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2010年6月2日水曜日

コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE 0.916



コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE 0.916


STAGE 0.916
「黒 の キング」



コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE 0.916




どうだい?
ウェイター君。
そろそろギブアップしては?



ぅ・・・
リバル・カルデモンドが・・・



敗者に名前など必要ないだろ。



まだ負けてない!



ふ。
その割には手が進まないようだけどねぇ。



ぅ・・・
チキショー
甘く見てた。
危ない遊びを楽しみに来てた
お気楽貴族だと思って
この勝負、受けたけど
こいつ・・・強い・・・

普段からこの賭場でバイトをしている俺は
チェスにもそれなりに自信があった。
客があぶれたときは
マスターの代わりに打つことだってあるんだ。
けど・・・



もちろん、払えるんだろうねぇ。
きみから言い出した金額なんだからね。



やばい・・・
調子に乗ってふっかけた賭け金は
学生の俺には到底払える額じゃない。
どうする・・・
床に額をこすりつけて謝ってみるか・・・
そんな事で許してもらえるか?
親父に頼むのは死んでもごめんだし・・・
でも・・・
このままじゃぁ・・・



悪あがきはよしなよ。
ここから逆転できたら
そうだな・・・
3回まわってワンと言ってあげるよ。



ははははは。



けっ。



そりゃ面白そうだ。



ぇ?



お貴族様が這いつくばって
ワンワン鳴く姿を見られるなんて。



学生?






そう。
そいつは学生服を着ていた。
よりによって俺と同じアッシュフォード学園の制服。
なんて場違いな・・・






どけよ。
俺が代わる。



ぇ?



お友達が助けに来たか。
ははは。



おい、学生の遊びじゃないんだぞ。
これは・・・



お前だって学生だろ?



ん・・・
どうして!?






俺はこの店のウェイターの格好をしてるのに・・・






リバル・カルデモンド。
1年B組、出身、カリフォルニア
父親とは折り合いが悪く
母親の姓を名乗っている。



ぇ!



アッシュフォード学園の学生のデータは
全員頭に入っている。



全員って!
嘘だろ?!



はっ。
綺麗な顔をしているね。
きみは・・・

ウエイター君の代わりにきみが
鳴いてくれるのかな?
ワンワンと。



俺が勝ったら
そっちが鳴くのなら。



あぁ。
きみが勝ったらね。



OK。
成立だ。






そいつは勝手に話をまとめて
俺の代打ちに収まってしまった。
でも、どうするつもりだ?
相手の守りは鉄壁だ。
それに比べてこっちは陣形がガタガタ。
攻めるにも守るにも・・・






急ぎたまえ。
持ち時間はたった6分しか無いよ。



十分。
地球も救える時間だ。



なに?!






そいつが持ち上げたのは
黒のキング!
キングから動かすなんて
そんな戦法、聞いたことが無い。






キングから?!
ハハ。
どんな秘策があるかと思えば






駄目だ。
こいつは素人だ。
勝てるはずが無い。
俺は席を譲ってしまった自分を後悔した。

でも考えてみればチャンスでもある。
この隙に逃げてしまえば・・・






おい、紙とペンをくれ。



ぇ!
お、俺か?



そうだ。
それくらいしてくれてもいいだろ?



あ、え~と・・・
これでいいなら。



あぁ。
十分だ。






そいつは俺からメモとペンを受け取ると
何か書き始めた。






ん?
なんのつもりだ?



遊びだよ。
普通にやるんじゃ
退屈な相手みたいだからな。



ぅ・・・
学生が・・・

謝れば許してもらえると思ったら
大間違いだよ!



ふ。
よし、これでいい。

持ってろ。






そいつは何かを書き込んだメモを
二つ折りにして俺に差し出した。



ん・・・
何を書いたんだ?



預言書。



ん?






チェックメイト。



おう!



んな、馬鹿な!
この私がたったの13分で
あっさりチェックメイトだと?!






なんだ?
こいつ・・・
なんなんだ?!
俺があれだけ苦戦した貴族を
こんな簡単に・・・






ありえない・・・
この私が・・・
こんな若造に・・・!






おい、さっき預けたメモ
読んでくれないか?



ぇ!
ぁ、あぁ。

黒ナイト、B6
白ナイト、B3
黒ビショップ、E3
白クイーン、B1

これ、チェスの棋譜?!



馬鹿な!
その手筋は!



気づいたようだな。
そう、俺たちが今打ったゲームだよ。



ぁ!
でも、これを書いたのは
プレーする前だったじゃないか!



よ・・・
予測したと言うのか?!
全てを!



誰かに習ったようだが
手が素直すぎるようだな。
温室栽培された貴族らしい馬鹿さ加減だ。



き・・・貴様・・・
何者だ?!



ルルーシュ。
ルルーシュ・ランペルージだ。






おい、待ってくれよ!
ルルーシュ・ランペルージ!



なんだ?
賭け金、半分ずつじゃ不満か?



違うよ。
どうして助けてくれたんだ?



勘違いするな。
お前を助けた訳じゃない。

俺はただ・・・
あの貴族が泣く所を見たかっただけだ。



嫌いなのか?
貴族が。



自分の力と権威を
はき違えた奴が嫌いなだけさ。



あぁ、待てよ
ルルーシュ。
学校に戻るんだろ?
俺、バイクで来てるんだ。
乗ってけよ。



結構だ。
男の背中に抱きつく趣味は無い。






ルルーシュはそのまま
一度も振り返りもせずに立ち去った。






変な奴。
でも、すげぇ奴だ。
あいつと一緒だったら
退屈な俺の人生も
少しは楽しくなるのかもしれない。



この時、俺は
前から気になっていたサイドカー。
BMCWR1200を買おうって決めたんだ。
これまで貯めた金と今日の儲けを合わせれば
買えるはずだから。

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