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2010年12月1日水曜日

蒼穹のファフナー24 2/3



蒼穹のファフナー24 2/3






ドサ



はぁ、はぁ、はぁ。



一騎くん!



大丈夫。



はぁ・・・



ドサ



ははは。
今の咲良が見てたら驚いただろうな。
咲良に言われたんだ。
弱い男には興味ないって。

咲良・・・
自分のお父さんみたいな人
タイプだったから。

一騎
俺も衛みたいに
強くなれるかな?



あぁ。
なれる。



ウーーーー



ぅ・・・
ぇい!



俺も・・・
俺も行く!



ぅん。






目標、島への接近を開始しました!



スフィンクス型と断定。
新型種の可能性大!



偽装鏡面維持。
ベルシールド全開準備よし!



パイロットは全員待機。
ベルシールド最大出力!
敵の接触と同時に武島東部を分離し
フェンリルを作動させる。
島の一部を奴らにくれてやれ!



さらに1体
2時の方向に出現を確認。



ち。
最初のヤツは囮か!



新たに出現した1体が
先ほどの目標に向かって行きます!



何だと?



映像きました。
メインモニターに写します。



ピピ



ぅ・・・
なんだ、これは?






フェストゥムがフェストゥムと戦っている・・・






一撃でコアを破壊した・・・



すげぇ・・・



ぁ・・・






残り一体
ロスト。
質量による索敵にも反応なし。



ベルシールドが自動的に解除されます。



何?



通信入りました。
日本語です!



何だと?



読み上げろ!



はい。

彼らはまた来る。
会話がしたい。
山で待つ。

真壁紅音



紅音・・・さん・・・?



こいつ・・・



・・・






お帰り。



ここを構成する物質は
私と関連していない。
ただ
かつてここに居た記憶に導かれたのだろう。



やっぱり。
あなたは人の記憶と言うものが
どんな物なのか
もう理解してるんだ。

会いたい人が
来るよ。






フェストゥムが。
何の真似だ?
何をたくらんでいる?
フェストゥム同士が戦う事など
ありえない。






ソロモンはマスター型と断定しています。



マスター型・・・
人の形をした
フェストゥム。






フェストゥムの内部で
分裂が起こったとでも言うのか?



事態を極限値で捉えるとそういう
回答もありうる。
だがこれは
我々にとってより未知の回答を導く物だ。



未知の回答?



人間と同化した我々は
ごく稀に人格を形成することがある。
それはすぐに全体の中で画一化されるが
真壁紅音だった存在だけは
なぜか独自の共鳴核を形成し続けた。
それは些細な変化にすぎず
全体に影響を与えるまでに10年近くかかった。

いや
多数の因子が彼女に共鳴する事で
我々の中である種の時間が生まれたのだ。
時間は我々にとって
世界を形成する重力の一つに過ぎない。

だが真壁紅音だった存在は
多くのコアたちと共鳴し
我々の内部で時間を絶対軸とする場を
形成してしまった。



なぜ紅音だけなんだ?
何億の人間が犠牲になったと思っている?



それについては今尚
我々の中で回答を探し続けているが
極限値では既に現象としての回答が出ている。

それは・・・
真壁紅音が自ら同化を望んだと言う事だ。



ぅ・・・
もう一度言ってみろ!



むろん真壁紅音自身にとっても
それは不測の事態だった。
だが我々と接触した瞬間
我々を迎え入れ祝福した。



祝福だと?



我々の次元をお前たちの存在にしたがって表現すると
そういう言葉になる。
我々の同化行為も破壊も
宇宙への存在する物への祝福だ。
それを真壁紅音は逆転させた。



逆転?
どういう事だ?



彼女は我々を理解した最初の人類だ。



ぁ!






実体化したフェストゥムは
全体が珪素系の物質で形成されているわ。
この宇宙で最も多く存在する物質。
ようするにただの土よ。



皆城たちが必死にミールを分析している時に
真壁隊長は土に触れながら
フェストゥムを理解しようと言うんですか?



私は・・・
彼らと会話がしたいだけ。
麻木くんもやってみなさい。
こうして土に触れていれば
いつかあなたもフェストゥムの気持ちが
わかるかもしれないわ。






なぜ・・・
ここに来た?



私に近い存在であるお前たちに
頼みがあるからだ。



頼み?



私に連なる最も重要なコアは
真壁紅音の共鳴核と全ての回答への道だ。
だがそれ故
北極海に具現するミールに捕らわれ
消滅に陥っているそのコアを救って欲しい。



お前たちが仲間を消すと言うのか?



本来我々は全体で一つの存在。
すなわち無だ。
何処にも居ない。
それ故、分裂も相互の消滅もありえない。

だが真壁紅音は我々を逆転させ
一つの傷を負わせた。



傷だと?



真壁紅音が我々を理解した事から
すべては始まった。
彼女は何処にも居ない筈の我々を
祝福した。

結果
私はミールと拮抗し一つの存在となった。



存在?
何処にも居ないお前たちがか?



そう。
私は真壁紅音の意志を継ぐものとして
今ここに居る。







しかしこのままでは
ミールの内部に残されたコアの消滅に伴い
私も最初から存在しなかった物として
消えるほかない。



紅音は・・・
今もフェストゥムと会話しているのか?



彼女は多くの共鳴となって響き続けている。
人類とミールが互いを滅ぼす前に
私のコアと接触して欲しい。
お前たちに必要な物を
そこで与えてやれるだろう。



フェストゥムが与えるだと?
我々から奪った命を
返してくれるとでも言うのか?!



それは
不可能だ。
我々にも時間は操作できない。

だが時間の重力が到達していない未来でなら
私とお前は求める物を共有できる。



データで見せてあげて。
きっとわかってくれるから。



我々にデータと言う概念は無い。



大丈夫。
あなたなら出来るよ。






データが送られてきました!
膨大な量です!



収まりきらないわ!
メインサーバーにまわして!



自動的にやってます!






何が
起こっているんだ?






これは?
フェストゥムの攻撃から機体を守る方法?



日野洋治だ!



ぇ?



一体でも多くの敵を倒すのではなく
一人でも多くの兵士を生き延びさせる。
日野洋治の設計思想だ。






人体とフェストゥムの融合パターン。
遺伝子レベルから内臓器官。
意識のレベルまで。
紅音さん・・・
本当にフェストゥムと共存を?






今の私が渡せるのはこれだけだ。
ほとんどの回答は
ミールの中に捕らわれたままで居る。



みんなを納得させるには十分だよね?
史彦。



お前のコアを助け出せば
パイロットたちは助かるのか?



彼らの肉体の同化現象は
最初の段階に過ぎない。
真壁紅音の共鳴核は
その先にある多くの回答を
導き出している。



だがどうやって激戦地にあるミールまで
到達する?



既に最適な方法を送った。
それに従ってミールに接近すれば
後は私のコアが導く。

上手くいけばお前たちが奪われた物を
一つだけ取り戻せるだろう。



一つだけ?



お前たちがジークフリード・システムと
呼ぶものだ。



なに?!



ミールはお前たちの力を手に入れようとしたが
我々にあれは使用できない。
だからミールは今もあれを使用できる人間を
生存させている。



それはシステムの搭乗者の事か?



そうだ。
皆城総士という名の人間だ。






総士が・・・
生きている。



来て。



もはやお前たちを同化せず
私ごと滅ぼす気だ。



なに?



ウーーー



ぁ!






多数の重力元反応!
10・・・20・・・
まだ増えます!






Alvisの子らをミールの元へ。
この島は我々が守る。



我々だと?



来たよ。



甲洋くん。



ここに来るよう命じたのか?



ううん。
あの子は自分に近い存在の元で
戦う事を選んだの。



みん・・・な・・・

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