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2011年4月24日日曜日

狼と香辛料 2感想・原作比較



狼と香辛料 2感想・原作比較



この耳と尻尾を見ればわかろう?
わっちはそれは気高き狼よ。

この耳はあらゆる災厄を聞き取り
あらゆる嘘を聞き漏らさず
多くの仲間たちを
いくつもの危機から救ってきた。
賢き狼
賢狼ホロといえば
それは他ならぬわっちの事よ!



ホロの説明としては必要な台詞なのでしょうが
自分で言ってりゃ世話無いよ
というロレンスのため息に大きく納得します。



パン

はぁ。
まだ蚤がおった。

はぁ。
そりゃまぁ
最上級の毛並みだからな。

この尻尾のよさがわかるとは
ぬしもなかなかの目利きじゃな。

ん・・・
まぁそれなりにな。




ホロが手を1回叩いた事に
びっくりするロレンス。
まぁ話のタイミングだから納得はしますが
ホロは単純にノミを捕まえただけ。

しかもこの会話後に話題になるのですが
話のズレに気づきつつ
ホロはそんまま素通り。
そんなホロの態度がやはり大人なのでしょう。



ぬしも綺麗になれそうじゃな。
頭のてっぺんからのぅ。

ザー

今日のこの出会いを
神に感謝しましょう。



雨の予兆
それを知らせるホロだが
言い方が・・・
好みです。
そして雨宿り件、宿を借りるのに使用した場所は
教会。

どうやら巡礼者用という名目で
宿屋としても利用できる教会のようです。



失礼ですがそちらは?

妻ですが・・・
顔に火傷がありまして・・・

さようでしたか。

俺は濡れた荷物を手入れしてから行く。



フードで顔を隠しているホロ。
おそらくこのような場では
フードや帽子などを脱ぐのが礼儀なのでしょう。
しかし顔に火傷がある
と言えば・・・
隠したいのも・・・
という事でお目こぼしなのでしょう。



随分派手に濡れたもんだな。

ふふ。
冷たい雨で火傷も冷えていい気持ちじゃ。



早速ホロに火傷の話で逆襲?



土地のものはその土地にあればこそじゃ。
まぁすぐ枯れるのがオチじゃ。
行くだけ無駄と言うものよ。
それにしても・・・



品種改良など無かった昔の話。
ホロの言い分は非常に納得できますが
もしそうであるなら・・・
ピーマンと唐辛子は親戚。
トマトもジャガイモも同じ種族。
今や世界中に広がったが
運んで栽培を試した結果であり
今のような食の広がりは無かったでしょう。



ぬしはあれだけの雨を浴びても・・・

まだ臭いの。

ぬしはええ男じゃと思いんす。
少しは身奇麗にしやさんせ。



今のようにせいせいとお風呂などに入れなかった時代の話。
ロレンスの服装から、そしてパスロエ村の収穫祭
という事は季節は現在の10月くらい?
荷馬車で移動するのに丁度良い服装が
上着を着込んだ姿。
さすがに雨に濡れたりするのは寒くて厳しい時期でしょう。
そして川で水浴びも難しい。
とすれば・・・
お風呂に入るのは何ヶ月先?

鼻のいいホロからすれば
人間くさいのは仕方ない?



まぁその髭は
わっちもいいと思う。

ぁ?
ほぉ。
お前にもわかるか?
これが。

ただわっちはもう少し長いほうが好きじゃな。

こんなふうにのぉ。



ホロはロレンスの髭がもう少し長いのが好みと言うが
その髭は・・・
一瞬猫をイメージしてしまった私だが
ホロが狼だから
おそらく、狼もしくは犬のイメージなのでしょう。



しかしわっちにはねぇ発想じゃな。
火傷をしたから顔を隠す
なんてのはのぉ。

ほぉ。
ならどう思うんだ?

そんな火傷はわっちの証。
尻尾や耳と同じ二つとない
わっちだけの顔と思うまでよ。

ふ。
なるほどな。



人は(特に日本人は)皆と違う事をコンプレックスにし
それがまたつまはじきの理由となる。

しかし人でないホロは
それは自分独自の個性と言う。
ホロの考え方は好きですね。



ほぉ。
ではヨーレンツのほうから?

えぇ。
向こうで塩を仕入れてそれを納品し
代わりにテンの毛皮を貰ってきたところです。

しかし
ここからまたヨーレンツに帰るのは
骨じゃありませんか?

そこは商人の知恵。
帰らなくて良いのです。

ほほぉ。

私がヨーレンツのある商会で塩を買った際
そこでお金を払いません。
別の街にあるその商会の支店に
ほぼ同額の麦を売っていたからです。

麦の代金を受け取らない代わりに
塩の代金も支払わずにいられる。

つまり
お金のやり取りをせずに
二つの契約が成立するのです。

ほぉ。
何とも不思議な。

これは為替と呼ばれる制度で
さまざまな地方の人を相手にする
商人たちが発明した物です。



為替の仕組みを領主に説明するロレンスだが
この作品が一部の人には難しい
と言われる理由がここにあるのでしょう。

しかしこの仕組みを理解していないと
これから先のストーリーには重要なシステム。
もっとも理解せずにそのままストーリーだけ楽しむのもありですが。

でも為替を利用しない一般人でも
銀行は利用するでしょう。
代金を銀行に預け
必要な時に銀行からお金を引き出してくる。
と考えれば私たちも当たり前に使っているのですけど。



俺も駆け出しのころは
行商人全部が化物に見えた。
今でも半分以上は化物だ。
頑張る事さ。

えっへへ。
そう言ってもらえると安心だ。
あっしはゼーレンと申しやす。



腹の探りあいをしながら情報操作
なんて考えれば魑魅魍魎の世界かもしれません。
ロレンスが行商人全部が化物
という台詞にも納得できます。



旅はいで立つ前が最も楽しく
犬は鳴き声だけが最も恐く
女は後姿が最も美しいものでありんす。

気軽にひょいとめくれば
夢はあぁいずこ。
わっちにはそんな事できんせん。

あっは。
凄い奥さんですねぇ。

尻にしかれないようにするのが精一杯だ。



ホロの台詞に驚くゼーレン。
ロレンスも驚いていたようだが・・・
この声はさぞ建物中に響いた通る声だったと思うのですが。




良い匂いじゃの。
茹でたジャガイモにこれは・・・
ヤギのチーズかや?!



美味しい食べ物には目が無いホロ。
こういう姿を見ると
賢狼も犬も同じなのか?
なんて思ってしまいます。



皮ひもと麦袋
それにチーズも奮発して
教会への寄付は結構な金額だ。
請求は覚悟しとけよ!

言いたいことはそれだけかや?

ん・・・
あぁ・・・

はむ、はむ。
ほんなことは
わかってほふ!



原作はホロとの旅も終わりに近づいていて
それを思うとこの頃のロレンスは
細かいお金にうるさかった・・・
というか若僧商人で経験値が足りなかった。
ホロから見れば・・・
いちいちうるさいやつ
そのように見えたのでは?



お前
嘘が聞き分けられるとか言ってなかったか?

ん?
まぁ多少はの。

どの程度だ?

まぁぬしがその気もないのに
わっちの尻尾を褒めたのがわかる程度じゃ。

百発百中ではありんせんがな。
信じる信じないは

ぬしの勝手じゃな。



尻尾の事をまだ根に持っていたのか?
とつい突っ込みを入れたくなる私です。



何がどうとは言えんが
あの話は嘘じゃな。

貨幣の投機自体は珍しい事じゃない。
だが・・・

嘘をつく理由がわからない。

じゃろ?

嘘をつく時
大事なのはその嘘の内容ではなく
なぜ嘘をつくかと言う
その状況じゃ。

お前・・・
俺がそれに気づくまで何年かかったと思う?

気にすることはありんせん。
ぬしもまた小僧なのじゃからな。



亀の甲より年の功ですか。
まぁ何百年生きてるホロにしたら
たかだか数年しか歳の違わない
ロレンスとゼーレンなんてどっちも小僧というのも納得です。



教会は
昔から偉いだろ。

いやいや。
わっちが北から来たころは
まだそんなでも無かったわいな。

少なくとも
唯一神が世界を創り
人はその世界を借りている・・・
なんて大げさな事は
よう言わぬ。

自然は誰かが作れるようなものじゃ
ありんせん。




これがキリスト教の神と
日本の神との大きな違いなのでしょう。
ホロのいう事には非常に納得できます。




面白い言葉じゃ。
時は金なり・・・か。

時間があればそれだけ金を稼げるだろ?
お前が何百年と見てきた農夫たちも
時間には正確だったと思うが?

ぬしは何を見とるかよ?
奴らは時間に正確なのではない。
空気に正確なのじゃ。

よいか。
やつらは夜明けの空気で目を覚まし
午後の空気で草をむしり
春の空気で芽吹きを喜び
夏の空気で成長を楽しみ
秋の空気で収穫を祝い
冬の空気で春を待ちわびる。



これは・・・
街で暮らしていた時にはわからなかったですね。
山の中で暮らすようになり
空気で時の流れがわかるようになりましたけど。

街の中では別の空気を読まないと生きていけない。
これは非常に疲れます。



わっちら狼が
どうして山の中で人を襲うのか
知っとるかや?

それはな・・・
人の頭を食べてその力を得ようとするからじゃよ。



どこまで本当かは不明だが
人が人を食べる種族があると聞いたことがあるが
その理由は
その人の持つ知恵や知識、力を自分の物とするための儀式。
とその理由を知った時
安易に批判など出来るだろうか?

飽食に慣れた無為無作為に好き勝手に食べている私たちこそ
意味も無く無駄に食べているのでは?
日々の食事を感謝して食べているだろうか?
そのように感じてしまいます。



狼は森だけで暮らし
犬は一度人の下で暮らしとる。
それが
狼と犬との手ごわさの違いじゃ。

狼は人に狩られる事しか知りんせん。
人は恐怖の対象じゃ。
だからよく考える。
人が森に来た時
わっちらは
どう動くべきか。

ぁ!
お前も人を・・・!

いくらわっちでもな・・・
答えられん事がある。



この台詞から
ホロも昔人を襲った事があるという事でしょう。

野生動物が人を襲う時
それは餌に困るか
それとも身を守るため。

ホロの性格を思えば
仕方なく・・・なのでしょうが
それを言葉にはできないのでしょう。




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