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2010年3月5日金曜日

×××HOLiC◆継 4 3/3





×××HOLiC◆継 4 3/3



×××HOLiC◆継 4






夢をみつけて
それを飼って育てるのを生業としている。



夢を・・・
飼う?



侑子はんやないか。
久しぶりやなぁ!



大阪弁?!



どう?
景気は。



ぼちぼちでんなぁ。
って言いたいとこやけど
最近は値打ちある夢見る人も
少ななってなぁ。
さっぱりやわ。

ぉ!

おぉ!



えぇ!



おおおお!



兄ちゃん!
それ!
それ、それ、それ!



はい。



ぬーはははは!
可愛らしい姉ちゃんやなぁ。

って
ちゃうがな!

そっちの矢やな!

それも兄さんの夢か?



いや・・・
おれのって言うか・・・



売ってくれ!



ぁ?



その夢の切れ端
売ってくれ!



ぇ?



近年
まれに見る吉夢や。

あぁ。
そんなに簡単には売れんかぁ。



やぁ・・・
あの・・・



しゃぁない!

とっておきの吉夢や!
それも2つ!



ぇ?
いや・・・
だから・・・



ん・・・
これでも足らんか?
そしたら3つ。



ん・・・
だから・・・
その・・・



貴方ほどの夢飼いなら
この夢の矢がどれくらい価値があるか
わかってるでしょ?



むむむ・・・



ここで逃したら
もう、買えないかもしれないわよぉ~。



うぅぅぅぅ・・・



悪徳業者・・・



そうねぇ。
あれと、あれと、あれ。
全部で5個。



あれは大事に育てた
とっておきの夢やわ。



だからこそ
この矢の対価に相応しいわよね?



むむむ・・・
う・・・ん・・・



え~と・・・



もってけ!
泥棒!



ぁ・・・



ほんまに侑子はんには
叶わんわ。
もう・・・



いい買い物だったでしょ?



うわぁ!



ぁ?



はぁ・・・



確かになぁ。
さすが侑子はん。
目利きや。
ほんまにええ夢やなぁ。
これから育てるのが楽しみやで。



あなたが育てるんですもの。
きっとどんな悪夢も凶兆も祓える
吉夢になるわ。



お上手言うてからに。
これ以上
なぁんも出ぇへんで。



あ~ら
残念。

うふふ。



こんなごっつい夢も手に入ったし
今日はほんまにええ日や。
もう店じまいして
狐のおでん屋で祝杯あげるとするわ。
侑子はんと兄さんもどうや?



とってもとっても素敵なお誘いなんだけど
そろそろ異世との通り道が閉じてしまう時間だわ。



おぉ!
急がんと戻られへんようになっちまうなぁ。



狐のおでん屋って
あの親子でやっている?



おぉ。
兄さん、知ってるのか?



前に食べさせてもらった事と
百鬼夜行で・・・
ぁ!

これ
おでん屋さんの息子さんに渡してください。
百鬼夜行の時に助けてもらったお礼だって。



人が狐に礼かいな?



お礼にこれは
まずいすか?



稀な吉夢の持ち主は
稀な心立ての持ち主か。

確かに預かった。

おでん屋のボンにはちゃんと渡しておくから
安心しぃや。



あ、はい・・・



ほな
さいなら~!



何か
へんな事しましたか?
おれ。



褒められたのよ。



どこが?



さて
帰りましょうか?

ウツシ世に。



また
あの電柱と塀の間っすか?



いいえ。

次はここ。



無理す!






ったく
ひどい目に遭った。
あんなとこ猫でも通れねぇってのに。

おまけに侑子さんに風船
2つ持ってかれるし。

あ~ぁ。
疲れた。

侑子さんに朝飯作るように言われてるし。
もう寝よ。



ぁ?



ぁ!



ぁ!
百目鬼・・・?
じゃない。

ひょっとして百目鬼のお爺さん?



静は扱いがたいかな?



静って・・・
ぁ!

百目鬼の名前・・・



扱いがたいと言うか・・・
訳わかんねぇっつうか・・・
あいつ
最初から態度悪くて・・・
なのに何でか
途中からかかわって来るようになりやがって・・・
この眼も・・・



それも静が選んだことだ。



でも・・・

誰かがおれのために
取り返しがつかない事になるのは・・・
いや・・・
なんです。



ふふふ。



静はなかなか丈夫だよ。
なにせ、小さい時に・・・



ぇ?



え?!?!






え?
え?



ぁ!



今のは?



夢よ。



え?!
でも何で百目鬼のお爺さんの夢を?

あぁ。
夕方アヤカシに追われたときに
助けて貰ったから覚えてて・・・



違うわ。



ん?



この風船の中の夢を見たのね。



は?



割れた風船の中の吉夢は
あの夢飼いに昔
百目鬼くんのお爺さんが
売ったものだったんでしょ。



そんな偶然・・・



この世に偶然なんて無いわ。
あるのは・・・



必然だけ。



じゃぁ
おれがさっき夢を見たのも・・・



で、どんな夢だったの?



写真
見せてもらったんです。
百目鬼のお爺さんが
あいつはなかなか丈夫だって言って
着物着ている小さい女の子の写真を・・・

あれって・・・



なるほど。

それきっと
百目鬼くんの小さい頃よ。



やっぱり~・・・



写真!
あの写真
どこだ?!



無いと思うわ。



無い!
無い!



え?!



夢で写真
受け取った?



いえ。
その前に目が覚めちゃって。



じゃぁ無理よ。



くっそぉ!

でも百目鬼の恥ずかしい過去を知ったぞ。

あいつは小っこい時
女装してたってな!



ぁぉ・・・



侑子に言われて
茄子取りに行ってたんだ!



お帰り!
モコナ!



お!
ちょっと遅くなったけどな!



ぅぉ!



今から茄子料理で宴会だ!



いいわねぇ。
揚げ茄子
茄子の田楽
茄子の煮浸し!



酒だ!
酒だ!
酒、持って来い!



おれの夢はこれの事だったのか・・・



酒!



飲みまくるわよ!



茄子!

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