたたち双子に
次元を渡る術を与えた時と同じように。



わかっています。



黒剛。




ぇ・・・



私に地下水層を満たす水を頼みなさい。



ぁ・・・



そして昴流の願いを
あなたがあたしに頼む代わりに
昴流に言いなさい。

昴流の・・・
吸血鬼の血を
ファイに与えろと。



ぉ・・・!



吸血鬼の治癒能力は
人間をはるかにしのぐ。
その血を受ければ
ファイは死なないわ。

けれどファイを死なせたくないのは
あなたの願い。
ファイはそれを望んでいない。

なら、あなたも
彼を生かした責を負わねばならない。



何をすりゃぁいい?



あなたが『エ』になりなさい。
昴流の血を飲ませるときに
あなたの血も一緒に飲ませて。
そうすればファイはあなたの血しか
飲めなくなるわ。



それって
もし黒剛に何かあったら
ファイは・・・



死ぬわね。



わかった。
水の対価は俺が払う。
だから血をよこせ。



は・・・
やめろ・・・



うるせぇ!
そんなに死にたきゃ
俺が殺してやる!
だから
それまで生きてろ!



ぁ!



俺がやる。



でも神威・・・



もう、誰にも
昴流の血はやりたくない。



腕を出せ。



ぁ!



う・・・
あ・・・



抑えろ。

身体が作り変わるんだから
痛むのは当たり前だ。



あぁぁ!
う!
あ!



出ましょう。
この人たちは逃げたりしません。



うわ!
う!



姫を抱えてろ!



うん。



こいつの左目はどうなる?



吸血鬼になる前の傷は
治癒しない。
えぐられたなら虚ろなままだ。



吸血鬼は不老不死ではない。
それは伝説上だけの話。
この二人は原種だから
驚異的な治癒能力を持っているけれど
後天的な吸血鬼は
少し人間より丈夫で老化スピードが遅いだけ。

ファイは元来
強大な魔力の為に長命だから
あまり変わらないわ。

既に黒剛
あなたの何倍も生きてるしね。



そんな事も知らずに
『エ』になる事を承知したのか?



あと数瞬遅れていたら
こいつは死んでただろう。
それに魔女が何を考えていようが
あれが信用して
あの女に助けを求めたんだ。



は・・・



俺はあれを信じる。



黒剛・・・



はぁ・・・



ファイ!



もう大丈夫だよ。
少し
眠らせてあげようね。



・・・



ん。

聞きたいことはまだあるが
まずは地下の水だな。



タワーの奴らが!



ぁ!



こんな時に・・・






ぁ!



何だか増えてるね。
人数が。



さくらの羽根!
でも、でも
モコナ
全然わからなかったよ!



感知されないようにしてあるからね。



どういう事だ?



この羽根には
傍にある何かを守る性質がある。
これがあるおかげで
タワーは酸性雨にさらされても崩れなかった。
同じ物がこの都庁にもあっただろ?

でも
都庁の羽根は消えた。



ぅ・・・



なぜそう思う?



都庁に夢で未来を予知する者が居るように
こっちには異変を察知する巫女が居る。



そうだとして
きみがその羽根とやらを手に
ここに来た理由はなんなのだな?



取引がしたいんです。
この羽根を都庁に渡します。



代わりに?



タワーに居る人たちを
ここに移住させてください。



ぇ!



タワーの水は残り少ない。
そう長く持たないだろう。
そして
ここには水はあるけど羽根は無い。

だったら都庁は水
タワーは羽根をそれぞれ提供して
より居住空間が広いここで暮らしたほうが
どっちにとっても良いんじゃないかと
思うんだけど。
どうかな?



決めるのは俺じゃない。
俺はもう行くから。



なるほど。



神威はこの国を出るつもりなのか?



あぁ。



だとしたらタワー側に勝つのは難しいね。



あいつが居るもんね。



受けるしか無いようだな。

0 件のコメント: