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2010年4月15日木曜日

xxxHOLiC ドラマCD 「シミヌキ」3/5 CLAMP × 竜騎士07 





xxxHOLiC ドラマCD 「シミヌキ」3/5 CLAMP × 竜騎士07  







これは、これは
見事に邪気を吸って
膨れ上がってるわね。
百目鬼くんとそのお婆さんの判断は正解よ。

こんな縫いぐるみと
もう何日も一緒に居させたら
とんで来る車は
赤十字か瓦屋根か
わからなかったところよ。



この縫いぐるみは
何なんですか?
アヤカシって訳でも無さそうだけど
何だってこんな悪い物で
膨れ上がっているんでしょう?



縫いぐるみとか
人形とかのヒトガタって言うのは
本来、邪気をよく吸うものなのよ。
もともとそうするために
生み出された物だし。



そうなんですか?
そんなの初めて知りました。



本来、人形は
祭事における
人間の代理として生み出された。
人には務められない役割を
代わりに課すために生み出された。
例えば生贄とかね。

原始宗教では実際に
人間を生贄に捧げていたけれど
やがてそれを人形に代わらせるようになった。

つまり人形と言うのは
誰も引き受けたくない物を
押し付けるために生み出された
という事なのよ。

ましてや縫いぐるみの中身は綿でしょ?
そりゃもう
よく吸うわよ。

人の邪気とか怨念とか
ネガティブな諸々の感情を
まるで冷蔵庫の中の消臭剤みたいにね。



その吸い取った邪気を
何とか出来ないんですか?



四月一日は
冷蔵庫の消臭剤が期限切れになったら
どうする?



え?
あ・・・
新しいのを買って入れ替えます。



そういう事よ。
この縫いぐるみは生み出された本来の役目を
十分にまっとうしたわ。
お婆さんの言うとおり
供養して焼いてあげるのが
一つの作法よね。



ぅ・・・
でもそれじゃあ、さゆりちゃんが・・・



わかっているわ。
焼けば済むけど
それじゃぁ、さゆりちゃんが気の毒だから
どうにかしたいと言うのが
あなたたちのネガイなんでしょ?



はい。
おれもこのままじゃ
さゆりちゃんが可愛そうで・・・
あんな顔で返してって懇願されたら・・・



ふ~ん。



何だかわかるんです。
みんなに忌み嫌われている物だとしても
それが愛しい物だってこと。

みんなが嫌っているから
自分も嫌わなくちゃならないなんて
そんなの悲しすぎると思う。

みんなが手放せと言っても
手放せなしたくないという気持ち・・・
大切にしてあげたいと思うんです。



そういう厄介な物にひかれる性分なのは
四月一日だけじゃ無いって事ね。

それで、あたしになら
その縫いぐるみをどうにか出来るんじゃないかと
二人とも期待しているのね?



どうにか・・・
出来ませんか?
百目鬼は対価を支払うと言っています。
でも・・・
その対価は・・・
出来るならおれも払いたいです。

どうかその縫いぐるみを
あの子に返してあげられるように
してあげて下さい。



ふぅ。
四月一日たちは
きっとお安い御用だと
見くびっているだろうけど
これは相当高くつくネガイ。

可愛そうな女の子にちょっと同情して
という程度にしては
あまりに莫大な対価が必要よ。
悪いけど
二人がかりでも到底支払えない。



ぁ・・・
そんなに・・・
ですか?



えぇ。
だってあなたたちのネガイは
寿命をまっとうし
安らかに眠ろうとしている老人を
若返らせろ
と言っているのに限りなく等しいんだもの。

人に与えられた人生。
運命。
そういうものに抗いたいと願うのと
同じなの。



つまり・・・
この縫いぐるみは
邪気を吸うという役目をまっとうしたから
後は焼くほか無いと
そう言うんですか?



四月一日が真の意味で希望する事。
この縫いぐるみの憑き物を祓って
さゆりちゃんに返せるようにする
を叶えようとすると
そうなるわね。

ただ
もう少し解釈を変えれば
多少は安くつけられるかもしれない。



どういう意味ですか?



『この縫いぐるみを返す』
ではなく
『この縫いぐるみを返せるようにする』
よ。



え?!
同じじゃないんですか?



それなら何とか対価は払えるでしょ。
でも、その支払いは
四月一日たちには無理ね。
当事者に支払ってもらわないとならない。
対価とはそういうモノよ。

支払うべきものが支払うからこそ
意味がある。



さゆりちゃんに支払わせようと言うんですか?!
いくらなんでも病床の子に・・・



違うわ。
さゆりちゃんと同じネガイを持つものは
すぐそこにもう一人居るわ。
その子に支払ってもらう事にする。
でも、それに同意出来るかどうか
聞く必要はありそうね。

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