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2010年5月22日土曜日

xxxHOLiC OVA 籠 2/2



xxxHOLiC OVA 籠 2/2



xxxHOLiC OVA 籠 2/2




愉快な教授だなぁ。



まぁな。






それ、貴重な物なんですか?
え!
どうしましょう!






誰?



この家の奥さんだって。







こういうのってどうなんでしょう?
価値とか・・・




それは貴重な物ですよ。
呪解読本なんて資料写真で見ただけで・・・



いえ、あの
そうじゃなくてこう・・・
資産的価値って言うか・・・
ねぇ・・・



いやぁ初めて見る物が
本当に多いですねぇ。
どなたが集めておられたんでしょうか?

ぁ・・・
それとも代々受け継がれたもので?



この蔵にあるのは
ほとんど夫の母親の物なんですよ。



亡くなられたんでしたよねぇ。



えぇ、先月に。
それで母のものは全部
蔵に移しました。
見ていただこうと思って。

もともとここにも沢山あったんですけどね
部屋にもいろいろ。



お!
またこのお札ですね。
いやしかし、これは何が描かれたものか・・・






小羽ちゃんもこれ
見たんだよね?



うん。
静くんの隣に居たから。



どうだった?



無月くんに似てると思った。






それであの・・・
これ、いくらくらいに・・・



鈴ですよねぇ。
何に使われたんでしょう?



ドスン
ガタン
バタン



あ?
何?



ちょっと・・・
まさか・・・



バタン



触るな!



い・・・



きゃぁ!






今の・・・



この前言った・・・



初めて行った時
紹介されなかったって言う・・・



あぁ。



娘さんだって。
ビデオの声の奥さんの。



この後、教授に馬乗りになって
噛みついて。



ぁ・・・



奥さんはずっと
やめなさいとか
信じられないとか
叫んでたね。



教授は噛み傷に軽いムチウチ。
背中に打撲。
あとは・・・



頭にコブ3つ。



ぁ?!



すぐに止めに入ったんだが
俺の力じゃ無理だった。



ぉ・・・



その時凹んだのか。



確かめたが
あの絵はやっぱり荼枳尼天だった。
荼枳尼天は白狐にまたがる姿で
描かれてる事が多い。

そこから辰狐王菩薩(しんこおうぼさつ)
貴狐天王(きこてんのう)とも呼ばれる。



あの人・・・
中に何か居たと思う。
あの時。






ビデオ2



本当に申し訳ございません。



いいえ・・・
お気になさらず・・・
ぅ・・・い・・・






なんだ?
隠し撮り映像っぽいな。



ビデオが切れた後
オフにしたら急にあの人が我にかえった。
蒼白になったと思ったら
失神した。






どうか今日の事は・・・






奥さんが揺すっても
何しても起きなくて
静くんが部屋に運ぶって言ったら
奥さん、物凄く嫌がって
そのまま蔵に置いておけばいいって。

教授がそれは駄目ですって言って
渋々運んで行ったんだけど・・・



部屋に鍵がかかってた。
6つ。
それも外から。



鍵がかかってて
どうやって蔵まで出てきたんだ?



窓から飛び降りたらしいな。



何階なんだ?
部屋。



屋根裏部屋のような物だったからな。
高さ的には3階か。



え?!



5階でもいけるかもな。



え?!



何でそう思う?



飯綱使いだから。



ぁ!
飯綱って
長野県飯綱山の?



よく知ってるね。
小羽ちゃん。



課題でレポートに書いたことがあるから。



飯綱神社
飯綱権現で修行した者が
飯綱使いになると説明してる本もあるけど
単に飯綱を使って術を行う
行者や巫女って書かれてる本もあっただろ?



うん。



飯綱に関しても諸説あるしな。
本当に飯綱という生き物が居たとする人も居るし
狐だと言う人も居る。

考えようによれば
こいつも飯綱の一種だしな。
だから怒ってる。

彼女は・・・
本物だから。



先月、お婆さんが亡くなったって言ってたな。
そしてあの蔵の中のは
お婆さんの物だって。



あぁ。



あの箱の中身

荼枳尼天
間違いなくお婆さんは
飯綱使いだ。



何のために飯綱を使っていたのか?
それを生業にしていたのかは
わからないけれど。



荼枳尼天を祀っていたなら
掟がある。

一度祀ると自分の命を引き換えに
最後までその信仰を従事し続けなければならない。
もしその約束を破ると・・・

その手法をやめた途端に没落する。
あるいは災禍がもたらされると考えられている。



災禍・・・



最悪・・・
死ぬという事だ。



さっき教授が鳴らしたのは
呼び鈴だ。
あれで放った飯綱を呼び戻す。



リン



うちの宝物庫にもあるよ。
用途は同じ。



じゃぁ、あの女の人は・・・



お婆さんが亡くなって
次の使い手をあの女の人に決めたんだろう。
飯綱が。

飯綱は使い魔の中でも
特に扱いが難しい。
努力や技術より
まず、血だ。
盟約を結んだ血族にしか使役されない。






おかしいんです。
あの子。
おとなしい子だったのに
夜中に大声でわめいたり叫んだり
信じられないくらい高い樹に登ったり。



樹ですかぁ・・・



いきなり笑い出したり
それに突然暴れて
抑えようとしたらさっきみたいに・・・



いやぁ
それは狐憑きでは?



やめてください!
なんて事言うの!



いやぁその・・・



そんな事
周りに知れたら・・・






そう。
まさに狐憑きなんだけど
教授って・・・



そういう力
全然ない。
本当にいろんな事
知っている人だけど。



純粋に学術的興味だな。



そうか。

お婆さんの物を全部
蔵に持ってきたって
言ってたな。

祈祷道具や札を
あんな状態で放り込んでいるのなら
飯綱に関して
きちんと対処しようと思っている人が
居るとは思えない。






おい!
お前!



ぁ・・・
あの・・・



あ・・・
お邪魔してます。
私、大学で民俗学を教えてます・・・



母さんの物を動かすのはやめろって
言っただろ!






ひぃ!






おまけに売ろうだなんて。
母さんの物には手をつけるな!
そう遺言にも書いてあっただろ!



ではあなた
今のままだったら家のこと・・・



ポチ






彼女の変異に屋内の不和。
飯綱が選んだのなら
それは決め事。
覆せない。

彼女が飯綱使いとして
飯綱と共に生きる事を決め
先代から飯綱使いの証を引き継がない限り
争いごとは絶えない。






これだけ言ってもまだ・・・



でも・・・






本当に飯綱っつか
狐は面食いだねぇ。
なんで俺になついてんだか
おまえは。






ちょっと部屋に居なさいって。

鍵・・・
鍵は?



かけましたが。



あ~あの
何も持っていませんよ。
まだ。



だから母さんが遺言に書いたとおりにしろと
何度も言っただろ!



でも・・・
あの子を神社とか山に生かせろだなんて・・・



もうひと月も
ああなんだぞ。



百目鬼さん。



綱を探し、娘に渡せ。
お前が望む対価を
娘の口から払う。
綱を渡せ。
四月一日 君尋。


















名前・・・
今、言ったよな。
教えたのか?
四月一日の事。



いや。
何も。



君尋くん・・・



ザァ



四月一日。



依頼って事だな。
俺への。

手伝ってくれるか?
無月。



・・・



なら・・・
そのネガイ
叶えようじゃねぇか。






四月一日
寝ないの?



寝ないの?



うん。
もうちょっとで来るやつが居るからな。



そうなの?



お手伝いする?



いや、いいよ。
お構いするほどの相手でもねぇし
二人とも先に寝てな。



はーい。



チュ



おやすみ。
四月一日。



おぉ。
また明日な。






モコナもお客様
待つの?



いや。
今日は四月一日
ひとりが良いだろう。



お客様来るのにひとり?






ん~なところから
ぬぅっと出てくんな。
阿呆。

えらい遅かったな。



探すのに手間取った。



無月が?
酒があってもか?



あぁ。



小羽ちゃんは?



帰した。



送ってったんだろうな。



おう。
お前の家に行くって言ったら
持たしてくれた。



気ぃ使って貰っちゃったなぁ。
苦労したか?
家に入れてもらうの。



いや。
お前が言ってたとおり
あの旦那のほうは
自分の母親が何か術みたいな物を
使っていた事は知っていたようだな。

教授を通さずに連絡して
旦那に直接話した。

今のままだと
娘さんも家も・・・
と言ったら・・・

ぁ。

先を言う前に
助けてくれと泣かれた。



あぁ。
負い詰まってんな。

無かったのか?
あの家の酒。



奥さんが酒屋なんかに配っちまってたそうだ。
よくすりゃ売れるんじゃないかってな。



お前が貰って来てセーフだったな。
こっちの持たせといて良かった。

ありゃ迎え酒つってな
飯綱を使うための使役酒だ。
使いに出た後にやる
ご褒美みたいなもんだが
もう無いなら先代が残した物の中に
作り方が残ってると良いんだが。



右目で撮ったな。



あぁ。
右目で撮ると映るな。
やっぱり。
いろいろ。



目を通して映ってるんだろうが。
俺が撮ってもこうならねぇんだよな。



順調じゃねぇか。
問題はこの後だ。



蔵はもちろん
家の中

あちこち探し回らされた。
7時間。



7時間!
使役酒があってもか?



おう。



まぁ綱ってのは
飯綱の本体みたいなもんで
これを壊されたり
捨てられたりした日にゃぁ
かやりの風どころの騒ぎじゃねぇからな。

簡単に見つかっちゃ困るんだろうが
それにしても
同じ管狐の無月に酒を飲ませて7時間。

小羽ちゃん、しんどかっただろうな。



珍しい物をいろいろ見られて良かったと
言ってたがな。



なるほど。



無月を通じて案内してるんだな。
継ぐべきものを。
飯綱使いとして
この家にある物をわかるために。



あった。
綱だ。

良かった。
この人、ちゃんと覚悟してる。
飯綱を継ぐって。






しかしでかくなった無月
どうやって連れて帰ったんだ?



ゴルフバック借りて押し込んだ。
今はうちの寺だ。
ついでに埃と泥だらけだったから
着替えた。



それで着物かい。



この後、カメラ持ってどこかへ消えたんだ。
すぐ戻って来たが。

俺に返すとき
撮ったものはお前だけに見せろって。



ジリリリリ
ジリリリリ



出ろよ。






ポチ






百目鬼くん?



おう。
九軒か。



うふふ。
苗字、もう違うんだけど。



どうもそっちは慣れん。



百目鬼くんらしいね。
こんばんは。
今日も四月一日君のミセ
お泊り?



かもな。



あいつに用か?



うふ。
それもあったんだけど
ちょうど良かった。
百目鬼くんにも相談したい事あったから。



なんだ?



あさって
四月一日くん
お誕生日でしょ。
毎年恒例のお店でお祝い。



だな。



百目鬼くん
大学、大丈夫?



一応、春休み中だからな。



じゃぁ、小羽ちゃんと電話して
待ち合わせ時間決めておくわね。



あぁ。
そっちは大丈夫なのか?
旦那は。



うん。
4月1日だけは何があっても
一日家を開けるからって
結婚前に宣言してあるから。
あの人も一緒に来られれば良いんだけど。
ミセには入れないからね。



そうか。



どう?
四月一日くん。



相変わらずだ。



・・・
そう。
・・・
一生懸命考えるわ。
これまであたしにくれた
いろんなもの
少しずつだけど
全然足りないけど
返していけるように。

これからも毎年
四月一日には必ずプレゼントを渡しに行くわ。
あのミセ。



そうだな。



ん、じゃぁまた。
四月一日くんによろしくね。
おやすみなさい。



おう。
おやすみ。



カチ



チン



あいつが一番欲しい物をやれるのは
あの人だけなんだろうがな。






カチ



ただいま。
四月一日。



ぁぁぁぁぁ・・・



カチ
ジー



ただいま。
四月一日。






対価は確かに受け取ったよ。






ジー



ただいま。
四月一日。



お帰りなさい。
侑子さん。

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