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2011年4月14日木曜日

xxxHOLiC OVA 籠 あだゆめ 1/2



xxxHOLiC OVA 籠 あだゆめ 1/2





世に不思議は多けれど
その店もまた
うちの一つ。

そこは願いをかなえる店。
自ら時を止めた店主が
継いでいとなる密事の場。

店は確かにあるけれど
全てのものには開かれず
縁あるときに
縁あるものだけが
知り、訪れる。

籠もる店主に会いみえる。



キィ



店ではどんな願いもかなえる。
店主にかなえられる願いならば。
あなたが対価を支払うならば。






こんばんは。



こんばんは。



もう春だねぇ。
ほら
桜も満開だ。



でも
これ夢ですから。
今はたしか3月半ばで
満開にはまだ遠いですよ。



現世はね。

けれど夢だとしても
こうして美しい物を愛でられるなら
良い事じゃないか。



そうですねぇ。
夢なら
ずっと散らない桜もありえますし。



それはそれで野暮な気もするがね。

人の心は我侭でいけない。
道理より何より
まず自分が欲する先が一番だ。



今日はどうしました?



四月一日くんの顔を見に。
というのもあるんだが
頼みごとがあってね。



遥さんが・・・
ですか?



願いを
かなえてもらいたい。






で依頼されたのか?
百目鬼のお爺さんに?



あぁ。



どんな依頼だったんだ?



夢たがえ。



ん?



夢を違えると書いて
夢たがえ。



それって夢買いと違うのか?
え~っと
あの大阪弁の獏みたいのは
夢を飼育している夢買いだけど
それと違う・・・



よく知っているな。



小羽が卒業論文に書いてた!



そうだったな。

夢買いは文字通り夢を売り買いするんだよ。
北条政子の夢買いが有名だな。

政子の妹が高い山に登って
着物の左右の袂に月と日を入れ
3つの実のついた橘の枝を
頭の上に置いている夢を見た。

それを妹から聞いた政子は
そんな唐突すぎる夢は逆夢で
災難を知らせる恐ろしい夢だと
妹に告げた。

そしてその夢は自分が買い取って
身代わりになってやるからと誘い
妹が前から欲しがっていた物を渡して
夢を我が物とした。



何をあげたんだ?



確か鏡だな。


その夢を買い取ったおかげで
政子は源頼朝の妻となり
権力を得たとも言われている。



夢の中に出てくる
月とか日とかって何なんだ?



月や太陽は
幸運や栄誉の象徴。
3つの橘の実は後に政子が産んだ
3人の子供ともとれる。



ほほぅ。



日本だけじゃない。
このての夢買いの話は
世界中にある。



でも今日頼まれたのはそれじゃないんだな?



あぁ。

夢たがえってのは大体
悪夢や不吉な夢を見た時に
それが現実にならないようにする事を言うが。

方法は呪符を使ったり
まぁいろいろだが
今回はちょっと違う。



どう違うんだ?



内緒。



えぇ?!
じゃぁ夢たがえする相手は誰なんだ?



それも内緒。






よいしょ
よいしょ
よいしょ
よいしょ



四月一日
これ。



おぅ。
それだ。



置くとこ
これでいい?



もうちょっと
こっちだな。



これくらいでいい?



ぅん。
それでいい。



やったぁ!



重いのに悪かったな。



ぅぅん。

平気だよ。

でもこれ4つも出すの
珍しいね。



あの遥さんの依頼だからな。
念には念を入れねぇと。

結界は強いほうがいいだろ?



うん!



あともう1個
頼んだ物は?



ちゃんと用意したよ。



ありがとう。

さて
どんな夢にお邪魔しますか。






チリンチリン



パンパン



おう。
ちゃんとわかってるな。
2礼2拍1礼。



大丈夫。
小学校に上がる頃には
きっともっと元気になっていますよ。






シー
コトン



今日はお通夜だから
一晩中いろんな方がいらっしゃるけれど
大丈夫?
少しだけでも部屋で眠ったら?



シー
コトン



パタパタパタ



爺さん
結局死ぬ日まで
爺さんが言ったとおりになった。

俺が小さい時から
時々俺には理解できない事を口にして
何の話だと尋ねても
教えてくれないほうが多かった。

俺にはまだ難しいのかと
あの頃は思っていたけれど
今考えると
俺には言う必要が無い事だったんだろうな。

世の中には
知らなければならない事もあるが
知らないほうがいい事も多い。

けど
言われなくても一つだけ気づいた事がある。

爺さん
きっと何かが気にかかっていただろ?
俺が小さい頃に
身体が弱かったからじゃなく
何かその先を心配していただろ?

俺にはずっと
それが何なのかわからなかったけれど。






コツコツコツコツ



あぁ
これ百目鬼と初めて会ったときの・・・



ちん
てやぁ!
てぇ。



何しやがる?



むかつくんだよ!



あぁ?



お前見てると何もかもが
あぁぁ!
もう辛抱ならん!



まぁ確かにこんなんだったな。
こいつとの初対面。

つか
こいつやっぱり覚えてんだな。
いきなり蹴られそうになりゃぁ
忘れようにも忘れられねぇか。






百目鬼静くんだよね。



な・・・



四月一日くんも百目鬼くんも
サッカー部じゃないのに凄いね。



あれはまぐれだよ。
ひまわりちゃん。
あんなアホが俺のシュート
受けられるわけ無いんだよ。

まぐれつぅか
そう
奇跡。
奇跡なんだ!



奇跡が6回も起きんのかよ?
この学校では。



この声は
百目鬼!



シュート6回も止められといて
何がうけられるわけが無いだよ。



うるせぇ!
あれはわざとだよ!
わざと取りやすい・・・



つぅか昔の俺
こんなうるせぇのか。
まぁ百目鬼相手だからだろうが。

しかしこんなんで百物語の時
よく自分家の寺貸したな。
こいつ。






ガラガラ



お帰りなさい。
静さん。



ただいま帰りました。
母さん。
今日、人を呼びたいんですが。



何人いらっしゃるのかしら?



3人だと聞いています。



まぁお友達?



いや。



まぁまぁ
静さんがお友達を呼ぶなんて
どのくらいぶりかしら。



いえ。



お夕飯は召し上がるかしら?
どうしましょう。
おかずが足りないかもしれないわ。
今すぐ買ってきて準備しないと・・・



来るのは夕食時間の後ですから
大丈夫です。



そうなの。
でもスイカくらいなら食べられるかしら?
冷やしておきますから
お出ししてね。



百物語・・・か。
しかし何で俺は
いいって答えたんだろうな。



俺だって思ってたよ。
何でなんだってな。



そういえば・・・
俺が弓を始めたのは
爺さんに勧められたから
だったな。



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