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2010年5月21日金曜日

xxxHOLiC OVA 籠 1/2



xxxHOLiC OVA 籠 1/2



xxxHOLiC OVA 籠 1/2




いいえ。



コツコツコツコツ



ぁ・・・



夢では無いわ。



侑子さん!



侑子さん!



これは現実。
止まっていた刹那が動き出しただけ。



くそぉ!
何で動かないんだよ!



本来あたしは存在しない。
既に居ない筈のものだから。
けれどある人の思いの強さで時は止まり
あたしは止まった時に留められた。



侑子さん・・・



今、選択がなされ
時は動き出した。
だから
あたしは進む。



待ってください!
全然わかりません!
選択って何ですか?
俺は何も決めてません!

なんで俺が決めていないことで
おれの・・・
俺の・・・
俺の大事な人の何かが決まるんですか?!



!・・・

ふ。
そうね。

でも・・・
あたしはあなたが生まれる前に・・・

死んでるの。



!・・・



ぁ・・・

なんですか・・・?
それ・・・



おれ・・・
おれ・・・
侑子さんに出会って
いろんな人とか
人じゃないものとかに会って

嫌な事も
いい事もいっぱいあって・・・
おれ・・・
いろいろ変わって・・・

でもそれ・・・
全部・・・
最初は侑子さんに会ったからで・・・



ありがとう。



そうだ。
ミセ・・・
ミセどうするんですか?

それに侑子さんが食べたいって言った
料理もあるし・・・
酒も・・・
侑子さんが居ないと全然減らないし・・・
侑子さんが居ないと・・・
居ないと・・・

侑子さん・・・
ぁ・・・
侑子さん・・・

こんなの夢だって・・・
言ってください!



四月一日に
嘘はつけないわ。

あなたは私の大切な人だから。



ぁ!
待ってください!

何かあるはずだ!
何か方法が!
侑子さぁ~ん!



ぁ・・・
侑子さん・・・

逝っちゃやだ・・・



そのネガイ
叶えてあげたいけど
私には出来ない。

ごめんなさい。



俺・・・
ネガイ叶えてないです。
侑子さんのネガイ・・・
叶えるって言ったのに・・・

約束・・・
したのに・・・



あたしのネガイはね・・・



は・・・!



ただあなたが居てくれる。
それだけでいいのよ。



!・・・

だったらそのネガイは
俺が必ず叶えます!

夢は
強く願えば叶うなら
俺は・・・
侑子さんとまた会いたい!
だから!

俺はこのミセに居て
侑子さんと会えるのを
待ってます!






夢か・・・



どうしたの?
四月一日?



どうしたの?
四月一日?



いや・・・
夢を見ただけだ。



ん?



やな夢?



夢だったらいいな・・・
って夢かな?



マル・モロ
出来る事ある?



こうしてるだけで
十分だよ。



チュ

チュ



今日はマル先だった。



昨日はモロ先だったもん。



一昨日はマル先だった。



その前はモロ先だった。



俺の上でじゃれるな。



四月一日どうする?



まだ一緒に寝る?



そうしたいところだけど
面倒なヤツが来やがった。






よぉ!



よぉ。
四月一日は?



起きただろ。
百目鬼が来たから。



お!
こりゃ良い酒っぽいなぁ!

ぇぃ。



そう言ってたな。



貰いもんかぁ。

ぉ・・・



依頼された先でな。



ぃ・・・






ジー



ふぅ・・・

来る前に電話入れろって言ってんだろ?



した。
モコナが出た。



だったら買ってきただろうな?



おう。



よし。
ちゃんと言ったとおりの
買ってきたな。

おぅ!
蕗!
良いのじゃねぇか!

10年もお使いやってればなぁ。
しっかしお前が大学の助手とはなぁ。



民俗学には前から興味あったと
言っただろ?



聞いたな。
お前が大学受験先
決める時に・・・
で・・・
大学卒業したら寺
継ぐのかと思ったら
また違ったと。

また10年経ったら
お前は何になってんだろうな?



・・・



腹減ったぁ!



ぁ!



あぉん!



ぁ!



飯!飯!
酒!酒!



はいはい。
わかったよ。

蕗のアク抜きもあるから
ちょい時間かかるぞ。



急な客でも
まず一品出せるのが
良い妻ってもんだぞ。



妻じゃねぇっての。

マル、モロ
手伝ってくれ。



は~い!



ジー






どうだった?



四月一日は相変わらずだった。



俺が来なかった間
客は?



居なかった。



そうか。






はむ。

はむ。



うわぁ。
食った、食った。

うっと。



コロコロコロコロコロ



ポンポコ
ポンポコ



転がすのはいいが
あんま、モコナの腹のところ
圧迫すんなよ。



は~い!

コロコロコロコロ



酒は好きなの
宝物庫から持って来い。



あるぞ!
酒!



え?
どこに?



それ、それ!



それ?
何にも貼って無かったぞ。



ほんとだ。



何にも書いてない。



地酒らしいからな。



それにしたって銘柄くらい。



地域の酒って意味じゃねぇ。
自分の家で作った酒だそうだ。



自分家?






は。

へぇ。
これを家でね。



教授がその家の蔵の中身を
鑑定するのに呼ばれて
一緒に作ったんだ。



なんか最近
そういうの多いな。



祖父母にあたる人が亡くなって
相続税が払えなくて
家や土地を売るってのが少なくないからな。



それくらいでかい家だったのか?



そうだな。



(一番年上一番無い)



お前ん家の寺くらい?



半分くらいか。



(二月日光中元寺
 秋刀魚とかつらの買う泥棒
 三月魚と善光寺)



十分でけぇよ。

なるほど。
今回もそれで蔵を壊さなきゃいけなくなって
中にある物を見て欲しいと。



あぁ。



(四月しなのの善光寺
 五つはいつもの大社
 六つはむらむら鎮守様)



それで春休みだっつぅのに
スーツだったのか。

けど、そういうのって
鑑定士とかの仕事じゃねぇの?



(七つ成田の地蔵様
 八つやはたの八幡宮
 九つこころの弘法様



陶器や美術品なんかはな。
ただ古い文献なんかも結構あって
そっちは鑑定士じゃわかんねぇからな。



あったか?
面白いもん。



教授は大喜びだったな。



(九はきゅうねのおおだぬき)



へぇ。
どんな物だったんだ?



(泥棒信心・・・)



教授も見たことないって言う札や
何か書き記したらしい本だ。



札?

札ならお前も
お前んとこの教授も専門じゃねぇか。



(領土りょうとの分かれ道)



あぁ。
けど札も本もまったく読めなかった。



ん?



(七つ成田の使者の窓)



一つだけわかったものがあった。



(はっぺん血をはくほととぎす)



なんだ?



荼枳尼天(ダキニ天)が書かれた絵があった。
かなり古いものだが。



(二月日光中元寺
 秋刀魚とかつらの買う泥棒
 三月魚と善光寺)



ん・・・



ん・・・



百目鬼。
その札って
なんか細長いのが書いてなかったか?



細長い?



うちの管狐みたいなのだよ。



いや。
無かった。
というより
わからない。



なんだ?
それ。



図形にしか見えねぇんだ。



これ見せてくれたのって
本当にこの家の人なのか?



でないと家に入れないだろ?



そりゃそうなんだけど
この家の血筋の人だったのかな?
って。



対応してくれたのは奥さんだったがな。
旦那さんが留守だった。



奥さんって嫁いで来たんだよな。
つまりこの家の血は継いで無い。



そこまではわからない。
ただ・・・



ただ?



女の人が居たな。








紹介もされなかったが
蔵の外にある庭に立ってて
挨拶しようとしたんだが
奥さんが物凄い勢いで
家の中に連れて入っていった。



綺麗な人だったろ?



あぁ。



凄い美人だったろ?



遠目だったが
そう言われればそうだったかもな。
気になるなら調べるか?



いや。

縁はもう
結ばれたから。






眠みぃ。



もう夕方だぞ。



お前らが朝方まで飲んでたからだろうが。



四月一日も飲んでた。
はっはぁ。



お前らの十分の一以下だ。
おまけにツマミ無くなるとうるせぇし。



酒盗旨かったなぁ。



おう。



もうねぇからな。



え?!!!



口じゃなく手を動かせ。
早く豆むいちまわねぇと
夕飯に間に合わねぇぞ。



シュバババババババババ!



おい。



ぁ?



その管狐。



ん?



小羽だ!



たぁ!
ジャァンプ!



こんにちは。
モコナくん。



おう!
元気か?
小羽!



うん。



こんにちは。
電話せずに来てごめんなさい。
君尋くん。



小羽ちゃんだったらいつでも
大歓迎だよ。



こんにちは。
百目鬼さん。

じゃないね。
静くん。



おう。



百目鬼さん・・・ねぇ。



大学では苗字で呼ぶことにしてるから。
同じ学部でも私は学生だし。



大学、楽しい?



うん。



そう。



これ。
お婆ちゃんが君尋くんにって。



何だろう?



福神漬けだって。



あぁ。
この前頼んでた。



お婆ちゃんの福神漬け
うまうまだぁ!



ありがとうございますって
伝えといて。
あとで俺も電話させてもらうよ。



うん。
わかった。



そうだ!
酒盗あるんだけど
持って帰ってくれるかな?
お礼に。



さっきもう無いって言っただろぉ!!



あぁ
なんだって?



じゃぁ
福神漬けは全部モコナのだ!



なんでそうなるんだよ?

マル、モロ
桜の柄の風呂敷出しといてくれ。



何色?



萌黄。



は~い!



え~い!
待て!






ごめんなさい。
さっき君尋くんに
何か話したい事があったんだよね?



それで声
かけなかったのか?



何かあった?






そぉ・・・



マル、モロ
は~い!



一口だけ!
一口だけ!



つって一口で丸呑みだろ。






縁はもう結ばれた。



わかるか?



・・・
でも、君尋くんが言うなら
そうなんだと思う。



管狐が居ただろ?



うん。
一度大きくなると
元に戻すの大変だから
あんまり筒から出さないって
君尋くん言ってたね。



あぁ。
管狐で思い出したことがある。



ぁ・・・



荼枳尼天は白狐に乗ってるんだ。






い!



ぁ?



ぁ・・・



やぁ、お嬢さんたち・・・



きゃぁ



こっちに水、飛ばすな。



は~い!



あはははは。






四月一日!
おやつ!



あぁ。
もうそんな時間か?

ぁ!

モコナ
玄関行って来てくれ。

マル、モロ
手伝ってくれ。



どうして?
おやつ、二人分追加だ。






ごめんなさい。
また連絡しないで。



小羽ちゃんはいつでも嬉しいよ。
かさだかいのは別だけどね。



・・・



せめてお代わりくらい言え。
その口は飾りか?



ん。



へぇへぇ。



ぱく、ぱく。



で、二人揃ってどうしたの?



もう一度行ったんだ。
荼枳尼天の絵があった所に。



小羽ちゃんも一緒に?
それであいつスーツなのか。



うん?



小羽ちゃんも
お出かけバージョンで可愛いね。



ありがとう。
静くんから教授にお願いしてもらったの。
教授は私が昔テレビに出てたの知ってるから。



・・・



大丈夫。
教授は興味本位で私に何か聞いて来た事は
一度もないし
それに・・・
静くんが居るから。



そう・・・か。



先週、教授に連絡があった。
また別の書き物や札が出てきたから
見てもらえないか?
ってな。

教授の喜び具合から
よっぽど貴重な物だと思ったらしいな。



うん。
すごく喜んでたね。
あの家の奥さん。






こちらですか?






これ、お前んとこの教授?



そうだ。



う~ん。






おぉ!
これですか?






いい人・・・
みたいだね。



これ、撮ったの
百目鬼か?



おう。



もっとこうカット割とかで
早く工夫できないのか?
BGMでも盛り上げて!



記録映像なんでな。



もっと視聴者の事考えて作らないと。



すまんな。






いやぁ!
凄いですね。

あ!これ
前にもありましたねぇ。
解読不能の。

お!
呪解読本!
え?
本物!






愉快な教授だなぁ。



まぁな。






それ、貴重な物なんですか?
え!
どうしましょう!






誰?



この家の奥さんだって。
こういうのってどうなんでしょう?

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