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2011年6月19日日曜日

狼と香辛料 13(1期 最終回) 2/3



狼と香辛料 13(1期 最終回) 2/3






ぁ・・・



グルル・・・



エネク・・・



グルルル



まずい・・・
ホロが本気になる!



約束する!
俺を守れば300リュミオーネの報酬だ!



ぁ・・・
ん・・・



いけない!



チリン



エネク!



・・・



キャァ!



はぁはぁはぁ・・・



ワンワンワン



エネク!



ぁ・・・



待って!



ぅわぁ!



ノーラさん!



あの・・・



はい?



幽霊・・・じゃないですよね?



ぇ?



グルルルル

ゥゥゥゥゥ



ぁ!



種明かししましょう。
あの狼はホロです。



ぇ?



ホロ・・・さん?



殺さなかったのか?



ドサ



ひとおもいに飲み込んでやろうかと思ったがの。
金は胃にもたれそうじゃ。



なるほど。



ぁ・・・



これだ。



な!
ぁ・・・



貴様ら!
こんな事して
ただで済むと思ってるのか?

うわぁ!



ごきげんよう。
リーベルトさん。



裏切ったのは俺じゃない!
信じてくれ!
俺は・・・
俺は・・・



この狼は
全能の神から遣わされた代理です。



うわぁぁぁぁ・・・



嘘は通じませんよ。



うわぁぁぁぁ・・・



お前たちの要求した報酬が多すぎたんだ!

あのとおりにすれば債務の支払いだけで
儲けが無くなる。
だからレメリオはどうにかしろと言って
わかるだろ!
お前も俺と同じ商人・・・



ドス



ぅわぁ!



一緒にするな!

すみません。
ばたばたしちゃって・・・



ぇ?
ぁ・・・
いいえ。



つまりレメリオ商会は
我々を裏切ったのです。
ノーラさんも殺す算段だったと聞きました。



ぇ?!
うすうす変な所がある気はしてましたが・・・



さて
では金を持って逃げるかや?



そうだな・・・
密輸なんかしなくても
リーベルトが買い付けた金は
600リュミオーネ分ある。

我々を裏切ったレメリオ商会など無視して山分けすれば
当分遊んで暮らせる。
しかし
一方でレメリオ商会の出資が無ければ
この金は手に入らなかった。

そしてこのまま我々がこれを持ち去れば
奴らは確実に破産して
路頭に迷うだろう。
そこで・・・
そこで・・・

うわぁ!

ホロ!

俺たちはこの先も生きていかなければならないんだ。
裏切られたからと言って復讐すれば
その先にはまた復讐が待っている!



ならば・・・



関係者全員をかみ殺すとは
言ってくれるなよ!

明日パンを買うカネが
人の血で汚れているというのは
気持ちが良いもんじゃない。
物事にはたくさんの終わらせ方があるだろうが
明日につながるものを選択したいじゃないか!



(ぅん)



ホロ
お前が居なければ
俺は今頃凍死してた。

俺の頼みを聞いてくれた事にも感謝する。
ただ!



もう良い。
好きにするがよい。

まったく
わっちの連れはめんどくさい奴じゃ。



ぁ・・・

お待たせしました。



ぇ?
はい。



私は以下のように提案します。






さて
ぬしよ。



なんだ?



本当のところを聞かせてもらおうかや?



何の事だ?



とぼけるな。
ぬしとてあそこまで聖人君子ではなかろう?






この金をリュビンハイゲンに持ち込むかどうかは
ノーラさんが決めてください。



ぇ?



持ち込まれた600を山分けも
一向に構いません。



はい・・・



しかし持ち込めば
つてを頼って
10倍の6000リュミオーネに出来ます。



ろ・・・六千!



そして
それだけあればレメリオ商会を救う事が出来る。



ぁ・・・






お見通しなら仕方が無い。
金の量が少なすぎたのだ。



ほぉ。



あれじゃぁ600リュミオーネなど絶対にいかない。
いいとこ100だ。



山分けした上で
ぬしの借金を返したらそれでおしまいじゃな。
密輸せねば儲からぬという訳かや。



実際のところ切羽詰まってたんだろう。
ぎりぎりのところで用意できたのは
予定の1/6の100リュミオーネ。

それで買った金を密輸して
1000リュミオーネ得られれば
やっとどうにかなる程度さ。



わっちらに十分な口止め料を払えないという事も
初めからわかっておったか。



だからこそ
俺たちみたいなのが持ち込んだ話にも
乗ってきたんだろうな。



うむ。
事情は納得したが・・・



まだ何かあるのか?



小娘に対して
別にあんな言い方をせんでも良かろう。



ぁ・・・
かっこつけすぎたのか?



チリン



ぬし一人で背負う事かや?



まだ他にも言いたいことはあるが・・・
乗りんす。
ぬしはレメリオのところへ行かねばならんじゃろ?



お前は・・・
行かないのか?



商売の話は関係無かろう。



怒っているのか?

ぅわぁ!



ぼやぼやしてると
振り落とす!



ぅわぁ!






ご・・・五百・・・



そうです。
私たちが密輸に成功したあかつきには
その金を500リュミオーネで買い取って
いただけませんか?



む・・・無理だ。
今の我々にそんな事できるわけ・・・



もちろん即金とは言いません。



ぅ・・・ぁ・・・



借用証書を書いていただいて
10年間の分割で返してくださればいいんです。



しかし500はあまりにも・・・
ぅ・・・



この街であれほど立派な
荷上場を確保できるような商会を作ったあなただ。
10年で500リュミオーネなんて安いものでしょ。



な・・・何を?!



リーベルトさんに聞きましたよ。



ぁ・・・



ガラン



ぁ・・・



こんなわずかな財産で夜逃げするより
こちらの要求をのんで
店を再建するほうがいいに決まってますよね?
借入先はローエン商業組合で。



組合ですか?



個人の私は裏切れても
商業組合を裏切れば
商人として破滅ですからね。

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