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2010年3月20日土曜日

ツバサ OVA 東京編2 2/3





ツバサ OVA 東京編2 2/3






起きて!
きみの大切な人が
戻れなくなる。



大切な
人・・・






エがそれほどの力を持つとはな。

エは血を糧とする者が食料として飼う。
魂の無い人の形をしたまがいもの。



おまえが主人か?



いや。



まさかあの狩人の物か?
昴流があんな奴に血を与えたから。



違う。
彼は本当にいい子なんだ。
さくらちゃんを守って
羽根を探そうと一生懸命で。






右目の封印が・・・






切れたか。
あれは捕らえたクロウ・リードの血筋である
小狼を元に作った写し身。
羽根を集めるために。

羽根を玖楼国の姫に戻すためなら
何事もいとわぬように
阻むものは全て排除するように
そう作った。

しかし・・・

本体である小狼は
写し身に己の心を移した。
その目に込めて。

抵抗する本体を再び魔力で拘束し
写し身の右目を取り除こうとしたが・・・

さすがはクロウの血筋。
魔力を込めた目を取り除けば
写し身も滅する。

本体と同等の力を持つものは
何度も作れるものではない。
それに、たとえ他者の心が宿っていても
羽根を集めるという目的さえ
たがえなければ良いだけの事。

だからそのまま手放したのだ。
時を読み、場を読み
写し身が玖楼国へ行き
遺跡の力の鍵となるあの姫と
出会うべく。

道筋を間違いなく歩めるように。
全ては決められた道筋どおりだった。
あの魔女が阻むまでは。






左目を与えた事で小狼の魔力は半減した。
だから時が流れ、成長し
飛王が施した幽閉の刺青を破れるまで
ずっとあの子は待っていた。
己の自由と時間を対価として。

飛王の魔力は強い。
小狼と同じクロウ・リードの血筋で
彼に次ぐ力の持ち主。

それに飛王は夢を叶えるためなら
きっとどんな事でもするわ。
けれど、それを邪魔するのは
干渉できる範囲を超える。

私が飛王の元にいる小狼に
手を出せなかったのも同じ。
だから、あたしも待っていたわ。

小狼が目覚める時を。

でも、それは同時に
もう一人の小狼の右目の封印が切れる事を意味する。
もう一人の小狼に与えた心が
小狼に戻ってしまうから。



小狼は間に合うのか?






その魔女の元に小狼を送ったのは
おまえだな。
星火。

おまえの元を考えると
それも仕方の無い事かもしれぬ。
それに
所詮、おまえも失敗作だ。

もう
聞こえぬか。






おまえ
これが人間じゃないと知っていたな?

抑えてはいるが相当の魔力の持ち主なのに。
おまえたちは『心』とか言うんだったな。
それが誰かから与えられた物だという事も
知っていたな?



ぁ!

右目の魔力が消えかけている。






誰か来る。
別の世界から。
あのハンターじゃない。



もう一人の小狼くんが来る。

右目の魔力が消える。
その心はきみのものだ。

きみとさくらちゃんや
きみを愛する人たちで作った大切なものなんだ。
だから
無くしちゃいけない!



あれからさっきまで感じていたのと
同じ気が近づいてくる。



ぅ・・・

ん!



小狼くん!

うう!



この世界に羽根はあれだけか?
魔術を使うな?
その目が魔力の源か?



ぁ・・・



羽根を取り戻すために
それも必要だ。






都庁を守っていた結界が切れました。
地下貯水槽に何かあったようです。

許可無く武器を持って
ここには入れません。



って!






ぁ!
なんだ?



おそらく
この水の中にある魂の元へ
移動したのだと。



ぁ・・・



黒剛!
小狼とファイが水から出てこないの!



なに?



え・・・



ぁ・・・



ぁ!



目が・・・
おまえ・・・

やめろ!

食ったのか?
そいつの目を!

う!



右目を貰う。



そいつをよこせ。
魔力の源は両方の青い目。
両方取り出せば用は無い。



よこせ。

やめろ!

えぃ!






腕が折れた。



身体の痛みを感じていないみたいだ。



心の痛みも。



小狼。
黒剛。
ファイ。



おまえ小僧じゃねぇな?
気配が違う。
けど、違う奴じゃねぇ。



羽根は取り戻す。
必ず。



ファイの感じがする!
今の
ファイの魔法なの?



こいつの魔力も食ったのか?



羽根を取り戻すために必要なものは
手に入れる。
邪魔者は消す。



こいつは、おまえとあの姫のために
変わったんだ。
おまえたちが少しでも笑ってられるように。
聞こえねぇのか!
小僧!

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