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2011年4月20日水曜日

狼と香辛料 1感想・原作比較



狼と香辛料 1感想・原作比較



いい加減、田舎道も飽きてきたな。
なぁ?

・・・

はぁ。



物語の導入部は非常に重要なのですが
キャラ説明
これも重要だと思います。

その点この狼と香辛料
まず一番重要な主人公
ロレンスはいい加減一人で居るのに飽きてきた。
いつも一緒に居る相方の馬に声をかけるのだが
馬が返事をするわけも無く
変に説明臭くない導入部で良いと思います。



何事ですか?
いつになく物々しいご様子ですが。

実は西の村で異教徒の祭りが開かれるらしいのだ。

異教徒?

ぅん。
唯一絶対の神を信じない
まったくけしからん奴らだ。
教皇様も昔のように
もっとお力を振るわれれば良いと思うのだが
どうもままならないらしい。
おそらく異教徒が卑怯な手を使っているのだろう。



ヨーロッパの歴史をみると
それはキリスト教の歴史ともいえます。
色々な場面でキリスト教がどの程度力を持っているのか?
ここから時代設定が理解できるのですが・・・

おそらくカトリックの力が落ちはじめた
その頃の事だと思われます。
アニメでは出てきませんが
原作のほうではロレンスはここで見張りの兵士に
蜂蜜菓子を勧めています。
ささやかな賄賂なのでしょう。



最後の一束だ。

欲張りが麦を隠してないか?

よく確かめろ!
ホロが逃げるぞ!

狼を掴んだのは誰だ?
誰だ?

クロエだ!
クロエだ!
クロエだ!

はぁ・・・

ドサ
キィ

ぁ?

おぉ!!

ホォゥ!

狼ホロが現れた!

捕まえろ!

そっちへ行った!

ロレンスさん
捕まえてくれ!

ぁ?

え?!

久しぶりなんだから
今夜おごってね。

ぇ?

はぁ。
何が今夜おごって?だ。
一週間、その中だろ?



最後の一束の麦を刈り取るのは
娘の(クロエ)役目。
なぜならそこに豊作の神、ホロが宿っているから。
刈り取った麦束を持ったクロエはホロの役を演じ
穀物庫に閉じ込められカンヌキをかけられる。
どうやら1週間、その中で過ごすのがしきたりらしい。



トレニー銀貨ですか。
この辺ではまず見かけなかったが。

ふふふ。
もう錆びて黒ずんだ
リュート銀貨とはおさらばですよ。



後で詳しい説明があったと思いますが
この会話から同じ銀貨でも
トレニー銀貨のほうが格が上のようです。



嘘だろ?!
おい!
ちょっと・・・

ぅ・・・ぅ・・・

ゴクリ
起きろ!
人の荷馬車で何やってるんだ!



クロエが最後の一束の麦を刈ったとき
ロレンスの荷馬車で
何か重いものを積んだような音がするのだが
その時、ロレンスはあれ?と思うものの
特に気にかけなかった。

しかし
荷馬車のシートの下で動く気配がするので
開けてみると・・・
そこには裸の少女(?)



起きろって言ってるんだ!
な・・・!
み・・・耳?
あぁ・・・

ふぁ~。
あぁ~。

お・・・おい・・・
ぁ!

はぁ~
ァオゥ~ン!

ヒヒ~ン



少女の頭には・・・
獣の耳が・・・
目を覚ました少女はいきなり遠吠えをする。
その声に驚く馬。

たしかに犬も遠吠えをしますが
おそらく狼の遠吠えは犬のそれとは大きく異なるはず。
当然、同じ獣である馬が驚くのは当然です。



ぬしよ。
酒など無いかや?

ぁ?
そ・・・そんな物は無い。
だいたい・・・

なんじゃ。
なら食べ物は・・・と・・・

ぁ・・・

おや?
勿体無い。



ロレンスの慌てぶりとは対照的に
全く悪びれない少女。
そして
ロレンスがびっくりして口から落としてしまった
干し肉を勿体無いと食べてしまう少女。



シャキン

お前
悪魔つきの類か?

恩知らずじゃな。
わっちに剣を向けるとは。

な・・・なんだと?

あ、そうか。
ぬしは村の人間じゃ無かったの。
ごめんよ。
忘れとったわ。

わっちの名前はホロ。
しばらくぶりにこの姿をとったが
ぅん。
なかなか上手くいっとるのぉ。

ホロ?

うん。
良い名じゃろ?

奇遇だな。
俺はその名前で呼ばれているモノを知っている。

ほぉ?
わっちはわっち以外にホロと呼ばれる者を
知らなんだ。
そいつは何処の者かよ?

この周辺の村に代々伝わる神の名だけど
まさかお前
神だとでも言うのか?

ふ。
わっちは神と呼ばれて
長い事この土地に縛られてきたが
神なんてほど偉いものじゃありんせん。
わっちはホロ以外の何者でもない。

生まれてからずっと家の中に閉じ込められていた
頭のおかしい可愛そうな女だとでも?



短剣を構えるロレンスだが
驚いて腰を抜かす寸前なのは一目瞭然。
そんなロレンスの様子を見て全く動じない
ホロと名乗る少女。
しかもロレンスが考えている事を当ててしまう。



お前が賢狼ホロだと言うのなら
それを証明して見せろ!

ぬしはわっちに狼の姿を見せろと?

そうだ!

それは嫌じゃ。

な・・・
なんでだ?

そっちこそなんでじゃ!?

お・・・
お前が人なら
俺は教会にお前をつき出す。
悪魔つきは災いの源だからな。

だがもしも
お前が本当に豊作の神ホロなら
考え直してもいい。
俺にも幸運や奇跡をもたらしてくれそうだからな。

どうしても見たいのかや?

あぁ。
見たい。

もう一度だけ聞くぞ。
ぬしはどうしても見たいのかや?

どうしてもだ。

どの化身であっても
代償無しに姿を変えるのは無理じゃ。
わっちの場合は生き血か・・・

あぁ!

それかわずかな麦か。

あぁ。
麦のほうで頼む。



ロレンスがホロの言う事を納得するためには
当然その証拠を見なければ・・・
まぁそれは当然の事でしょう。

しかしホロの言い分
代償無しでは姿が変えられない。
生き血と聞き驚いているロレンスだが
麦でも・・・と聞き少し安心したのでは?



ぅ・・・
ぅ・・・

お・・・おい。

ぅ・・・

どうした?

ぅ・・・

はぅ・・・ぁ・・・
ぁ!



一掴みの麦を口に含み食べ始めたホロ。
しかし苦しみだした様子に驚くロレンス。
その直後・・・ホロの姿は・・・

アニメでは何か急激な変化があったのはわかるのですが
まだ狼の姿は出てきません。

ロレンスの驚き様からおそらく狼の姿を見たのでしょう。
腰を抜かすのだが
気づけばホロの姿は無く・・・

ロレンスは村に戻り宿を借りる。




コンコン

ぁ?

誰だ?

ホロよ。

ホロ?

うわ!

ちっとも来ないから迎えに来ちゃった。

お前
穀物庫に居なくていいのか?

どうせ本物のホロなんて居ないんだから。
さ、行きましょ。

行くってどこへ?

おごるって約束でしょ?
前のとは違う匂いね。
ザウシュヴァッシュはまわってきたの?



部屋に着いたとたんにノックの音。
ホロの名を名乗るクロエ。
穀物庫にカンヌキをかけられ
閉じ込められたはずのクロエがなぜ?

カンヌキも儀式の一つで
ある時間になればはずされるのか?
それとも穀物庫に裏口でもあるのか?

しかしクロエの台詞から
ホロは既に伝説であり居ないと
おそらく多くの村人たちはそのように思っているのでしょう。



大きな商談には
厄介がついて回る。
そのために俺を雇おうって訳か?

あたしなりに尊敬しているからこそ
ロレンスと組みたいの。

ロレンスが教えてくれた事
ずっと胸に刻み続けてきたわ。
おかげでここまで来られたと思ってる。
ロレンスのおかげで・・・

危ないな。
危ない
危ない。

お前はまだ若い。
一か八かの取引にかかわるのは
もう少し場数を踏んでからのほうがいい。



クロエから明かされる商売の話。
しかしロレンスは危険を感じ拒否。
この時は何気なく通り過ぎてしまう一場面ですが
まさかこれが・・・
次につながるとは・・・



さっき一瞬上の空だったけど。
いい相棒でも出来たの?

いや。
ホロが相棒だったらどうかと思って・・・

ホロ?

ん・・・

わしのことか?

違うよ。
本物のホロの事だ。

呆れた。
そんな妄想にひたってたの?

妄想か・・・

妄想よ。

妄想ね。

妄想よ。

もし本当にホロが居たら・・・

また妄想?

切ない時もあるのかな?

そんな訳
無いじゃない。
だってホロは神様よ。

だよな。



クロエはロレンスが言うホロの話を妄想だという。
しかしロレンスは・・・
なぜならさっき見てしまったから。




居るわけ無いよな?

誰を探しておるのかや?

え?!
ホロ!

そこまで驚かんでも良かろう。

どこに隠れていたんだ?

わっちはこの時期
刈り取られた麦の中に居る。
いつもはそこから出られぬ。
人の目があるからの。
しかし例外がある。

例外?

もし最後に刈り取られた麦よりも
多くの麦が近くにあれば
わっちはそこへ移動できる。

まぁ・・・だから・・・
なんじゃ・・・
ぬしはわっちの恩人と言えば・・・
恩人じゃな。

あの時・・・
俺はお前の正体を見て
尋常じゃないほど驚いた。
だから消えたのか?

わっちはな
大昔この村の青年に頼まれたんじゃ。
この村の麦をよく実らせてくりゃれと。
じゃからそれからずっと守ってきた。

じゃが豊作を続ければ大地に無理がかかる。
時には実りを悪くせんとならん。
ところが村の連中は
わっちの気まぐれだなどと言いよる。

それもこの数年でどんどん酷くなってきた。
もう誰もわっちを必要としておらん。
必要とされておる時も
誰もがわっちの姿を見て恐れおののき
近づこうとはせなんだ。

わっちの望んだ事は
そんな事では無かったのに。

とりあえず今の話を受け入れたとして。

うたぐり深い男じゃの。

村を出てどこかに行くあてはあるのか?

北へ・・・
帰りたい。



宿へ帰りつい目で探してしまったロレンス。
居るはず無い・・・
と思ったのに、そこに居たのは本物のホロ。
そしてホロが語る自分の置かれた立場。

人ではない異形の神と言われるものだが
神と言うにはずっと人に近く
寂しさ、つらさが何となく感じられます。
私たち人とは違う姿、時間を持っていても
心は・・・何も変わりが無い。
私はそのように感じるのですが。




ガチャリ

ロレンス?



翌朝、穀物庫の扉が開けられ
クロエはロレンスが来たと思ったが
そこに現れたのは・・・
司祭様(?)
ロレンスは・・・と言えば既に旅立った後。




もういいから出て来い。

ぷはぁ。
この中で靴紐を結ぶのは
なかなかに難儀じゃった。
よっと。

そりゃぁそうだろ。
靴紐?
あ!
おい・・・
それ俺の・・・

うむ。
似合うかや?

俺が十年かけて集めた一張羅だぞ。

そのようじゃの。
仕立てもなかなかに良い。
ぬしよ。
商人としてまぁまぁじゃな。

今すぐそれを脱いでここから降りるか?

ぬしはそんな事はせぬ。

甘く見ると恐いぞ。

まぁよろしくの。
え~っと・・・

ロレンス。
クラフト・ロレンスだ。

うむ。
ロレンス。
この先、未来永劫
ぬしの名はわっちが美談にして
語り継がせよう。

ったく。

語り継がなくていいから
自分の食い扶持ぐらいは自分で稼げよ。
楽な商売をしている訳じゃない。

わっちもただ飯を貰って
安穏としているほど愚かじゃありんせん。
わっちは賢狼ホロ。
誇り高き狼じゃ。
にしても・・・

ん?

少し狭いの。

お前な。

ま、寒さをしのぐにはちょうど良かろ。

はぁ。



荷馬車に隠してホロを連れ出すロレンスだが
ロレンスの一張羅を取られてしまい・・・
何を言ってもマイペースなホロ。
確かに生きている時間の長さを考えれば
ロレンスなど・・・
いいようにあしらわれるのが関の山。

二人の旅は始まったばかり。



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